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鉄欠乏アスリート(テケアス)〜鉄欠乏女子(テケジョ)は多い。東京オリンピック選手の鉄は足りていたか?隠れ貧血を見逃すな。

東京オリンピック2020、鉄欠乏を克服して金メダルをとった選手も。
鉄欠乏の克服は、大切です。

こちらは、日本人女性の血清フェリチン(貯蔵鉄)を年代別に示したものです。
なんと、6割の方が赤信号です。

アスリートは、日々、激しい運動トレーニングをしており、筋肉トレーニングもしているため、鉄の必要量は通常の女性より、さらにも増えます。
陸上をはじめ、足を踏み込む多くスポーツでは、衝撃で足裏の赤血球がこわれます。
アスリートのテケジョ率(鉄欠乏女子の割合)は、図にある数字よりも、さらに深刻でしょう。

鉄は、ミトコンドリア(エネルギーの発電所)の要となるミネラルであるため、欠乏すると、運動や学習パフォーマンスが低下してしまいます。

貧血が無くても、フェリチン(貯蔵鉄)が一桁の女性は少なくありません。

貧血がないからといって、鉄が足りているわけではありません(←ポイント)

アスリートの鉄欠乏は、潜在的に多いことが考えられます。アスリートでは、女子だけでなく、男性も鉄欠乏のリスクが高まります。

「鉄欠乏アスリート」=「テケアス」を見逃さないようにしましょう。

鉄の問題は3つあります。
①不足
②過剰
③炎症による利用・吸収障害

血液検査をしないで、自己流で鉄サプリを服用し続けるのは危険です。(←ポイント)
理由は、③の炎症に敏感なミネラルだからです。

炎症がある状態で鉄サプリを飲むと鉄が十分に吸収されずに、腸で余った鉄により、腸内環境の悪化、腸の炎症、そして、さらなる鉄の利用吸収障害の悪化に、つながる可能性があります。

医療機関で、ヘモグロビンや血清鉄だけでなく、定期的にフェリチンやTIBC、CRPなど、炎症を含めた鉄関連項目を血液検査で評価することが大切です。

微細な炎症も含めてきちんと評価することで、鉄のサプリメントを飲む量や、鉄サプリメントを飲まない方がいいなど、判断が変わってきます。

「鉄欠乏アスリート(=テケアス)」の克服は、ケガによる炎症も邪魔するので、多くのアスリートが苦労するのです。

鉄は、セロトニン(幸せホルモン)やドーパミン(ときめきホルモン)などの神経伝達物質(脳内ホルモン)を作る上で、とても大切なミネラルです。

そのため、鉄欠乏は、アスリートのメンタル不調にもつながります(鉄欠乏うつ)。

アスリートのココロやカラダの不調の背景に、隠れた鉄欠乏の問題があるかもしれません。

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【テケジョ(鉄欠乏女子)】
https://ddnavi.com/review/420417/a
https://otonasalone.jp/153698
https://ddnavi.com/review/451032/a
https://toyokeizai.net/articles/-/216979?display=b

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