ストレスはSTRESSで解消!~コロナ禍で睡眠が重要に

 『いい言葉は、いい人生をつくる』(成美文庫・斎藤茂太著)の中で、斎藤氏は「ストレスはSTRESS」でやっつけることにしているそうだ。斎藤氏は、歌人で著名な斎藤茂吉氏の長男であり、作家の北杜夫氏の実兄である。2006年に亡くなっておられるが、精神科医として著名な方だ。

 ストレスは「STRESS」で解消するの、Sはスポーツ、Tはトラベル、Rはレクレーション、Eはイート、Sはスリープ、最後のSはスマイルとしている。つまり、運動すること、旅行すること、趣味に興じること、食事すること、寝ること、笑うことで解消するとうことだ。

 コロナ禍の中、運動(S)も旅行(T)もままならない。無趣味な私にとってレクレーション(R)は食事(E)だったのに、抗がん剤の副作用で味覚障害で苦しんでいる。楽しみとは言えなくなった。こんな状態だから笑い(S)も少なくなっている。ということは、寝ること(S)でストレスを解消するしかない。

 なのに、昨晩は夜更かしとなった。ついついテレビを遅くまで見ていたら、NHKスペシャル「戦国」の再放送に目が止まってしまった。戦国時代のキリスト教を布教に活躍したスペインの宣教師は、当時世界の海を席巻していた無敵艦隊を誇るスペイン本国の中国征服の野望と関係していたそうだ。

 当時のスペイン国王は、フェリペ2世。スペインは日本の戦国時代の軍事力を利用して当時の中国・明の征服を狙ったのである。織田信長や豊臣秀吉に近づき、豊臣秀吉の朝鮮出兵へ支援をする。朝鮮出兵は、明への足掛かりであった。しかし、1598年にフェリペ2世は逝去。あとを追うように秀吉も同年に逝去する。

 スペインは弱体化の道をたどるが、次に台頭してきたのはオランダである。関ケ原で徳川家康が勝利し、大坂の陣するのだが、これらの戦いもスペインとオランダの代理戦争であったという。スペインとオランダは東南アジアンにおける覇権争いをしていたからだ。スペインは豊臣に、オランダは徳川に支援をしていたわけだ。おまけに、徳川幕府はオランダへの武器の提供や傭兵の派遣を容認していた。オランダはキリスト教の布教を条件としていなかったからだ。長崎は、オランダに門戸を開けた意味も分かった。戦国時代から日本は西欧の歴史に深くかかわっていたことになる。日本史と世界史は深く関わっていると主張するのは、出口治明立命館アジア太平洋大学学長だが、確かにそのとおりだ。

 ちょっと、歴史の話になってしまったが、医師も風邪の引き初めには睡眠をとって免疫力を高めるようにするとのこと。睡眠は、ストレス解消や免疫力を維持・向上させるために不可欠。昨晩は、それでもうとうとと6時間は横になっていた。気を引き締めて、睡眠の確保に努めねば。特にコロナ禍のがん治療において、睡眠は重要度を増している。

貴重なあなたの時間を、私のつたない記事を読んでいただく時間に費やしていただきありがとうございます。これからも、地道に書き込んでいこうと思いますので、よろしくお願いします。