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冨田和成さんの「鬼速PDCA」を読んだ感想

鬼速PDCA
冨田和成・著

感想

PDCAと聞くと、Cの「Check」の部分がうまくできなかったり、という印象がありましたが、冨田さん曰く、計画で50%決まるということで、かなり衝撃でした。
やっぱり結果を作っていくには、努力の仕方や方向性など、着実に実践していく必要があると感じたのと、しっかりPDCAをやれば、どんなことでも結果になるな、と感じました。

そして、PDCAの「A」は「Adjust」であるというのが、なるほどと思いました。
Actionよりも調整という内容が分かりやすかったです。

P:Plan(計画)
D:Do(実行)
C:Check(検証)
A:Action(調整) ⇒ Adjust

因数分解

因数分解とは、Plan(計画)の段階で、「ゴール」と「現状」を構成する因子をどんどんリストアップしていくということでした。
ポイントは、ツリー的にリストアップしていくことと、なぜ?と自分に問いかけることです。

例えば、「商品が売れない」ことに対して、因数分解していくとします。

因数分解

このように、なぜ?を繰り返して、5段目まで深掘りをするといいらしいです。
イメージは本の目次と書いてあり、すごく分かりやすいと思いました。

また、とにかく文字化することや、マインドマップのイメージで作っていくのが良いようですね。

と、いうことで課題・解決策を明確にしていき、次のステップです。

DoとTODOは違う

一見、同じように思います。笑
上記の因数分解でリストアップした課題・解決策に対して、実際に行動に移していきます。
本には以下のように書いてあります。

例えば、「会社の数字に強くなる」という解決案をDoにすると「簿記の本を読む」といったものが出てくる。
しかし、Doのままでは実際の行動に移しづらい。そこで、Doをもう一段具体的なタスクレベルに分解し、スケジュール設定までする。こうやってスケジュール化されたものを「TODO」と呼ぶ。
「今日中に駅前の本屋で簿記の本を3冊買う」「1週間ですべて読む」といったレベルの話になる。

実際に行動するところまで落とし込むということですね。
そして、大事なのが定量化すること。
「3冊買う」とか「1週間で読む」とか。

また、例えば1000ページに及ぶ大作の本を読むことがDoだとした場合、「毎週200ページずつ読む」といったようにこまめな行動目標を立て、毎週その達成率を確認しながら軌道修正をしていくことが必要とのことでした。

できた要因を突き止める

C(検証)において、達成率を確認していく訳ですが、「できなかった要因」を突き止めるということは、よく実践していることだと思います。

何か問題が発生した場合、なぜ問題が発生したのか?や、問題をどう解消していくか?など。

そして、よくよく考えると、人は、そういう「できなかった」ことにフォーカスしがちなんだと思いました。

この本に書いてあったのは、できなかった要因はもちろんだけど、「できた要因を突き止める」こと。

何かできたことがあれば、それは嬉しいはずですし、それに対してPDCAをやっていくというのはモチベーションも上がりそうだと感じました。
1つの事象でも、それを自分がどう見ているか、で、その後の行動も大きく変わるだろうなと思いました。

まとめ

PDCAというものは、しっかり実践できれば本当に強力なものだと感じる本でした。
正直、1回読んだだけでは理解に乏しい部分が多いので、あと5回は読みたいなと思いました。
そのくらい、各内容が凝縮されていて、重要だと思う部分にマーカーを引いていったら、とんでもないことになりました。笑

このPDCAを実践できれば、鬼に金棒だと思うので、本の内容を繰り返し確認して、自分のものにしていきたいと思います。


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