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生まれも育ちも大阪は豊中 北海道のすばらしさに心惹かれて大学から道民に 趣味は鉄道…

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生まれも育ちも大阪は豊中 北海道のすばらしさに心惹かれて大学から道民に 趣味は鉄道、写真、酒、スキーなどなど多方面に 日本語の文章練習とご意見表明も兼ねて、今までの人生や日々思ったことなどを書き連ねていきます ご意見、ご感想、訂正などありましたらお気軽にコメントください

最近の記事

鉄オタ 国境を越える④       マレー半島の東側を行く

マレー半島を縦断したい─ 鉄道が好きかどうかに関わらず、一定数の旅行者はそんな憧れを持っている(と思う)。沢木耕太郎の『深夜特急』でもシンガポールへと南下していく旅の様子が描かれている。島国育ちの日本人にとっては陸路で国境を越えるという体験は新鮮だ。 御多分に洩れず半島縦断に憧れた。しかし、旅行記の多くがペナン島やクアラルンプールのある西側ばかり。確認してみると東側にも鉄道は走っている。どうせならと東側をタイへ北上していく計画を立てる。 時刻表を確認してみると、ジョーホル・

    • 鉄オタ 国境を越える        ③所要時間5分の国際列車

      国際列車なのに所要時間はわずか5分ー そんな列車が走っていると聞き、10月半ばシンガポールへと飛んだ。 鉄路でシンガポールからマレーシアへ シンガポールは1965年にマレーシアから分離独立した、面積が東京23区とほぼ同じという小さな国だ。件の国際列車はこのシンガポールのウッドランズ(Woodlands)から、マレーシアのジョホール・バル(Johor Bahru)との間を走っている。今回、実際に乗ってみた。 MRT(Mass Rapid Transit /地下鉄)のウッド

      • 鉄オタ 国境を超える            ②タイ国鉄北線の夜行列車        ~バンコク行き14列車編~

        バンコク行き14列車 山に登れば野犬に嚙まれそうになり、ソンテオ(乗り合いタクシー)に乗れば事故に遭い・・・ そんな思い出深いチェンマイともお別れ。 17時00分、バンコク行き14列車でチェンマイを旅立つ。バンコク到着予定は明朝6時15分。約13時間の旅だ。 今回はどうせならと1等寝台に乗車する。1等は個室の2段寝台で、洗面台も鍵も付いているという豪華さ。ただ1人で予約すると見知らぬ誰かと一緒になる可能性があるのでご注意を。 1等車はつらいよ 左側に寄った通路、枕木の向

        • 鉄オタ 国境を越える        ②タイ国鉄北線の夜行列車          ~チェンマイ行き13列車編~

          夜行訪ねて4000km 2016年3月、日本から定期客車夜行が姿を消した。 最後に乗車したのは青森・札幌間の急行「はまなす」だった。 それから6年、客車夜行での旅を求め、日本から南へ4000㎞のタイへ。 今回、旅の舞台となるのはタイ国鉄北線。バンコクからタイ北部の町チェンマイへと夜汽車で向かい、またバンコクへ折り返す行程を組む。 切符は出発直前に駅で買うことを考えたが、席が空いているかどうかわからないし、何としても寝台での旅を楽しみたいので事前に予約する。 旅行会社を通し

        鉄オタ 国境を越える④       マレー半島の東側を行く

        • 鉄オタ 国境を越える        ③所要時間5分の国際列車

        • 鉄オタ 国境を超える            ②タイ国鉄北線の夜行列車        ~バンコク行き14列車編~

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          鉄オタ 国境を越える        ①泰緬鉄道(カンチャナブリー)

          幼い頃、家に絵葉書のセットがあった。 鉄橋を渡る列車や、崖沿いを走る列車。 後にそれが泰緬(たいめん)鉄道あったことを知る。 泰緬鉄道とは、ビルマ戦線への補給を目的として、タイとビルマ(現在のミャンマー)の間に建設された総延長415kmに及ぶ鉄道を指す。建設には連合国軍の捕虜やアジア諸国の人々が動員されたが、工期の前倒しや雨季という気象条件が重なったことで多くの死者が出たことから、「Death Railway(死の鉄道)」とも称される。1957年公開の映画『戦場にかける橋(

          鉄オタ 国境を越える        ①泰緬鉄道(カンチャナブリー)

          酒飲みは歩けば棒に当たる?

          「お酒で失敗したことはありますか。」 選考も終盤に差し掛かったとある会社の面接で急にそんなことを聞かれた。まあ趣味の欄に"飲酒"と書いているので、当然といえば当然かもしれない。企業としても、目の前の学生が“コンプライアンス”上問題のあるような人物でないかを確かめたかったのだろう。 なぜ酒はこんなにも警戒されるのだろうか― 帰りの電車で、面接を振り返りながら考える。 例えば、趣味の欄に“サッカー”と書いても「サッカーで失敗したことはありますか?」とはなかなか聞かれないだろう。

          酒飲みは歩けば棒に当たる?

          呑兵衛の道も一杯のビールから

          「昔から(酒を)飲んでたのかと思った」 よくそんなことを言われる。 もちろん昔からアルコール漬けだった訳ではない。 酒と初めて出会ったのは3年前の春。とある部活の新歓で大学近くの中華料理屋へ行った時のことだ。 「大学生なったら付き合い程度にでも酒は飲めよ」 大阪を離れる時、父にそう言われた。そんな言葉に背中を押されるようにコップを差し出す。見慣れぬ星のマークに青字で何か書かれた瓶。黄色の液体に細かい白い泡がはじける。 中学生の頃に味見をしたビールはまあ不味かった。なぜ

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          あの日あの時あの列車で

          「鉄道の何が好き?」 “鉄”であることがバレた時、必ずと言っていいほど聞かれる。 が、自分でもそれはよくわからない。 たしかに車両それ自体は好きだ。乗り倒したいし、かっこいい写真を撮りたい。 しかし、それだけではないような気がする。 なぜだろうか。 そう考えた時、ふとこの歌詞が浮かんだ。 一人、あてもなくどこか遠くへ行くことができる― 住み慣れた街が離れて行く。初めて聞く駅名が増えてくる。いつの間にか地図帳の中でしか知らない土地に着く。 中学3年の春に初めて「青春18

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          noteをしてみむとてするなり

          嫉妬「これよくね」 先週火曜の夜、友人と通話していた時のこと。 ある文学部の学生が就活について書いたnoteを紹介された。 所詮、学生の書いたもの— 今までに何度か就活に関するブログや体験談を読んだことがある。 どれも大したことは書かれていなかったし、今回もそうだと思った。 が、本文を読んで驚いた。 文章が上手い。言いたいことが手に取るようにわかる。 自分が思っていたこと、思っていても言葉にできなかったことが文章に表されていた。 これを同じ大学生が、しかも同じ大学の学生が

          noteをしてみむとてするなり