こなれちゃん

嫌なことあった日はスクラッチくじしてから帰りたい。

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  • 今まで一緒にいた人達の話

    恋愛のこと書きます。

最近の記事

二人の愛は、川のようだ

RIVER/tofubeats なんとなく長く一緒にいた男の人がいた。 出会い方は良いとは言えず女関係における印象は最悪で、出会ったその瞬間に私はこの人のことを一生心から好きにならないようにしよう、容易に信用したら傷つけられるに違いないと確信した。 そんな人と何年も一緒にいたことを周りの人に不思議がられたけれど、答えられる明確な理由は今になっても思い浮かばない。浮かばないくらい溶け込んでしまったのだ。 強いて言えば私の原動力だった、私と全く違う生き方をする彼はライバルだ

    • 裸を見せたら負けなのか

      どんな服も人前に出た瞬間から自分の身を守る鎧になりうる、と思っている。 服は人をあらわす記号だ。 特に女にとっての服は誰よりも私なんだよ、を表すための戦闘服であることが多い。ある種服によっては、自分の戦い方すら教えているような気すらする。 じゃあ、裸はなんだ。下着はなんだ。 鎧を脱いで負けを認めた状態か。と言われたらそうでもない気もする。 ある意味下着になる時は、この勝負は負けても勝ってもいいという覚悟決めた姿なんじゃないか。 椎名林檎が限定的に組んだ「虐待グリコーゲン

      • 忘れちゃう前に手紙を書くね

        2013年の冬からなんとなく一緒に居るようになった元彼へ。 初めてあった時に、なんて綺麗な瞼なんだろうと感動した。あんまりおしゃべりしない人だから、伏し目がちになることが多くて、目元を見る度にもっと近くで見たいと思っていた。 大学1年の後期に同じ授業を履修して、やっと話す機会が増えた。あんまりちゃんと授業に来ない彼のためにレジュメ取ったり、リアクションペーパーを代筆したりしていた。授業の最終日に、「授業ありがとうね、何か生協で買ってあげるよ」と言われた時は即答で一緒に飲み

        • そりゃ誰だって選ぶ側になりたい。

          社会人になったら、働きマンの松方弘子みたいになると思ってたけど、全然ダメだった。プライベートが仕事へのやる気を持っていっちゃう。 今の私は絶賛ヤダヤダ期の赤子と化していて、昨日の夜は泣きながら最愛の元彼に出張についてきて欲しいと泣きついていた。はっきりいって終わっている。 困った声で、頑張ってねと言われてまた泣いた。いや、頑張るためにはお前が必要なんだっつーの。私ゃ応援だけで気合いみなぎるような慎ましやかな人間じゃねーんだよ!と1人で駄々をこね。最終的には奥歯の歯肉が腫れ始

        二人の愛は、川のようだ

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        • 今まで一緒にいた人達の話
          3本

        記事

          愛と食欲

          昔好きだった人と会う以外はほぼ水分で暮らしてたことがあると話すと大抵の人はドン引きする。 当時好きだった人とは週に一度食事をする仲だった。その人と会うその日まで食欲に蓋をして、週にたった一度だけ好きなものを食べる。もちろん一緒にご飯を食べている時は、我慢していたんだよ、なんて一言も口にしない。 週に一回のデートの幸福感たるやいなやなかった。その人と食事をすることで美味しいのはもちろん一週間ぶりの好きなものは本当に美味しく感じた。 その時は私はどんな時より笑顔で幸せそうにご

          顔に自信が無い全ての女の子に捧ぐ

          まず第一に、自分のタイプじゃない女にすぐそんなにかわいくなくね?ブスじゃね?という奴、今すぐ滅してくれ。 てめーの狭い美的感覚で美醜を判断する奴、インスタグラムで100人くらいの女の子の顔見てなにがかわいいのかわからなくなってくれ。 自分のことを話すと、幼い頃から顔面コンプレックスを患ってきた。どうしても自分をかわいいと思えなかった。でもブスだと言わた時に正々堂々と傷ついた顔をして、「こいつブスなのに一丁前に傷ついている…」と思われたらと思うと、私のプライドはさらに傷つくの

          顔に自信が無い全ての女の子に捧ぐ

          他人の粘膜に触れたら、他人のことを理解できるのかどうか問題

          大好きな漫画に、ねむようこ先生の午前3時のシリーズがあります。デザイン会社の働く人々の話。特に、シリーズ第二弾の午前三時の危険地帯にでてくるあきほちゃんの言葉は、本当にそうなのだ。 読んでほしいから詳しいあらすじは書かないでおく。 主人公たまこの友達のあきほちゃんが自分の彼氏がたまこと惹かれあってることを詰めるシーン 男だから、女だからなんて、不確定で普遍的でないことは言いたくないけれど。女として自分の体の中に男を迎え入れた瞬間から、自分こそが相手の絶対的な理解者だと勘

          他人の粘膜に触れたら、他人のことを理解できるのかどうか問題

          CHANELの袋の行方

          東京生まれ、東京育ちなのにくるりの東京聞くとそうだよね、そうだよね〜!って思うのなんで? 学生時代のこととかもっと書けたらなぁと思います。 大学生時代4年間はまあほぼほぼ常に水商売していた。学費を稼ぐ必要があったし、東京でちょっといい女してたかったから。 大学一年生の時に、新宿の飲み屋街でママをしていたことがあって。20時もすぎて、帰るまでまだまだかと思った頃に1人ふらーっとお客さんがCHANELの袋を持って入ってきた。見た目は40過ぎくらい、職人をやっているのかなと思

          CHANELの袋の行方

          好きな人に神様でいて欲しい

          恋愛体質で愛至上主義なので、人を好きになると馬鹿になる。今まで好きになった人の話をする度に涙が出る。今まで全ての恋が本当だと思って生きてきて、本当じゃなかったことにも涙が出る。結婚はゴールじゃないけど、ずっと一緒にいることは本当でゴールだと私は思い続けている。別れた後に一緒にいれなくなっている関係性にもびっくりがっかりしてまた涙が溢れてくる。 旧約聖書の箴言17章22節で「神の前で泣き、人の前で笑いなさい」とありますが、この話をした時に初めて付き合った人が僕が君の神様に

          好きな人に神様でいて欲しい

          自意識地獄

          小さい頃から、自分の顔が嫌いで仕方なかった。神様が私の顔にだけ意地悪をして、他の人と全然違う変な顔を与えたんだ、と思っていた。 小学生の時、なんで私だけ人と顔が違うの?と母に質問してみんな違うのよと言われた時は、もうそういうレベルじゃなく違うの…みんながいわさきちひろの水彩画だとしたら私だけピカソの泣く女くらい悪い目立ち方しちゃってんの…と思って、もやもやしていた。 クラスでキラキラ輝いている子はみんな、なんとなく愛しやすい顔をしている気がして、私が人生を頑張れないの

          実家にお風呂がなかった頃。

          裕福でないお家で育ちました。 小さい頃から英才教育を受けた絵に描いたようなお嬢様の母と、男は傷つくって一人前だが口癖の元ヤンキーの父の元に私は産まれた。 2人が全くもって教育方針も、生活の価値観も180度違うことをだいぶ早い時から感じ取っていて、こんなに仲良くできないのになんで一緒にいるの、が幼い頃の私の疑問だった。 思春期真っ只中な17歳の時にいよいよなんでお父さんと結婚したの聞くと、 「あの時連れ出してくれる人なら誰でも良かったの。」とぽつりとこぼした。

          実家にお風呂がなかった頃。