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一番大事なことに時間とエネルギーを注ぐ生き方

僕はアップル製品に特別な思い入れがあるファンではありませんが、あの世界観が大好きな人間です。

潔く不要な機能や見た目を削ぎ落としてシンプルに表現する商品開発。「削ぎ落す」(引き算の発想)って一般的には勇気が必要だと思うのです。

ユーザーからのクレームを怖がってか、過剰に配慮しすぎて機能過多(足し算の発想)に陥りがちな他メーカーにあって、アップル社は勇気を超えた信念で商品開発を進めたのでしょうね。

その世界観の根底には、スティーブジョブズの「シンプル化とフォーカス」という哲学にあります。

この哲学は、思考の整理家®を名乗り、人や企業のシンプル化をお手伝いする僕と完全にシンクロします。

と、最近以下の記事を読んでますます痛感しましたよ。


1.いちばん大事なことは何か?


上記のリンク先にある記事から少し引用するのであれば、「雑音を締め出して、いちばん大事なことに時間とエネルギーを注ぎ、それを無我夢中で追い求める」というジョブズの姿勢が大好きです。

もちろん、ビジネスや商品開発はシンプル(引き算)にすることだけが全てではありません。足し算式だからこそ、価値がある分野もあります。

でもね、ビジネス以前の個人の哲学としては、やはりシンプルにすることの大切さは学べる点が多いと思うのは僕だけでしょうか?

雑多で過剰なほどの情報が氾濫している毎日、あれこれと気を散らす誘惑が多い毎日の中で、僕たちは時に「いちばん大事なことは何か?」を忘れがちです。

目の前のことをこなし、まわりのノイズに反応するだけの生活をしていて、本当に自分らしさ(自社らしさ)を出すことができるのでしょうか?

「自分(自社)にとっていちばん大事なことは何か?」を突き詰め、それが明確になったら、あとはノイズとみて削ぎ落す引き算思考に切り替えてみる。

あとは、手元に残されたいちばん大事なことに全精力を注ぐだけというわけです。

個人であれば「お金よりも時間の自由度が大事!」や、商品開発であれば「機能よりもデザインが大事!」などと、いちばん大事なものを決めたら、そこに集中するのです。

僕はいま、ドイツ製の車に乗っていますが、本来日本車にはあるはずの細かい機能や備品がいくつかついていません。

理由はシンプルです。

「上質さを維持するためにデザインを最優先すること」といういちばん大事なことが明確なのです。運転に支障がない限り、いちばん大事なことを守るべく、その他は削ぎ落さなければいけないという発想なのです。

そこに一切の迷いやブレもなく、潔く信念を貫いています。

共感しかありませんね~。

もちろん、デザインというのはあくまでも一例に過ぎないため、自分自身で何でもいちばん大事なことを設定すればよいのです。

シンプルに世界観を貫くからこそ、それがやがてブランドになる。

あれもこれもと手を広げていると、意識の分散が加速してすべてが中途半端に陥ってしまいますよ。

アップルに限らず、これはすべての業界で、すべての人に共通しますね。


2.劣後順位を決める発想


かつてドラッカーが、「時間管理で大切なことは、優先順位を決めることではなく、”劣後順位”を先に決めること」と言ったのだとか。

「劣後順位」とは優先順位の反対語で、「何を大事ではないもの」とするのかを見極め削ぎ落としていけば、必然的に優先順位の上位項目があぶりだされる。

こんなスタンスですが、僕が仕事で最も大切にしている価値観です。

これを、先ほどご紹介したリンク先の記事では以下のように表現されていました。

ジョブズいわく・・・

フォーカスは一般的に、こう考えられています。フォーカスしなければならないまさにそのことに「イエス」と言うことがフォーカスだと。ですが、そうではありません。フォーカスとは、ほかにいくつもある優れたアイデアに「ノー」と言うことなのです。

優先順位 < 劣後順位
イエス < ノー

つまり、「何を大事ではないものとしてノー!と言うのか」(引き算)で勝負は決まるということです。

時間管理など日々のタスクの処理も商品企画のアイデアも共通しますね。

ちなみに、僕自身は以下のステップで劣後順位を決め、フォーカスできる体制をつくっています。

(1)「テーマ」をワンフレーズで決める

例えば、今週は「新規顧客開拓 強化週間!」、来月は「エンタメの鑑賞時間 強化月間!」などとします。

”いちばん大事なこと”という表現では、あいまいな状態のままでとどまるため、「〇〇強化週間(月間)」というベタな表現に置き換えて言語化します。

「〇〇強化週間(月間)」
 =「いちばん大事なこと」

テーマを明確にするフレーズは「日次、週次、月次」でスケジューラーに書き込んでおきます。

(2)テーマに合わないタスクを引き算

そのうえで、テーマに合わないか遠いものに関してはノイズとして、引き算していきます。

「やめる」「減らす」「人に任せる」「先延ばし」の4つに仕分けして引き算するのです。

(3)強化テーマを中心にスケジューリング

最後に、強化テーマを中心にスケジューリングしていきます。

放っておくと、強化テーマからは外れた他人からの依頼ごとや予定でどんどん詰まっていきますからね。

絶対にブレてはいけない中心軸を明確にした上で、それ以外は徹底的に時間を圧縮していくスタンスが、いちばん大事なことにフォーカスする上で肝となるわけです。

ありきたりな言い方をするなら、緊急度に振り回されず重要度を重視しよう!となりますね。

3.フォーカスする上での必読書


それでは最後に、シンプル化とフォーカスについての参考書籍をご紹介しておきますね、

これまで読んで参考になったBEST5です。

最後に、リンク先の記事からの引用で締めたいと思います。

何らかのかたちで世界を変えたいという人生の大目標があるのなら、その達成を大きく左右するのは、このシンプルなモデルかもしれません。

つまり、フォーカスを保ち、できるだけ物事をシンプルにして、心から夢中になれるものを追い求めることです。

あなたは、今日は何にフォーカスする?今週は何が強化テーマ?シンプルに考え、シンプルに行動してみませんか?

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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