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頭の中がモヤモヤ。身体の疲労MAX、身体が食べたいものをわたしに命令


頭がおかしくなるほど暑い。家の中33度。外は35度以上の日が続いた。40
度の日もあった。イタリアは政府からの補助金が出るということで、家の外壁修理を(壁塗りも)をするアパートが増えた。義母のところは去年の11月から施工しはじめすでに7月であった。そこの4階、日本で言うところの5階である。地獄のような暑さである。エアコンがなくて、室内33度である。

時々ベランダへ夜出て涼む人が多かった。みんな何を考えているんだろう
@keikoB

まいにちの流れと彼女のこだわり


わたしは朝早く起きて窓を開け、義母が起きてくると窓を閉めまくり、わたしがそれをまた開ける日がまいにちが続いた。

義母はエアコンを拒否。わたしは扇風機も嫌いな彼女のところになんとか扇風機を2台買う。窓からいい風が吹いてくると、風はダメ、と言ってすぐに窓を閉める。わたしは彼女のいないところで風を入れた。外の方がいい風が吹いているので、時々わたしは気晴らしに街へ出た。

義母はわたしに、辛い彼女の人生と、今の彼女のまいにちの体のそれぞれの痛みをぐだぐだ長々はなし、

そして、彼女のパン屋、彼女のズッキーニ! 彼女のポモドーロ(トマト)彼女のサラダ菜、彼女のフルーツ、彼女の薬局、彼女の友人についてまいにちまいにち主張する。それらはこうこうであるべきだと……。 

彼女の肉屋は店主が変わり、彼女の薬局は質を落とし信用を落とした。彼女と同じく80代の友達は山の家へ行くと、彼女はそれについて批判をした。あの年でと。(だから避暑にいくのだけど)野菜屋にいい野菜がないと批判すると、野菜屋はあなたが求める野菜はこの酷暑にないですよと彼女を諭した。

わたしが買ってきた食べ物は臭いと言って捨てられた。

捨てられそうになった冷麺に使うためのもやしと、きゅうり。
@keikoB


コーヒーを彼女のために入れると、Brava!と、大きい声で毎回わたしの後ろから言う。昔お店でマネージャーをやっていたせいか上から目線の言葉だ。今もその時をおもいだすのかわたしの行動を見張る。わたしは部下か、あるいはヘルパーか? なぜGrazie(ありがとう)と言えないんだろう。性格か?

やはり、呆けだろう。いくらなんでも気づく。夫の従姉妹は前からの性格よ、と断罪するかのように言うけれど、いや、呆けだとわたしは信じたい。

歳なんだからその人の性格のある部分が強調されれだすのは当たり前だと思うし、そうなるとわたし達はどうしたらいいのかということだけだ。悲しいけれど。おそらく2度と夏はイタリアへは来ないだろうと思う。

ちなみにこのすごい猛毒撒き散らしの最中、夫はコロナで寝ていて隔離、わたしたちがどう言うふうに過ごしているのかは知らない。

夫がコロナに感染したことにより、長いわたしたちとの生活で、これから一緒にというのは全く無理ということがお互いには理解した。コレを夫はまだ知らない。

もう、わたしたちが彼女の将来の世話はしない、心配だけは続くのかもしれないけれど。

仲は良くても無理は無理、無理はダメ。より彼女は呆けるし、おそらくわたしたちはへとへとになる。


わたしの朝からお茶漬け、なんて地味な!
@KeikoB

暑さで、スマホがシャットダウン

窓際でくつろぐ人、トリノなのにまるでナポリ
@keikoB

この壁塗りが長く続いてるアパート、要するにアパートの周りは網やら、修理のための人たちが動く足場が大きく造られている。
一つの場所が終わると工事して他の場所に足場を作る。足場を作る仕事は機械を使うので火花が時々散る。

ほぼ働いてる人の9割がモロッコ人などのアフリカから来た人々。
中は不法移民もいるらしい。

この35度以上が続いているイタリアで、ガンガン炎天下で働いている人(移民)がいて、そしてアパートは、超加熱で暑くなってるということ。熱い、正確にいうと。このアパートに近づくと熱いのだ。


この網のようなものが針めぐされ、その向こうが足場
@keikoB


スマホはクラハ中にシャットダウンした。何が起きたかわからないくらいスマホは高熱状態だった。

『緊急危険』という言葉が画面にでた。
バッテリー保護のためにシャットダウン。
聞いたこともなかった。

カメラのバッテリーはカメラ内に少しだけでも入れておくと、どんどん減りバッテリーアウトになった。(……😱)デジタルは、こういうところだとまじ使えない! 

それにしても11月から7月の終わりまで、飽きることなく完璧に壁を綺麗にする方々に敬意。ここまでの完璧を求めるのは、日本人とイタリア人?

ただその必要性はあるのか、と疑問にもなった。美意識が高いのはいいとしても、この熱い40度の炎天下で彼らが目の前で働いているのを見るのも、そ
れはそれで疲れた。お気の毒すぎる。

美意識が高いために。完璧主義がすごいためにどこまでも彼らは働かないといけない。

特にいい人50代かなと思った人はわたしが察した通りぎっくり腰で医者に運ばれた。哀れ。

@keikoB


夫、陰性に10日目でようやくなる


スプレッター状態と言われた彼のコロナウイルス。診断が決まった途端、家の中は除菌スプレーを撒かれ、1日一本を毎日使ったのがよかったのかとくわからないが、二日高熱の彼と同じベッドで寝ていた濃厚接触者のわたしは、同じペッドボトルを飲んでたのにもかかわらず、なぜかコロナには罹らなかった。

それは高齢の義母も。

どちらもがワクチンができない身体なのに。インフルや風邪がすぐにうつるわたしや義母に全くコロナはスルーだった。

一つの仮説。これは前からワクチンの打てない友人たちの状況からも聞いて考えていたこと。

もしかして免疫に問題がある人、免疫不全とか、免疫のテラピーを受けた私

たちのような人間はかかりにくいのではないだろうか? 

これらに問題のある人たちの場合は家族がほぼ罹ってじぶんはかからない人ばかり。まさに、不思議。誰か研究するといいのに。

とにかく早く、コロナ騒動終わらないかな?


頭の中はモヤモヤ、カラダはクタクタ


連日の暑さでわたしの疲労が溜まり、次第に免疫が落ち出していた。
自分の家ではないところで、延々と夫のコロナの看病と、義母の相手をしてていた。わたしの食べるものには文句を言ったり、先に行ったように捨てたりするハメになるので、わたしは食べたいものが食べれない。身体に必要なものをわたしは身体に入れることができない。


そういう状態がずっと続きわたしは次第に野菜不足でビタミンBの典型的症状が身体にきた。流石に、これはこれは50代の身体にはきついことだった。あらゆるところが壊れ出した。

わたしは食べ物アレルギーが異常に多い体質なので自分の食生活を取り戻さないと、とまいにち身に染みて考えるようになった。

わたしはオランダを思う気持ちが強くなり、帰りたくその気持ちが強まった。「オランダへ帰りたい」なのか、「あれが食べない」のかわからないが。

アスパラガス、ブロッコリー、大根、白菜、きのこ、あれらの野菜が食べたい。ムール、あさり、カニ、わかめ、あれらのシーフードが食べたいと、身体は常に訴えていた。途中でなんだかカレーが特に食べたくなった。

しかしながら夫の倦怠感は消えず、わたしは相変わらずこの灼熱のイタリアにいた。夫は陰性になると義母の「あそこが痛い」と言う話しかしないのにもうついていけなくなっていた。彼も義母にはいってないが大きな病気を抱えていているのだ。

私たちは身内の痛みに対してどのくらい同情的になれるのだろう? 

夫は海へ行こうと言い出す。
しかしながら海への車の運転、あるいは電車移動にわたしの身体はもうついていけないことが想像できた。

おそらく夫はどのくらいわたしが疲れているのかわからない。彼はコロナとの戦いで疲れきっていて想像力が働かない。

わたしは思いがけずの看病と、まいにち続く不眠でくたくただったのだ。

わたしは蚊に刺されながらマットレスもない床で寝た
適当に毛布を重ねて。夫が隔離から出てくる前日にようやく隣人がマットレスを都合してくれたもので寝ることはできたが、それも1日だけだった。


地獄の日々は続いたが、このあと湖で少し癒された。

次回は二つの湖について。







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