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映画の話40 時計じかけのオレンジ

 若い頃、サブカルやバンドが流行る中で、とてもパンクな映画だという評判で「これは観なくちゃ」と思って観た思い出があります。今の時代からしてみると、個人の、若者の、政治家の、国家の、マスコミの、といったさまざまなレベルの暴力を描ききった映画だということになるのかもしれません。
 そういうものが極端な形で表現されていますが、それが他人事に思えないのは、主人公のアレックスを「治療」する際にひたすらアレックスに見せ続ける映像が、現実の記録フィルムだという点にあるからだと思いました。


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