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スポーツを考える人

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スポーツがもつ、さまざまな事柄について、個人的に勝手に考えます。スポーツが日本の文化になる日を夢見て。(不定期連載中)
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#スポーツコラム

#15 甲子園と球数制限を考える

だいぶご無沙汰してしまいました。 スポーツについてあらゆる角度から個人的に考えるシリーズ、今回で15回です。 今回は、たまにはタイムリーなテーマ、甲子園について。甲子園、盛り上がりましたね。100回記念大会とあって、レジェンド始球式などもあり、観客動員もかなりな数だったようです。 そしてなんといっても金足農業。優勝した大阪桐蔭はもちろん素晴らしい。それでもやはり公立高の星の快進撃、とりわけ金足農業ナインのハツラツとしたプレーに胸をうたれ、ついつい金足農業を応援してしまった人は

#14 ブームについて考える

日本人はブームを作ることが非常に上手です。それはマスコミが作る戦略的なものだったり、世間がつくる自然発生的なものだったり。しかし、ことスポーツにおいてブームが文化にならないパターンは多く見られます。 はたして、スポーツにおいて、ブームとは何か。ブームが起きた時、そしてその後にどんなことが必要なのか。スポーツが文化となるためにブームとの付き合い方を考えます。 ブームと文化の違いそもそも、ブームと文化はどこが違うのか。 ブームの意味を改めて調べると、 ある物が一時

#13 部活を考える

日本特有の文化、部活動。とりわけ運動部はその存在が大きく、プロスポーツにも多大な影響をあたえる競技がほとんどです。 日本のスポーツ文化をつくる、大きな要素となっている部活動。その部活動について、今一度考えることで、日本でスポーツを文化にするために必要なこと、または問題点が見えてくるかもしれません。というわけで、第13回は、部活動がテーマです。 非科学的で根性論部活動。とりわけ運動部。そう聞いて、いい思い出がある人、嫌な思い出がある人と、思い出は人それぞれでしょう。しかし、運

#10 スポーツが教えてくれたこと

「スポーツを考える」をテーマに、チビチビと連載してきましたが、なんとか10回目まできました。 この連載では、自分の中での疑問や、どうしたらスポーツを文化にできるのか、を考え、備忘録的に記録してきました。 私は、自分でもスポーツを経験し、今は見る側、支える側となり、スポーツから沢山のことを学ぶ中で、スポーツがもつチカラを感じてきました。そんなスポーツというものが我が国で文化となることは、この国に元気を与える重要なポイントになると信じています。 記念すべき第10回は、いつもの

#08 チケット販売について考える

クラブ、球団経営において、もっとも重要視されているのが、チケットの売り上げ。 一方、見る側の私たちにとっても、プロスポーツを観戦するにあたり、必ずとおる、チケット購入という行為。 今回は、このチケットに関して改めて考えてみます。皆んなが幸せになる、チケット販売方法があれば、プロスポーツがもっと楽しくなるはずです。 チケット争奪戦と、チームの価値いま始まった話ではないのでしょうが、 広島東洋カープの人気たるや、凄まじいものがあるそうです。昨年のリーグ優勝で、さらに加速し

#7 セカンドキャリア支援を考える

〇〇バカ、という言葉があります。 これって実はネガティヴな意味で使われるばかりではなく、むしろポジティブな意味合いが強かったりします。 何かに打ち込み、それに対して一途な想いをもち、半端ない愛情を注ぐひと。 野球バカ、サッカーバカ、など。 なかばリスペクトをもってして、そう呼ぶこともしばしばです。 そんな愛すべきバカたち。 しかしながら、夢を叶え、プロになったら、それがゴールではないわけです。 いや、むしろ、そこからが、苦難のはじまりであり、その先は誰にもわからない。 夢

#06 地域密着を考える

スポーツが日本の文化として根付くために、 どんなことが必要か、考えてきましたが、 その前に、地域に文化として根付くために必要なことを考えなければ、と思いました。 ということで、今回のテーマは地域密着について。 最近よく耳にする地域密着。 はたして、それはどんなものなのか。考えてみようと思います。 アイデンティティとなる地域密着が最高潮に達した状態。 それは、そのプロチームが街のアイデンティティとなっている状態をいうのではないでしょうか。 新大阪駅のお土産屋さん

#05 日本らしさ、を考える

今回は、以前から疑問に感じているテーマです。 日本らしさ、なんていいますが、実際、日本人は本当にそこを欲しているんでしょうか。 スポーツが、日本の文化になれない理由。 それは、もしかしたら、日本人自身の考え方にあるんじゃないか。 そんな話です。 ここは日本です以前、有名なサッカーライターが、 テレビでこんなことを言っていました。 あえて、名前は伏せますが。 「日本のサポーターは、何故ずっと歌い続けてるんでしょうか?攻めてる時も、守っている時も。応援に強弱がないから、単

#04 試合とイベントの関係を考える

試合前、試合中、そして、試合後。 クラブや、リーグは、これら、さまざまな場面で、さまざまなイベントを行い、集客アップを目指しています。 試合と、イベント。 今回はこの二つの関係を考えてみます。 もっとも良好な関係とは、どんなものなのでしょうか。 本当にアイドルは必要なのか試合前にアイドル歌手が登場し、 歌を歌い、「両チームとも、頑張ってください〜!」とエールをおくる。 こんな試合に、わたしも何度か、でくわしました。 例えば、その昔、大宮vs浦和のさいたまダービーでは

#03 TV中継について考える

スポーツに触れる瞬間は多々ありますね。 実際にプレイしたり、見に行ったり、、など。 その中でも、より簡単で誰でも触れる機会を持てるのが、TV中継ではないでしょうか。 現在はCSや、ネット配信など、自分で見るものを選ぶ時代になっていますが、それでも、やはりTVというものが、もっともハードルの低いものではあります。 スポーツが文化になるために、様々なことが必要とされますが、その中でもメディアのレベルが上がる事が非常に重要です。 メディアの成長なしにスポーツ文化はありえない。とは

#02 スポンサーについて考える

スポーツ選手が安心してプレイするために、そして競技発展のために絶対欠かせないのが、スポンサーの存在です。 その大切さを、おそらく選手たちは、かなり実感してるんではないかな、と予想されるのですが、観たり、応援する側の私たちは、スポンサーの重要性をどこまで理解出来ているのでしょうか。というわけで、スポーツにおけるスポンサーという存在について、改めて考えてみようと思います。 つないでくれる人たち企業スポンサーの印象は、ざっくりと、お金を出してくれてる人たち、です。 これ、間違って

#01 チームのロゴデザインについて考える

先日、セリエA ユベントスがあらたなロゴデザインを発表し、話題を呼んでいます。 従来のデザインから大きくイメージチェンジしました。 サッカークラブのエンブレム、というよりは、どこぞのファッションブランドかと思うようなデザインです。 記事にもあるように、 今回のデザインは、サッカークラブにとっての紋章=エンブレムという位置づけではなく、 ユベントスというブランドのシンボルという位置づけだそうです。 グッズ展開を意識したデザインユベントスが展開する、さまざま