見出し画像

アンソロジー短編小説集を出版しました

皆さんこんにちは、津島結武です。
普段は心理学等に関する記事を書いていますが、今回は小説家の卵としての津島結武でお送りします。

タイトルにもある通り、アンソロジー短編小説集を出版しました。
今回はそのお知らせをしたいと思います。


『映画はチョコレートのように甘いかビターで』

まずは書名ですが、見出しにある通り、『映画はチョコレートのように甘いかビターで』です。

初のアンソロジー短編集は、「映画」と「チョコレート」をテーマに作品をまとめました。
著者様には、それぞれのテーマで一つずつ寄稿していただきました。

内容――「映画」

それぞれの作品のあらすじをご紹介します。
まずはテーマ「映画」の作品です。

津島結武「秩序は混沌へ、混沌は秩序へ」

名のない主人公は、意図して、映画館の人の入りが少ないスクリーンへ赴く。そうすると、どういうわけか、がらがらの劇場にもかかわらず、すぐ隣に若い女性がやってくる。その女性は不思議で、おかしな言動をとる人だった。

もーな「大っ嫌いな結末」

「アラン」は学校のマドンナ的存在である「イミカさん」と一緒に映画館にやってきた。アランはイミカさんに一目惚れをし、デートに誘ったところ、運良く映画を見に行くことになった。その映画館のシステムは少し変わっており、舞台もSF的な独自の世界観を作った一編。

国見 紀行「君の傍に、映画と共に」

学校教員、北原栄一は彼女から突然別れを告げられた。彼女は彼の勤める学校の生徒だったが、別れを告げられてから彼女は学校に来なくなり、そして学校の名簿からも消えた。それから彼女のことを忘れられずにいた北原栄一の前に、彼女の妹が現れる。

益田犬太郎「出会う現象と離れる事象」

俺は以前から楽しみにしていたある映画を見に、映画館へ赴いた。しかし、発券機から出たのは真っ黒のチケットだった。スタッフに見せると、当然のようにスクリーンに案内されるが、本来見る予定の映画が上映されるスクリーンとは違う。なされるがままにそのスクリーンに留まると、知る人ぞ知る映画『麟子りんこ』というB級ホラー映画であることがわかった。思ってもしなかった名作を楽しむことにした俺は、その映画を見続けるが、名シーンが流れるとき、事件は起こった。

藍上おかき「3分クッキング 上」

ある映画で、どういうわけか「3分クッキング」が前座として上映される。しかし、このエンターテインメントも馬鹿にならない。なぜならば、この番組を進行する料理人、江頭由美子は数々の料理を作ってきた豪腕だからだ。だが、その彼女は映画館デビューということで極度の緊張をしてしまう。

内容――「チョコレート」

続いて、テーマ「チョコレート」の作品の紹介です。

藍上おかき「3分クッキング 下」

上の続き。

津島結武「普通という複雑な現象学」

タケと呼ばれる主人公は、まったくの普通な男性だった。しかし、高校時代、彼は特異な体験をしていた。彼にはNという友人がいたが、NにはBという彼女がいた。ところが、どういうわけか、タケはBから体育館裏へ呼び出される。

もーな「冒険的モーレ」

2月14日、高校生の「シド」と「レミ」はある廃都市にやってきた。そこでレミはシドにチョコ菓子を渡そうと思っていた。しかし、シドはそのチョコ菓子を、廃ビルで拾ったものだと思ってしまった。レミはそうではないことを伝えることができなかった。

国見 紀行「あなたのそばで、あなたのために」

伊多いた千代子は、大学の卒業旅行で、友人とある山中に来ていた。しかし、彼女は高山病か、途中で気を失ってしまう。彼女を起こしたのは長幸ちょうこうというお坊さんだった。

益田犬太郎「チョコレート・ウォー」

県立愛志照あいしてる高等学校では、4月28日に戦争が行われる。その名を「チョコレート・ウォー」といい、その勝者は異性を屈服させることができる。それはチョコレートを撃ち出すことのできる小型戦車まで導入され、白熱した戦いが繰り広げられる。

「未成熟の雑踏」について

「未成熟の雑踏」は、メンバーの固定されていない作家集団です。
今回のアンソロジー短編集は、津島結武、もーな、国見 紀行、益田犬太郎、藍上おかきに5名の先生方に作品を提供していただきました。

このユニット名は、いつまでも成熟することはなく、永遠に成長し続ける雑多な集団という意味で名づけられました。
「未熟な雑踏」という名前も考えましたが、あえて「未成熟」という言葉に代替することで、由来をより強く反映させました。

雑踏という単語が含まれているとおり、このメンバーは固定されていません。
参入も脱退も自由に行えることを目指しています。
もし、この記事を読んでくださっていて、この集団に興味がある、kindleでもいいから出版してみたいという方は、ぜひコメントや、XのDM等でご相談いただければと思います。

津島結武書房について

本作を出版するにあたって、出版社の名前として、「津島結武書房」と名づけました。
なんの捻りもない名前ですが、あまり捻りすぎても検索が難しくなったり、単純化してしまったりすると思い、自分のペンネームを用いて名づけました。

未成熟の雑踏としての出版以外にも、個人の出版代行も行っていければと思いますので、ご興味のある方は、ぜひご相談ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?