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病気や介護が必要になった時、家族のあり様が一気に迫ってくる。~家族を追求する旅~


例えば、家族の誰かが病気になり、入院が必要となる時や介護が必要になってくる時。
そんな時、家族それぞれの思いが如実に表れてくる。

ご自宅に訪問させていただき、足を一歩踏み入れた瞬間、家族間のピリッとした空気感を感じることがある。
もっと前に電話の声のトーンや話し方からなんとなく感じていたことだったような気がするのだけれど、その感覚は大抵大当たり、ということがある。

家族の誰かが病気や介護が必要になり、介護保険を申請しようかどうしようか、と言った時に今までの家族間の積み重ねや放っておいたようなひずみなどが一気に表れてくることが多いなあと感じる。

良い方向に向かうような明るい感じの時もあるけれど、すごく込み入った感じで暗くて痛くてしんどいような空気感のご家庭もある。
たまに、家族間のバトルに遭遇してしまうこともある。

そんな時、家族ってなんだろうと思う。
理想って何だろう、完璧な家族ってあるのかな、と思う時。

家族の形は、変わっていく。
年月を経て、それぞれが時を重ね、歳を重ねる。
色んな出来事があり、それぞれが成長し、色んな経験をしていく。
そんな中、誰かが結婚したり、子どもを生んだり、はたまた病気になったり、介護が必要になったり、誰かが亡くなったりしていく。
そうやって家族はどんどん形を変えながら、時間は前に進んでいく。

よくよく考えてみたら、そういう流れは自然の摂理でもあり、誰も逆らえないことだけれど、そういった中に個人の強い思いが入ると今までなんとなく上手くいっていたことにひずみが生じたり、なあなあでは済ませられないことも出てきてしまう。

色んな思いを抱えながら、それぞれ妥協点を探し合いながら、言いたい気持ちをグッと堪えながらもいいところを見ながら励まし合いながら暮らしている方もたくさんいる。

身体が元気なうちは見えなかったことが身体が少し不自由になってから、見えてくることもたくさんあるのだろう。
一人で元気に暮らしているうちは見えなかったことが、誰かの支えが必要となり、見えてくることもあるのだろう。

人の気持ちは推し量れないし、見えないもの。
だけど、こういうある意味非常事態に陥るとよく見えてくることもある。

よく見えてくることもあるけれど、笑顔の裏に、すごい大変な思いや苦しい思いを抱えている人もたくさんいるということはなかなか見えてこないことでもある。
そういう人の元、家庭は上手く回っているということが往々にしてある。
想像力は、そういう人の思いを汲み取るために思う存分発揮したいと思う。

人は持ちつ持たれつ。
色んな感情が渦巻いている家族という関係を垣間見て、泳がされる日々。
自分の家族観も顧みる。

家族とはなんぞや。

家族を追究する旅はまだまだ続く。

今日も読んでくださり、ありがとうございました。

そら


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