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【短編小説】コンドームを外す音が破るプロテイン使徒と資本主義の精神と時の部屋で見る悪夢から目覚める3秒前の何か

 俺は電話をしながら走っている。
 相手が何を言ってるか聞こえない。街の中は雑音が多過ぎるし、絶え間なく広告が流れている。
 物価上昇の理由は原油のせいだけじゃないと思うが今はそんな場合じゃない。
 巨大なスクリーン型広告塔を離れてガード下のラーメン屋に入る。
 商店街は混雑していて抜けられない。
 だが飲食店では通話もしていられない。俺はそのまま店を反対側に抜ける。店員が嫌味たらしく「ありがとうございました」と言う。名前も言って「またお越しください」と笑うが俺はここの常連だったろうか。
 個人情報はどうなっている。
 インターネットなんて接続するべきじゃなかった。

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853字
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