プロジェクトの哲学──第2回「フライヤー」
現代社会ではプロジェクトと無縁で生きていくことはできない。前回の記事では、グロイスの言葉を引きながら、現代社会においてプロジェクトが芸術の自律的な形式として浸透していることを確認した。プロジェクトが芸術の形式になった社会環境では、作品制作とイベントを企画することが、活動としてほとんど区別がつかなくなる。制作と労働の区別が薄まりつつある社会において、芸術や哲学はいかにしてみずからのステータスを保てるのか。
今回は、プロジェクトを遂行する上で、自分たちの活動を世の中に伝えるための