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大きいことがデメリットになっていく

右肩上がりとか言って、業績を伸ばして大きくしていくことがよしとされていた時代が長かったですが、全国に展開するチェーン店や誰もが知る大企業、マスメディアなど、組織力や経済力で勢力を伸ばしてきた企業の存続が怪しくなってきています。
それは組織を大きくすること、または大きいことがいいこととされていた価値観が崩壊していることでもあります。

昔はデパートで扱っている商品は安心だということで、ある程度のクオリティーのものを買うためにはデパートで買うという文化がありましたが、全国のデパートは軒並み閉店に追い込まれています。
ある程度のクオリティーよりも、個性や好みが優先されるようになったからです。

最近全国チェーンの回転寿司で、多くの悪戯動画がアップされ大問題に発展していますが、もちろん常識外れな悪戯は許されるものではないですが、合理化を図り全国展開していった飲食店の弱点が浮き彫りになったことは確かで、顔なじみの個人商店や、チェーンではなくそのお店でしか食べられないメニューが脚光を浴びたりして、ここもマスからパーソナルな方向へ流れがきています。

ここ北海道では地元で生産されたお米や野菜が手に入るので、全国流通しているそれとは格段に味が違います。
乳製品や蜂蜜なども個人や家族経営で製造販売しているところも多く、こちらも大企業が全国展開している商品より美味しいです。

昭和の頃は大量生産&大量消費という価値観でしたから、オートメーション化された工場で生産し、質が高く安定した商品を供給してましたが、今は個人や家族で製造している商品に脚光が当たり始めています。
もちろん消費者側の好みというのはありますが、今はネットで全国どこのものでも買うことができるので、小回りの効かない大企業のシステムだとこれから苦戦することになるでしょう。

音楽もそうですね。
昔はメジャーレーベルと契約して、多額の費用をかけて音源制作し、ある程度のクオリティーのものを大量生産していましたが、今は自宅録音でもかなりのものを制作できるし、しがらみがないぶん思ったように作品作りができて個性も発揮しやすいんですよ。
なによりも宅録は製作費がかからないというのが最大のメリットだし、多くの人が関わる(口出しする人が多い)ものづくりは、個性を失いやすいのも事実です。

今まで個人レベルでは大企業に太刀打ちできないというイメージがあったかもしれませんが、もうそれは過去の話です。
ここからは大きいことのデメリットが表面化し、短時間で修正することも難しいので、頭打ちになるか崩壊していくことが目に見えています。

今のエンドユーザーは、ある程度のクオリティーよりも個性に惹かれるので、個人である程度のクオリティーをキープできるようになれば、同じ土俵に立てるということです。

好きなことに本気で取り組んでいれば、気がついたら周りの誰よりも上手くなってたとか、大きな影響力を持っていたなんてこともあり得るわけだし、その可能性は大きく開かれています。
つまり自分次第ってことです。

そんな恵まれた時代に生を受けてるわけですから、他の誰かに依存せずに自立して徹底的にやりましょう。
特にこの3月は切り替わりのタイミングですから、スタートさせるのにはちょうどいいと思いますよ。


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