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モチベーション維持の工夫 ~成果が出る前に挫けたくない方へ~

はじめまして。
デジタルマーケティンググループの杉本です。

フクロモモンガを愛でながら、旨い日本酒を飲むのが日課です。
一切懐いていないので、名前を呼んでも来ませんし手は噛まれます。痛い。

突然ですが、みなさんのマーケティングはうまくいっていますか?
日々成果の有無に一喜一憂しながら、悩ましく過ごされているのではないでしょうか。

デジタルの力は魔法ではありませんし、ローマは一日にして成りません。千里の道も一歩からですし、敬愛すべき西川きよし先生も仰っている通り、小さなことからコツコツと取り組んだ先に大きな成果があるのです。とにかく投げ出さずに継続する事が、最終的に目指すゴールに辿り着く為の、唯一絶対的な条件です。

しかし、デジタルマーケティングにおける日々の取り組みは、地味で大変な作業も多く、思うように成果も見えてこないとなると、継続する為のモチベーションの維持はとても難しいです。

今回は、私がご支援を行う際、企業の担当者様のみならず自身のモチベーションを維持する為に、心掛けているちょっとした工夫についてお伝えできればと思います。
※弊社の多々良も似たテーマでより実用的な内容を書いていますので、そちらも是非。


たくさん成果を出す

その工夫とは、ずばり「たくさん成果を出す」です。
いきなり壮大な矛盾からスタートしました。
「それがすぐに出ないから、続かないんじゃないのか」という声が聞こえてきます。

タマゴが先かニワトリが先かみたいな話になるのですが、そこに準えて言うならば『ヒヨコが先』です。ヒヨコってかわいいですよね。心が癒されます。だからヒヨコを飼うのです。それもできるだけ沢山。

ニワトリは最終的な目的や定量的な目標の達成を指しますが、ここで言うヒヨコはその手前にある小さな成果を指します。
この小さな成果に目を向けることが、大きな成果へ繋げるコツです。
では、小さな成果ってどんなものを指すのでしょう。

あれも成果、これも成果

例えば、ECサイト運営で成果を上げる場合、売上だけに向き合うと漠然としてしまいますが、分解してみるといくつかの要素が作用しあっていることが分かります。

【売上】=【サイト流入数】 × 【CV率】 × 【平均購入単価】 × 【平均リピート回数】
といった具合です。

これら一つ一つの数値を少しずつでも改善できれば、確実に売上増加に繋がります。更に分解していくと、もっと多くの要素を見つけることもできます。他の要素の変動は一旦考慮せず、これらのうちで最も現実的でストレスなく向き合えそうなものに絞って、改善することを目的にしてみてはいかがでしょうか。

…みたいな話をする気はありませんので、安心してください。

なぜなら、これらのどの要素についても、そう簡単に、そして確実に改善できるものではありません。みなさまもそんなことはとっくに身を持って感じられていることでしょう。

私の考える小さな成果とは、ちょっとした意識や視点の変化で生み出せる、もっとやんわりとしたものです。
例えば、以下のようなあれやこれやです。

1. エモいのも成果

デジタルマーケティングの成果は定量的に測られることが常ですが、可視化しやすいだけで、改善させやすいかは別の話です。
改善していないどころか、悪化していることを突きつけられることも多々あります。そうなると心は落ち込むばかりで、そんな夜は大好きなお酒の味も不味くなるというものです。
勿論向き合うことは必要ですが、いつもそれだけだと疲れてしまいます。

私はもっとエモくて(エモーショナル=情緒的な)定性的な成果も大切にしたいと考えています。

自身が前向きに取り組み続けられることが重要な場合、その為の成果は必ずしも厳密に客観的に評価できる必要はありませんし、自身の原動力にさえなればよいのです。
勿論、チームメンバーやパートナーとも共有して、より大きな推進力に昇華していけることは望ましいですが。

肩の力を抜いて柔らかく考えてみると、ちらほらヒヨコ🐤の鳴き声も聞こえてきます。

例えば、

☑ 自身やメンバーの意識を変えられた。仕事に誇りややりがいが生まれた。
☑ 部署間の視点が揃った。チームワークが生まれ、連携がスムーズになった。
☑ パートナー企業の担当者との関係が深まり相談しやすくなった。親身な提案や回答ももらえるようになった。
☑ スキルが向上して出来ることがふえた。知識も増えて、挑戦したい施策が出てきた。
☑ プロジェクトが社内で注目を集めた。地位が向上して取り扱いが変わった。

みたいなことです。
これらは数値には現れないながらも、プロジェクトの最終的な目的達成に対して、確実に好影響を与えるものです。

めちゃくちゃ広義に捉えれば、ゴールに近づいていると言っても過言ではないので、定性的な目標や中間ゴールとして、意識・設定しておくのはアリだと思います。

2. プロセスも成果

成果を生み出す為に様々な施策を実行しますが、それら目的達成に至るプロセスを分解すると、当然その一つ一つにも目的があります。
その小さな目的の達成の積み重ねが最終的な目的達成に繋がっているわけですから、それぞれもちゃんと立派なヒヨコ🐤に見えてきます。ほらかわいい。

例えば、メールで顧客へアプローチを開始する場合、配信実行及び結果の振り返りまでに、以下のようなプロセスと目的が存在します。

① ターゲット定義:届けるべきユーザーやセグメントを明確にする。

② シナリオ作成:コミュニケーションの内容やタイミングを明確にする。

③ 原稿・クリエイティブ作成:届けるメッセージを言語化・可視化する。

④ 配信実行:ユーザーにメッセージを発信する。

⑤ 配信データ分析:開封率、クリック率等、ユーザーの反応を評価する。

⑥ 次の配信を準備(③~⑤を繰り返し):継続的な運用体制を構築する。

通常は、⑤の結果の良し悪しを成果として評価すると思いますが、①~④⑥もしっかりとそれぞれの目的を果たして、次のステップへと歩みを進めています。即ち小さな成果を生んでいると言ってよいでしょう。

このように、ある程度のボリュームのプロセスがある場合、一つ一つ出来たことや形になったこともしっかり評価していきましょう。ほどよい間隔でゴールが設定されていると頑張りやすいですし、確実に進めている気がします。実際に現在地は変わっていますしね。

この前進しているという実感が、次の一歩を踏み出す原動力になるのです。小さな一歩にしっかりと意味を持たせ、チーム内でそれらを褒め称えながら、頂を目指していくようにしています。
良い意味で、手段を目的に変えていくのです。

3. 追わなくても成果

通常は評価するポイントや指標を明確にして、施策に取り組んでいるものと思いますが、予期せぬところで好影響が現れている場合もあります。
そんな誰も気づいていないヒヨコ🐤にも脚光を浴びさせるのです。
前項までと重複するところも多いですが、こちらも少しの意識の変化で生みだせる成果です。

とあるお客様での話です。

提供されているサービスへのお申込み数を増やすべく、Web領域での各種施策をご支援していたところ、施策を実行していないオフライン領域において、ある数値が顕著に改善していることが分かりました。
特に目標設定等も行っていませんでしたが、実はその変化は全体の成果にも好影響を及ぼすものでした。

その月の定例会のタイミングで早速、
「こんなところに成果が出ていますよ。すごいじゃないですか!社内で何か取り組まれているんですか?」
と鼻息荒くお伝えしてみました。

すると、どうやら担当者のお一人が、人知れず日々の受電対応を工夫されていた結果だということが分かりました。しかし、社内では特に認知も評価もされていない様子でしたので、ここぞとばかりに褒めて労って一緒に喜びました。

その後、更に改善が向上、継続したことは言うまでもありません。これは、担当者の意識向上や評価向上といった【1. エモい成果】が生んだ、更なる定量的な成果でした。

このように、例え追いかけていなかったとしても、少しでも良い変化を見つけたなら、しっかりと成果と捉えて際立たせ、更なるモチベーションに変えていくことをお勧めします。きっとそこから良い循環が生まれます。

さいごに

一見、無機質なデジタルマーケティングですが、それらを推進しているのは人間です。超アナログで生ものな、日々一喜一憂する人間ですから、きちんとモチベーションやメンタル面での工夫は重要です。

デジタルマーケティングにおいて、最終的な目的達成だけが成果ではありません。そこへ到達する為、日々の取り組みを継続できていることもすごいことですし、その過程には多くの小さな成果が含まれています。

是非この機会に、みなさまも日々の取り組みを改めて眺めてみてください。これまで気づかなった成果が見えてきませんか。あれも成果、これも成果。です。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は、成果が出るまでモチベーションを維持する為の工夫についてお伝えしました。しかし、どうせなら少しでも早く目的を達成できると嬉しいですよね。

シナジーマーケティングでは、デジタルマーケティングを成功に導く為、戦略立案から施策実行に至るまで、一気通貫でサービスを提供しております。みなさまと一緒に日々の小さな成果を喜び合いながら、着実に目指すゴールへと伴走してまいります。

どのような些細なお悩みでも、まずは是非お気軽にご相談ください。

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