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「退職金使い切るまで自由に生きる」を1年間試してみて

10年続けた仕事を辞めて、1年がたちました。
辞めたことを正直まだ信じられないぐらい、今でもどうしようもなく懐かしく感じてしまう。1年が本当に早かった。
一方で、また信じられないくらいことをたくさん経験した1年でもあった。1年でこんなにもたくさんの場所で暮らし、色んなことができるんだと実感がないくらい驚いている。

1年前に仕事を辞めた時、まずは「退職金使い切るまで自由に生きる」ことを決めた。
退職金が会社の資本金みたいなものとすることにして。
自分が何をやっていきたいのかを考えてみた。
特にこの3つは、これからも続けていきたいこと。
・色んな地域で暮らす
・生まれ育った場所と大好きな地域を結ぶ
・生き方の実験をし、それを見た誰かがほっとできるようなことをする

1年前はまた働くことができるのかというのが一番不安だった。
だからこそ、退職金がなくなるまでは、無理しなくていい、自由でいい、自分を甘やかしていいと自分に伝えてあげられたことが、安心感に繋がった。
働きたいと思ったら働けばいい。そしたら、その分また働かなくったって大丈夫な時間が増える。

「頑張らなければ」をはじめ、「○○しなければ」と自分を追い込むことから少し離れてみることにした。
自分の気持ちに素直に、正直に。
心地良いなぁと感じる方へふわぁと漂ってみる。

そしたら、1年間、素敵なご縁がたくさん繋がって、豊島で、岩手で、島根で、そして大阪で。
自分の「好き」と関りながら働き暮らすことができた。
たくさんの方々に、ものごとに、心からの「ありがとうございます」を改めて伝えたい。

大好きな場所で暮らしているのだからと、思い切り楽しんだ。
たくさん旅をした。美味しいものもたくさん食べた。我慢せず、自由に楽しんだ。

この1年間が仮に、「生きることの実験」なのだとして、実験の中で見つかったこと、わたしが発見したことをまとめてみる。

・年収はガクガクガクと少なくなってしまったけれど、正職員として働いていた時よりも驚くほど将来に対しての不安がなくなった。何とかなるんだろうなという発想ができるようになった。
・退職金は3分の1、使ってしまった。貯金もできていない。ただし、お金を使うことに関して我慢はしていないのだから当たり前。
・手に職がなくても「旅するように生きる」ことはできる。寮などの住む場所を用意してくださる短期のお仕事も探せば見つかる。住む場所、大切です。
・「旅するように生きる」ことは自分のやりたいことだけど、それ以上に生まれ育った関西をわたしは長く離れることはできないと痛感した。あまりにも、大切な方々が多すぎる。だから、「大切な方々を大切にする」とのバランスが最も最優先事項。
・短期のお仕事だと一生懸命でいる必要のある期間の終わりが明確。終わりが近くに見えていることで安心感が得られる。だから、心地よく日々過ごすことができる。
・旅では見えてこない部分が、暮らすことで体感することができた。ひとつひとつの気づきが楽しくて、毎日の暮らしがびっくりするくらい色鮮やかだった。
・「自分で決める」を続けることは、生きてる!って感じがする。すごくする。何を選んでもいい自由。逆に言うと、自由であるということは、自分で選んで、自分で決めていかなくてはいけないということ。その積み重ねが、生きるってことなのかもと感じ始めている。
・10年間続けた仕事での経験が、今ものすごく助けになっている。今のわたしの自信や原動力と思えるくらいに。働いていたときは、今の仕事は今後役に立つのかといつも不安に感じてたけど、役に立つどころか、支えになってる。無駄なことはなんにもないし、ちゃんと繋がっている。そして、繋げていきたい。一緒に働かせていただけた方々とのご縁も。
・わたしが楽しそうにしていると、私の大切な方々がすごく嬉しそうにしてくださる。そのことがたまらなく嬉しいから、わたしは、心からの笑顔で「今、すごく楽しい!」と言い続けられる自分でありたい。

結論、今の暮らし方がわたしにはすごく心地よくて、この暮らしを続けていきたい。
来年度は、この生活を続けるためにどうしたらいいのかということも考えながら過ごす1年にしてみようと思っている。

こういう生き方もできるんだぁと誰かが知って、少しほっとできるようなきっかけになれたのなら、わたしは本当に幸せです。


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