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今日の1枚〜加藤和彦『パパ・ヘミングウェイ』

 1月末に上京した時、新幹線の中で水道橋博士の配信を見ていたら、博士が購入したアナログ盤を紹介していたのですが、その中にこれがあったんですよ。
やー、とにかく大好きなアルバムでしたから興奮しましたねー。で、実家に戻ってから引っ張り出してしまったというわけです。
じゃ、行ってみよー。

・加藤和彦『パパ・ヘミングウェイ』(COCP39094/日本コロムビア)

 確かこれが最新盤になるんじゃないかな?の2015年盤。オリジナル仕様と同一の9曲入りです。
所謂ヨーロッパ三部作の第一弾にあたるアルバムで、加藤さんが長らく所属していた東芝EMIからワーナーパイオニアに移籍して最初のアルバムでもあります。
これがヨーロッパ三部作の中では一番ポップな仕上がりだと思いますね。
SHAZNAがこのジャケットにインスパイアされたアルバムのジャケットを作ったことで話題になってからもかなり時間が経ってしまいましたね。30年近くになるのか!ちょっとビックリ。
このアルバムには収録曲やヴァージョン、ジャケット違いも存在してまして、私が持っているもうひとつの『パパ・ヘミングウェイ』を紹介しますね。

・加藤和彦『パパ・ヘミングウェイ』(RMKS-005/リットーミュージック)

 これはリットーミュージックから発売されたヨーロッパ三部作のボックスセットに収録された1枚なんですね。
なので、ボーナス・トラックとしてシングル「ソルティ・ドッグ」(元々ベンチャーズのアルバム『カメレオン』用に書き下ろされた曲)と次のアルバム『うたかたのオペラ』のボーナス・ディスク(17cmのアナログ盤)だった「アラウンド・ザ・ワールド」のダブ・ヴァージョンが収録されています。
リットーミュージックは出版社だったので、基本の取り扱いは書店でされたことを付け加えておきますか。

 加藤和彦さんのキャリアの中でヨーロッパ三部作はサポートしたYMOの全盛期と重なったことと、作品の仕上がりが素晴らしかったことも相まって人気があります。
2017年には高橋幸宏さん選曲のベスト盤が発売されています。

・加藤和彦『ヨーロッパ三部作・ベストセレクション』(UPCY-7443/ユニバーサルミュージック)

 『パパ・ヘミングウェイ』からは「アラウンド・ザ・ワールド」、「アドリアーナ」、「サン・サルバドール」、「ジョージタウン」が選曲されています。
監修・選曲・解説が高橋幸宏さんということに意味があるので、つい買ってしまいました。
『パパ・ヘミングウェイ』の数曲にはプロモーション・フィルムが存在していますが、その中から「アラウンド・ザ・ワールド」を。

 加藤和彦さんにサポートとして高橋幸宏さん、坂本龍一さん、大村憲司さんが出演していますが、現在では全員がお亡くなりになっているという偶然が。悲しい。。

 『パパ・ヘミングウェイ』には佐藤奈々子さんも参加していて、佐野元春さんとのコラボレーション、ムーンライダーズとの共作時期を経て、スパイ(ユニット名)へと活動が変化していく時期だっただけに興味深いですね。

 加藤和彦さんのカタログは一部を除いて、ほぼ入手することが可能な模様です。
ただ、少し前に発売が予告された音源集は発売が延期されたままになっています。
これはなんとかしていただきたいと切に願います。

 そして、いつの日か『パパ・ヘミングウェイ』やPANTAさんの『マラッカ』を一緒に聴くことができたなら嬉しいですね。

 ではまたー。

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