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「難しい子を育てているんだ!」という誇り☀︎ ディフィカルトチャイルド/ADHD子育て

ディフィカルトチャイルド


気性が荒く気難しく育てにくい子のことを「ディフィカルトチャイルド」と呼ぶことがあります。その対応の難しさの背景のひとつには、ADHDの特性があるとも言われています。



アメリカでは、養育者の適切な子育て能力を数値化する指標として、Parenting Scale(養育スケール)が広く用いられています。
この尺度は、養育者の子育て方法や支援の質を評価し、子どもの行動問題との関連を調査するために開発されたそうです。

その調査からわかるのは、

「定型発達の子どもは、
特性があろうとなかろうと、
誰が育てても相対的に育てやすい。

一方、
ADHDの子どもは、
どのような親が育てても、
叱ったり、感情的になってしまうことが増える。」

というものです。


そうなんです。
親御さんの子育てが上手とか下手とかではなく、もともと「育てにくい」性質を持ったお子さんの一群がいるのです。

ショックを与えるためにこの話題を取り上げたのではありません。

ADHDあるいは気難しいお子さんを育てる親御さんは「難しい子を育てているんだ、他の親には簡単にはできないことをやっているんだ!」という誇りを持ってほしいなと思うのです。


保護者にそう感じさせて自信をもってもらうのが、「療育」の役割でもあるんじゃないかと私は思います。


「難しい子を育てているんだ、他の親には簡単にはできないことを私たちはやっているんだ!」
「素晴らしい仕事をこなしている!」
「一筋縄ではいかない子を上手に育ててくれてありがとう」と労う。讃える。親としての自信をつける。
それが家族間でできたら最高ですよね。


本当に「今までよく育てていらっしゃいましたね」「大変な子を心を込めてこんなに良い子に育ててくれてありがとう」と労ってくれる人の存在が、ADHDに限らず、いわゆるディフィカルトチャイルドを育てている親には、必要不可欠だと思います。

さいごに〜ADHDのお子さんについて〜

我が家の長男もADHDとLDを併せ持つ子どもです。
生まれてこのかた、親の思い通りになったことは一度も無かったように思います。
そう、
子どもとは「親の思い通りに育つものではい」ということを教えてくれた存在でもあります。

私にとって彼はスペシャルな存在です。
我が子であり、友人であり、私に「普通を疑え」ということを教えてくれる先生でもある。

ADHDの子どもたちは、育てにくいばかりでなく、多数派の子どもたちが持ち合わせていない、ADHDならではのポジティブな側面をたくさん持っています。

『世の中の矛盾や、
本質を見抜く習性をもつ。』
とも言われています。

だから、
大人の矛盾に気づき、はっきりとモノを言うので、時に反抗的に見えることもありますが、それは誰にでもできることではない、突出した才能でもあるんです。


誰もが疑問に思わないことに、気づきメスを入れてくれる存在でもあります。

賢く
物事を深く考え
優しく
まっすぐで
行動力があり
鋭い。

どれもADHDの子のポジティブな部分です。

才能にするか
短所にするかは
その子に関わる周りの大人次第なんだと切に思います。

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