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摂食障害は働けない自分への罰でした

前回に続き、
うつ病になって休職を余儀なくされた頃のお話です。

産業医との面談で
すぐに休みを取ることが決まり、
実家に戻って休養することになりました。

休職とはいうものの、
社用携帯は持たされたままだったので
得意先や、
他の部署の先輩たちから
業務連絡が来ます。
全然休めない状況でした。

電話が来る度に
「今、休んでるんです」
とは
後ろめたくて
なかなか言えませんでした。

仕事が思うようにできない罪悪感。
周りに迷惑かけている罪悪感。

しんどくなってきて
携帯の電源を落としました。

何かあれば上司に連絡行くだろうし
急ぎの用事なら私用携帯にでも
連絡くるだろうと思って
シャットダウンしました。

電源を切ってるのに電話が鳴ってる錯覚がしばらくありました

この頃の記憶があまりなくて、
今思い出そうとしても
点、点、では思い出せても
線で繋げられないような感覚です。


実家に帰って何日かした頃
全然お腹が減らなくなりました。


なんにも欲しくない。
食べたくない。

人間は
10日くらい水分取らないと死ぬとか
30日食べないと死ぬとか
聞いたことあったんですけど

ほぼ1日ずっと寝てたので
なにも口にせず
ひたすら寝ていた気がします。


親も心配して
ごはん食べる?と聞いてくるんですが
欲しくないので
食べろと言われるのがイヤでした。


1ヶ月以上お腹が減らなくて
親から
痩せたよ?大丈夫?
今何キロ?
と聞かれて体重計にのると

自分が把握してた体重より
とても痩せてました…

心配した親に連れられて、
メンタルクリニックへ行きました。

診断名は摂食障害。


その後も全然お腹が空かないから
食べる気にもならなくて
体重は落ちていって
最終的には3ヶ月で
元から12kg以上落ちました。

急に痩せた身体に
自分に気持ちというか
感覚が追いつかなくて

椅子に座ると骨が当たって痛いとか
うつ伏せで寝ると肋骨が当たって痛いとか

違和感を感じてやっと
痩せたんだなと自覚していきました。



今になって思うのは

仕事もろくにできなくて
休ませてもらってる身分。

働いてもないのに
ご飯を食べることに
とても罪悪感があったんだと思います。

「働かざる者食うべからず」

まさにその感覚でした。

働けてない自分への罰というか、
自分で自分自身に罰を与える方法が
食べないことだったんじゃないかと思います。

働くことへの執着心が
とても強かったんだと思います。
(これは今も変わってないと思います…)

結局、
4ヶ月休職をした後
親元からまた東京に戻って復職しました。

復職して働き出すと
少しずつ食べれるようになって
体重も落ち着いてきました。

でも、
復職してからすぐに
東京から大阪に転勤になって
大きく環境が変わったことで
なかなか慣れず、

休職する前よりも
精神的に不安定になっていました。

朝起きると頭痛と吐気が毎日あるので
会社に向かう途中のコンビニで
1回吐いてから出社してました。

吐くとスッキリするというか、
吐気も収まるので
毎日のルーティン化していきました。

この辺りからもっと
記憶が曖昧なんですが

大阪に転勤した後に
通い始めたメンタルクリニックで
また休職するべきっていう
診断書をもらったんですが

会社からは
もうこれ以上休める日数がないと言われて
退職しました。

辞めますと伝える最後の最後まで

「辞めることは逃げること」

だと思って
ずっと自分を責めていました。

大学卒業して
苦しい就活を乗り切って
華やかな音楽業界に入って
営業マンとして働いて…

今この地位を手放すと
簡単にはもう戻れないんだろう。
とも思っていました。

それでも
もう、無理なのかな…


なかなか決心つかない日も続きましたが
最後は自分で辞めるという
決断をすることが出来ました。

辞めた後どうするか
なんにも考えられませんでしたが

もう会社に行かなくていいんだ。
と思うと、
安心したのは覚えています。


あの頃
毎日どうやって生きていたのか
全然思い出せないです。

辛い記憶だから
消そうとしてたんですかね?

また台風が来てますね、気をつけてくださいませ。

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