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青春の後ろ姿のその先78 〜死神の精度〜

 6つの話がオムニバス的に語られます。死神という俯瞰する視点でありながら、物語内の登場人物でもある存在が、登場人物に影響を与えることはないけれど関わっているような親近感を読んでいて持ちます。死神なのに人間臭く思えるのは、登場人物と距離があるからこそなのかもしれません。何かを深く考えさせられるわけではないけれど、ちょっとだけ感慨に耽る感じのする小説だと思います。

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