幸せな朝の時間は、朝食と共に。
今朝、ホテルの食パンという名前のパンを食べた。
買ったのは2、3週間前。
確か、2枚で400円くらいの少し良いやつ。
目を覚ますと、ふんわりとした優しい匂いがした。
彼が朝ごはんにパンを焼いた匂いが漂ってきたのだ。
美味しそうな匂いに誘われるがままに起きて、台所へと足を進める。
「起こしちゃった?」
と微笑む彼を細目で見ながら、
「私もパン食べたい」と、挨拶より先に口にしていた。
「焼いてあげるね。」そう言いながら、トースターに並べる。
焼けるまでじっとトースターを見つめていたけれど、いつもより遅い時間に出勤の準備を進める彼をチラリと見る。朝の7時にはお家を出るのに、もう過ぎている。
「まだ時間大丈夫?」
そうやりとりしてる間に、少し焼きすぎて焦げたパンができあがった。
バターをたっぷり塗る。
その間に支度を済ませた彼を見送る。
タピオカミルクティーと共に、ゆっくりと食べる。
甘くて美味しい。起きたてのカラダに、パンが染み渡る。
朝ごはんは、なかなかたべないのだけれど、こんな心地よい時間が過ごせるのか。
500円以下で、幸せを買えるのか。すごいなぁと思いつつ、小さな幸せを感じる朝も悪くないなと思った。
お仕事中のドリンク代にさせていただきます。ちょっといい紅茶を買いたいです。