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読書日記~近田春夫「筒美京平大ヒットメーカーの秘密」編。

 最近「筒美京平の世界」を手に入れたので、この機会にひとつ読み直そうと手元に引き寄せてみました。
せっかくですから「筒美京平の世界」について書いた記事のリンク貼っておきます。

 筒美京平さん作品がメインのアーティストのベスト盤や作品をコンパイルしたCDはそこそこ持っていますし、近田さんの「気分は歌謡曲」だったり、月刊明星の歌本「YOUNG SONG」の近田さんの評論も呼んでましたから、メチャクチャ楽しみにリアルタイムでこの本を購入した記憶があります。
実際、かなり面白くて何度も読みましたが、ちょっと時間が経って読み返すとどういう感想を持つのか?と思い再読しました。

・近田春夫「筒美京平大ヒットメーカーの秘密」(文春新書)

 GS期の京平さん作品といえば私にとってはオックスの「ダンシング・セブンティーン」とザ・スパイダースの「真珠の涙」(こちらは編曲のみ、ちなみに作曲はかまやつひろしさん)なのでした。
「バラ色の雲」とか他の曲に関してはかなり時間が経ってからの後付けの知識が中心でしたね。
近田さんの口調を頭の中で再現しながら読むと最高に面白いです。ま、これは全体を通してですが。

 南沙織さんに関してはリアルタイムで聴いていた記憶はかなり薄いんですよね。
麻丘めぐみさんに関してはもうちょっと思い入れがありました。これは髪型やテレビに出ている時のキャラクターもあると思います。

 もう少し後になりますと、私の憧れの2大シンガー、岩崎宏美さんと太田裕美さんがデビューするわけです。
確か同級生にはピンクレディとかキャンディーズが人気あったんですが、岩崎さんと太田さんはとにかく曲がよかった。
その上、岩崎さんはとんでもなく歌が上手かったし、太田さんは時々ピアノを弾いたり、松本隆さんの歌詞とキャラクターが被っている感じがとにかく好きでしたね。

 この辺は今の私の音楽の聴き方というか、趣味の全く変わらない部分ですわ。

 桑名正博さんや庄野真代さんになると完全にニューミュージックの範囲でしょう。
この時期から私はラジオを聴くようになったので、自作自演のシンガーか、そうじゃないかという部分もアーティストを評価する上での要素のひとつになっていったわけです。
それがよかったのか、悪かったのか、自分では判断できなかったりもします。。

 アイドルやジャニーズ系のアーティストに関しては、高校を卒業して、「REMEMBER」や「よい子の歌謡曲」といった歌謡ミニコミを読むようになってから、これまた後付けで評価するようになったのでした。
ま、グラビアを飾った存在としての部分もあったりするので、こうした形で書くのは難しいということで許してね(はぁと)。

 それに近田春夫さんの本やDJを読んだり、聴いたりしたことで刷り込まれた部分もありますから、リアルタイムで感じたことと違った感情みたいなものが多少は生まれてしまったな、とも。

 後半の近田さんと渡辺忠孝さん、橋本淳さん、平山みきさんとの対談はとにかく興味深い内容ですね。
へぇーと思ったことがかなりあります。
近田さんのインタビュアーとしての能力の高さが発揮されてます。
全体的に近田さんの京平さん作品についての分析力と、近田さんの言い回しが、この本を更に面白くしているように思うのです。

 近田さんの「調子悪くて当たり前」と同様に下井草秀さんがいい仕事をしていることを強調して終わります。
 
 明日も読書日記をやる予定です。本棚の中で目立っている本を選びたいという。それ以外は未定です。お楽しみに。
 
 ではまたー。

 

 


 


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