うわのそら

自由にいきます。

うわのそら

自由にいきます。

マガジン

  • 大切に

    前を向きたいときに読んでいるもの ありがとうございます。

  • 紡ぐ

    自分の書いた、少し長めの文章

  • 息継ぎ

    自分のために吐き出したもの

最近の記事

  • 固定された記事

「あなたからなら何を貰っても嬉しいよ」なんて絶対に言わないと思っていた。

束になった広告に、白い封筒が挟まっていた。 80円切手が一枚と、2円の切手が二枚。 それを見て、今は84円だったかと思い出す。 手紙や葉書を出すことが少なくなった今日では、新しく変わった郵送料金に中々慣れないもので。手紙を書く度にいくらだったかと首をかしげている。 届いた封筒は真ん中が少し膨らんでいた。 そこに小さな生き物が入っているかのように、私はそれをそっと抱えてテーブルに置いた。 見慣れない文字で書かれた自分の名前に見惚れる。 彼女は字まで綺麗なのかと思いながら

    • 遂に屈してしまったコロナへの悔しさから生み出したLINEスタンプを見てやって

      ずっと堪えてきたのだ。 1日何百人を接客しようと、社員寮が二度全滅しても、 恋人が発熱したときはそんな時に会わん‼︎と断っていた。(相手は陽性だった) でも遂に、屈してしまった。 おそらく身内の犯行だった。 実家に戻り(この間に接客業は退職した)、何だか調子悪いという母を看病し、 咳が残るも元気になった母が外出していた際に 「おや?」 と身体に違和感があった。 万年体調不良が感じたこれは、後の予定を断る理由に足る信頼を持っていて、苦手な電話もすんなりこなした。

      • 発信する媒体が欲しくて別のSNSを始めたんだけれど、良い悪いどちらの文字も読むし、色んな別の人一人の意見を見ると自分の正解を出すの怖くなるな!!良い悪いと思うものが違ってそれが当たり前でも、意見が攻撃に見えるのなぜかしら〜。 目に留まりにくさは少しあるけれどnoteは私にやさしい

        • 身内へのメールだけれど、毎回ファイルの添付を忘れてしまって私ったら……。

        • 固定された記事

        「あなたからなら何を貰っても嬉しいよ」なんて絶対に言わないと思っていた。

        • 遂に屈してしまったコロナへの悔しさから生み出したLINEスタンプを見てやって

        • 発信する媒体が欲しくて別のSNSを始めたんだけれど、良い悪いどちらの文字も読むし、色んな別の人一人の意見を見ると自分の正解を出すの怖くなるな!!良い悪いと思うものが違ってそれが当たり前でも、意見が攻撃に見えるのなぜかしら〜。 目に留まりにくさは少しあるけれどnoteは私にやさしい

        • 身内へのメールだけれど、毎回ファイルの添付を忘れてしまって私ったら……。

        マガジン

        • 大切に
          12本
        • 紡ぐ
          8本
        • 息継ぎ
          7本

        記事

          まあるい爪になってしまって自己嫌悪だけれど、これに塗るとかわいいので良しにしてあげる

          まあるい爪になってしまって自己嫌悪だけれど、これに塗るとかわいいので良しにしてあげる

          ・ピアスホール・ 高校卒業と同時に両耳、就職中に片方、退職後には軟骨にピアスを開けた。 どれも苦しい気持ちから脱したくて気分転換開けたものだ。 先週、退職記念のピアスホールが閉じてしまった。初めて訪れた国でのことだった。 ただの穴に意味を持たせたせいで、好機になると思っている。

          ・ピアスホール・ 高校卒業と同時に両耳、就職中に片方、退職後には軟骨にピアスを開けた。 どれも苦しい気持ちから脱したくて気分転換開けたものだ。 先週、退職記念のピアスホールが閉じてしまった。初めて訪れた国でのことだった。 ただの穴に意味を持たせたせいで、好機になると思っている。

          昨夜の夢 細長い金属製の煙草をすすめられて、細長い金属製のライターで火をつけて吸っていた。これ喉突きそうで危ないな……と心配性が発動していた。そこじゃない。吸わないし 獏が食べてくれればいいじゃないと思ったけれど、そもそも獏って何で夢を食べるんだ?と調べてみたら結構面白かった。

          昨夜の夢 細長い金属製の煙草をすすめられて、細長い金属製のライターで火をつけて吸っていた。これ喉突きそうで危ないな……と心配性が発動していた。そこじゃない。吸わないし 獏が食べてくれればいいじゃないと思ったけれど、そもそも獏って何で夢を食べるんだ?と調べてみたら結構面白かった。

          随分経って開けたのに数日前にも過去の文を見ているひとがいて涙が出そう。

          随分経って開けたのに数日前にも過去の文を見ているひとがいて涙が出そう。

          始まりで終わりのような、その逆のような朝

          目が覚める 毎日より音が少ない 雨音。 母も、父も、眠っているくらい気配が小さい 生活の音が聞こえない 台風の日の目覚めだ。 初めて自分の速度で起きる、実家での日 音を控えて歩き 1人分の朝食を準備した 心の海に、そよ風を飼っている。 ゆっくり食器棚を開け、閉め、椅子を引いた お腹は夜中から空いていたが、 まだ食べ始めたくはない 水面を鎮める。 音が浮かんで柄にもなくピアノ曲を流した 「人生のメリーゴーランド」だった 実家に戻って最も穏やかで、健康な朝 苦手な

          始まりで終わりのような、その逆のような朝

          雨の日は苦手だけど、雨音のある夜は安心する

          雨の日は苦手だけど、雨音のある夜は安心する

          夜になると人生が楽しくなってくる日と真逆な日がある

          夜になると人生が楽しくなってくる日と真逆な日がある

          ゆらゆら、どきどき。眩しい画面に、眠れない夜

          ゆらゆら、どきどき。眩しい画面に、眠れない夜

          声を聞いて泣きそうになった。優しい人がいてよかった。

          声を聞いて泣きそうになった。優しい人がいてよかった。

          なんにもない日とベビースター

          ほーら、生きてみようぜって 何とか外に出た午後8時。 何も掴めないまま払込票を握ってコンビニに進む。 道路を挟んで、ダッシュした中学生が水筒を落とした。懐かしい音。 冷ややかに見つめた井戸端会議の奥様たち。 自転車を置いてこんな夜に。 もしかして開いているかもと寄ったスーパーはやっぱり暗くなっていて、 そんな田舎が好きだ。 家を出てから胃の不快感は消えていない。 裏道、暗い路地を歩いて、 薄暗いピンクの花を見た。 珍しく青になった信号を渡り、コンビニに着く。

          なんにもない日とベビースター

          5年ほど前の失恋のメモを、深夜に掘り返して手直しする乙女。文章感覚を取り戻せー

          5年ほど前の失恋のメモを、深夜に掘り返して手直しする乙女。文章感覚を取り戻せー

          萌芽

          「こんなに綺麗な桜は初めて見た」 そう呟いた君と、もう一度見に行くことは無かった。 朗らかな君の笑顔はもう思い出せないけれど、 あの日のあたたかい空気と言葉は忘れない。 あぁ、本当に幸せだった。 鼻の奥がツンと痛い。 流れる様に過ぎていく街並みと誰かのタイプ音、 少し背伸びして買ったコーヒー。 君と過ごした日々を置いて、 今日、私はこの街を発つ。 東京に向かう新幹線。 車窓に写る桜は、荒く塗ったペンキのようだった。 私は、貴方に爪痕を残したと信じたい。 貴方の