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新しい空と光のなかで。

元日の朝。
見上げた空の青さが
昨日までとは違っていた。
たった一夜で、
こんなにも自分の中の心持ちは
変わるものなのだと知った。
時間は連続している筈けれど、
確かにここには境い目があった。

冷たい風に、背筋がしゃんと伸びる。
太陽に手のひらをかざし、光を集める。
その手を胸に当てると、
あたたかいものが流れ込んでくるようだった。


今年の目当ては、
気負いすぎないこと。
丁寧に文字を書くこと。
良いこともあまり良くないことも
日々の積み重ねを軽くみないこと。
(良いことは習慣にして
良くない習慣は持たない)
自分を信じること。

これらを胸に置いておこうと思う。

✳︎

お知らせです。
日本左利き協会さんのホームページにて
1月のショートストーリーが公開されました。

『新しい空と光のなかで』


こちらでは主に左利きや左手にまつわる物語を
綴ってきました。
少数派である左利きとしては、
何かを使いにくい場面などで
無意識にもストレスを感じることが多いのです。
左利きだからといって
卑下する必要などないのですが、
まあしょうがないよね、と
諦めていることがあるのも本当のところです。
右利きと左利きが
お互いの特性を理解し合い、思い合えたら。
たとえささやかでも、
世の中にたくさんあるでこぼこを
地ならしすることに繋がればいいな、
という願いを込めています。

お正月。
初詣に出向いて
右手と左手を静かに合わせて祈る。
その時の心の落ち着きを忘れないでいたいです。


文章を書いて生きていきたい。 ✳︎ 紙媒体の本を創りたい。という目標があります。