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『”いつか帰りたい”と思える場所を守り続けること 』

みなさんにとって、”いつか帰りたい”と思える場所は、どんな場所でしょうか・・・?


・嬉しいときも、辛いときも、いつも温かく迎えてくれた自宅
・苦楽を共にした仲間たちと過ごした、部活のグラウンド
・息を飲むようなトリハダ体験をした、大好きなアーティストのライブ会場
・大切な人と、記念日を過ごしたレストラン…


一人ひとりにとって、大切な場所があると思います。


スポーツ経験のある人にとって、幼い日のスポーツ活動で過ごした場所は、共に過ごしたチームの仲間や、部活の恩師との関係を繋ぎとめ、大切な何かを思い出させてくれる場所…

まさに”いつか帰りたい”と思える場所であるかもしれません。


ですが、少子化にともなうスポーツ人口の減少を受けて、小学生年代におけるスポーツチームの人数は減り続けています。


それに伴い、特に野球をはじめとしたチームスポーツでは、隣地区のチームと合併するなどして、存続を図らざるを得ないチームも増えてきました。


実は、私が小学生時代を過ごしたクラブチームも、人数不足のため、数年前に活動を終了しました。


小学5年生という難しいタイミングで、他のクラブチームから移ってきた私を、温かく迎え入れてくれたこのクラブチームは、私にとってとっても大切な、”いつか帰りたい”と思える場所でした。


残念ながら、卒団してからこれまで、何も返すことができずとなってしまいました…

ですが、私と同じように、”小さいときのスポーツ体験が人生の支えになっている”という人は、この世界にたくさんいらっしゃると思います。


そういった人々にとっての、”いつか帰りたい”と思える場所を守り続けているのは、紛れもなく、『スポーツ指導者』の方々です。


人は感動することで、必ずその場所に帰りたくなるものなんだ。
               ― ウォルト・ディズニー



指導者の皆さんは、たとえボランティアでも、土日の休みを捧げることになっても、”すべては子どもたちのために”という一心で、活動されています。


新型コロナウイルスの影響により、スポーツに限らず自粛ムードが漂う中で、これまでの“当たり前”がどんどん崩れ去っています…


だからこそ、


これからスポーツを始める子どもたちとって、“いつか帰りたい”と思える場所って、どんなところだろう?


一度立ち止まって、子どもたちや活動を共にする仲間たちと、ゆっくり話し合ってみるのはどうでしょうか?


こんなときだからこそ、いまの自分たちの“当たり前”について、見つめ直してみることも、失った私が今だからこそ感じる、大切なことだと思うのです。

いただいたサポートは、講座を必要としている、子どもたち・先生・指導者へ届けるために、大切に使わせていただきます。