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20240111「蒼い毛布」

起きて、起きて
寝てる場合じゃないって
夢の国では何があって
何が起こって
夢見ごごちの安眠さえ
戻って来れるのか
そうでないのか
眠らないと
起きることもできないし
揺さぶって
正気をもって
目蓋をこする
鼓舞した心拍を繋げ
凡ゆる微睡の中
仮想の推量に押し流され
わたしはもう
いてもたってもいられない
もうすぐ来るからって
そんな時間も持ち合わせない

待つことも大事
待てないこともきっとある
それでいて
どうしようにもならないことも
焦ってしまって
躓いてまた転ぶ
きっとどうかしているのは
わたしの方
見定めるのはどの方角なのか
夜の感覚を開き
目醒めた後のひかりの方へ
手のなる方へと誰かが誘う
それでいて正しさらしきものまでも
輪郭が振れるから
焦点も外れて
穴に落っこちる
おーいと何度も言って
聞き耳を立てて
一瞬静かになる

ひとつを片付け
ひとつを設ける
交換の仕草で
今に呼吸している
わたしたちは出来事の最中
口にするもの
吐き出すもの
どれを選べばいいのか
選択する余地もないのなら
できることをしておこう
用意はいいか
準備はいいか
思案を広げ
夜前なのか
朝前なのか
青素に包まれ
毛布で覆い
わたしたちを蓄えている
誰も置き去りにはしないから

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