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調理定年

調理定年という言葉があるらしいです。

子育てが終わり
食べる量も減り、
妻と夫2人だけの食事のために
材料の買い出しから
調理、食事、後片付けまでを

高年齢になってからも
負担していくのが
辛いというもの。

つまり、
調理にも定年が欲しいと言う考え方です。

いわゆる専業主婦には、
いわゆる定年という
制度はありません。

最近の若い人の世帯では
若いうちから家事・育児について

お互いに分担することが
多くなっているようで
専業主婦(夫)っていう状態は
減っているのかも知れません。

さらに、
私の親の世代では

夫婦とも勤めに出るという
世帯はまだまだ少なく
専業主婦の方が多くおられました。

私の母親もその一人です。

しかし、
私の家庭では驚くことが
起きました。

私の父親が定年退職後、
専業主夫になったのです。

すみません。
少し力が入っています。

正確には、
食事と洗濯関係を全て父親がするように
なったのです。

特に、
就業期間中は父親が料理をした
食事は通常ありませんでした。

土日にたまにお昼ご飯を
つくってれることはあっても
その頻度もメニュー数も
限られていました。

それが定年後は
基本、朝、昼、晩と
買い出しからあと片付け洗浄まで
全てフルサービスで
担当しはじめたのです。


そうした姿を
驚きの気持ちで
見続けてきたのですが、
年数を経て
自分の定年が
近づいていました。

「私にも家庭調理人デビューが
近づいている・・」。

ふと、そう思いました。

簡単なものなら料理できますが、
果たして、妻は
「おいしいっ」て食べてくれるのだろうか。

他のご家庭でもそうなのかも知れませんが
私の妻の場合、妻の嫌いな素材や調理法の
料理は食事に出てきません。

例えば、酢豚のパイナップル。

私も是か非でもパイナップルを
入れてほしいという訳では
ないのですが、
外食で食べた場合には
入っていることがあります。

他には
最近アジア料理ブームですが、
「パクチー」これについては
少し家庭内に香りが漂っただけでも
「あっ、何、この匂いダメッ」と
拒否反応を示します。

あと最近は年齢の影響からか
油を使った料理は
出てこなくなりました。

コロッケなどの揚げ物、
天ぷら、その他油系の料理。

私は基本好き嫌いがないので
これらのものについては
今でもおいしく食べます。

果たして、私が家庭調理人となった場合
このあたりを配慮して調理する必要があり
その分ハードルが上がります。

まず、無事に社会人デビューならぬ
家庭調理人デビューが
できるかどうかわからないのに・・・。

定年後すぐ5月病にかかる可能性があります。

ともあれ、長年の家事というか調理から
妻を開放をしてあげることを考えています。

もしその日が来たら
前向きに取り組んでいくつもりです。

調理年金までは
ちょっと出せないけど。


最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
私は和食が好きです。
土井善晴を尊敬しています。

これからも書くことを
続けます。



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