一般社団法人哲学のテーブル

2023年設立。団体についてはウェブサイトをご覧ください。 ウェブサイト:https…

一般社団法人哲学のテーブル

2023年設立。団体についてはウェブサイトをご覧ください。 ウェブサイト:https://info0359452.wixsite.com/my-site

記事一覧

北千住にて、AAPA『からだの対話の場をひらく』の成果発表を行います

6/14(金)~23(日)に、AAPA主催のプロジェクト『からだの対話の場をひらく』の成果発表を行います。 昨年10月から取り組んできたワークショップやトークミーティングを経て…

触れることの尺度──AAPA『からだの対話の場をひらく』 ステートメント

この文章は、2023年10月より行われているAAPA主催のプロジェクト『からだの対話の場をひらく』の活動として、2024年6月に北千住BUoY、仲町の家にて開催される成果発表(舞…

プロジェクトの哲学──第3回「作者」

プロジェクト型の制作形式が一般化してくると、作品とプロセスの仕切りが曖昧になったり、事務作業が作品の完成度に与える影響力が増してくることになる。プロジェクト型ア…

プロジェクトの哲学──第2回「フライヤー」

現代社会ではプロジェクトと無縁で生きていくことはできない。前回の記事では、グロイスの言葉を引きながら、現代社会においてプロジェクトが芸術の自律的な形式として浸透…

プロジェクトの哲学──第1回「叩き台」

1年ほど前から、「プロジェクト」という言葉の使われ方に関心を持っている。これまでアートプロジェクト、共同制作、対話型イベントの企画などの形式を通して、「哲学の実…

無意味なわけがない会話──哲学対話と芸術作品

カフェやレストランで、たまたま隣り合わせた人の会話が聞こえてくることがある。雰囲気だけが聞こえてくることもあれば、言葉の一言一句が詳細に聞こえてくることもある。…

哲学者のアトリエがあるとすれば──『哲学するアトリエ』について

それはどんな空間だろうか。 そこにはいかなる役割があるだろうか。 哲学者のアトリエがあったら、一体そこにいる哲学者は何をしていて、どんな人が必要とするだろうか。 …

「プロジェクト」の時代における学園空間とコレクティフ:「平砂アートムーヴメント(HAM)」に寄せて

初出:『archive : HAM2022』(HAM2022実行委員会、2023年6月) はじめに 2022年の七夕、生まれてはじめてつくば市に行った。筑波大学の学生が主催するプロジェクト「平…

人気と普遍性について──哲学のテーブル情報発信サイト一覧

哲学のテーブルは、現在以下のサイトで情報を発信している。 活動記録note Instagram Podcast(Apple Podcast) Podcast(Spotify) Facebook Twitter(代表長谷川の…

哲学対話──パフォーマンスイベント「行きかう記憶」(2023.0422.経堂アトリエ)

画家として活動するRoy Taroさん(以下たろうさん)、俳優として活動するオガワジョージさん(以下じょうじさん)による展示/パフォーマンスイベント「行きかう記憶」にて…

「哲学はテーブルをつくる」── 一般社団法人哲学のテーブル お披露目会

2023年3月26日、公開イベント「哲学はテーブルをつくる」が開催された。このイベントは、一般社団法人哲学のテーブルの創業を大々的に伝える初めての機会という位置付けで…

北千住にて、AAPA『からだの対話の場をひらく』の成果発表を行います

北千住にて、AAPA『からだの対話の場をひらく』の成果発表を行います

6/14(金)~23(日)に、AAPA主催のプロジェクト『からだの対話の場をひらく』の成果発表を行います。

昨年10月から取り組んできたワークショップやトークミーティングを経て、舞台公演・展示・対話を「北千住BUoY」と「仲町の家」で行います。少しでも興味を持たれた方は、ぜひお越しください。

◉各プログラム(舞台公演/展示/対話)詳細
https://note.com/aapa/n/n2bde

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触れることの尺度──AAPA『からだの対話の場をひらく』 ステートメント

触れることの尺度──AAPA『からだの対話の場をひらく』 ステートメント

この文章は、2023年10月より行われているAAPA主催のプロジェクト『からだの対話の場をひらく』の活動として、2024年6月に北千住BUoY、仲町の家にて開催される成果発表(舞台公演、美術展示、対話型イベント)に寄せて書いたステートメントの全文です。

* * * * *

AAPAのプロジェクト『からだの対話の場をひらく』は、「触れる/触れられる」というテーマを掲げ、2023年の10月から20

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プロジェクトの哲学──第3回「作者」

プロジェクトの哲学──第3回「作者」

プロジェクト型の制作形式が一般化してくると、作品とプロセスの仕切りが曖昧になったり、事務作業が作品の完成度に与える影響力が増してくることになる。プロジェクト型アートは、集団の理念や作品のコンセプトだけではなく、制作にあたって必要になる作業の変化にも注目しなければならないだろう。今回は、制作環境の複雑化を踏まえて、制作における主体として想定される「作者」について整理してみたい。

(1) プロジェク

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プロジェクトの哲学──第2回「フライヤー」

プロジェクトの哲学──第2回「フライヤー」

現代社会ではプロジェクトと無縁で生きていくことはできない。前回の記事では、グロイスの言葉を引きながら、現代社会においてプロジェクトが芸術の自律的な形式として浸透していることを確認した。プロジェクトが芸術の形式になった社会環境では、作品制作とイベントを企画することが、活動としてほとんど区別がつかなくなる。制作と労働の区別が薄まりつつある社会において、芸術や哲学はいかにしてみずからのステータスを保てる

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プロジェクトの哲学──第1回「叩き台」

プロジェクトの哲学──第1回「叩き台」

1年ほど前から、「プロジェクト」という言葉の使われ方に関心を持っている。これまでアートプロジェクト、共同制作、対話型イベントの企画などの形式を通して、「哲学の実践」の姿としてどのようなかたちが可能か考えてきた。そんな、哲学プラクティスの結び目にあるキーワードとして、「プロジェクト」があった。もちろん、哲学であれそれ以外の分野であれ、実践は固有な文脈や場所と紐づいていることが多いため、一概には言えな

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無意味なわけがない会話──哲学対話と芸術作品

無意味なわけがない会話──哲学対話と芸術作品

カフェやレストランで、たまたま隣り合わせた人の会話が聞こえてくることがある。雰囲気だけが聞こえてくることもあれば、言葉の一言一句が詳細に聞こえてくることもある。
そんな時に、確実にその人の人生を変えているような内容だったりすることがある。仕事の打ち合わせ、告白、別れ話、カミングアウトなど。
あるいは、何の話だったかと問われるとよくわからないが、後で振り返った時には美化されうるような、もう二度と再現

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哲学者のアトリエがあるとすれば──『哲学するアトリエ』について

哲学者のアトリエがあるとすれば──『哲学するアトリエ』について

それはどんな空間だろうか。
そこにはいかなる役割があるだろうか。
哲学者のアトリエがあったら、一体そこにいる哲学者は何をしていて、どんな人が必要とするだろうか。

画家はアトリエで制作する。俳優には稽古場がある。いずれも、作品を仕上げるための空間であり、そこに至る前段階のプロセスを心置きなく解き放てる空間、といった印象がある。では哲学者のアトリエ、あるいは哲学における「アトリエ的なもの」があるとす

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「プロジェクト」の時代における学園空間とコレクティフ:「平砂アートムーヴメント(HAM)」に寄せて

「プロジェクト」の時代における学園空間とコレクティフ:「平砂アートムーヴメント(HAM)」に寄せて

初出:『archive : HAM2022』(HAM2022実行委員会、2023年6月)

はじめに 2022年の七夕、生まれてはじめてつくば市に行った。筑波大学の学生が主催するプロジェクト「平砂アートムーヴメント」のイベントに参加するためだ。「スタンプラリー:都市の背骨をたどる」と題されたそのイベントでは、筑波大学のキャンパスと学生寮を貫通するおよそ10キロのペデストリアンデッキをひたすら自転車

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人気と普遍性について──哲学のテーブル情報発信サイト一覧

人気と普遍性について──哲学のテーブル情報発信サイト一覧

哲学のテーブルは、現在以下のサイトで情報を発信している。
活動記録note

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Podcast(Apple Podcast)

Podcast(Spotify)

Facebook

Twitter(代表長谷川の個人アカウント)

活動を始めてから、発信する情報の質に合わせてサイトを一通り開設してきた。活動のお知らせはinstagramとFacebook、ある程度のまとまった

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哲学対話──パフォーマンスイベント「行きかう記憶」(2023.0422.経堂アトリエ)

哲学対話──パフォーマンスイベント「行きかう記憶」(2023.0422.経堂アトリエ)

画家として活動するRoy Taroさん(以下たろうさん)、俳優として活動するオガワジョージさん(以下じょうじさん)による展示/パフォーマンスイベント「行きかう記憶」にて、哲学対話を行った。2人は1年ほど前に経堂アトリエを拠点として行われていたアートプロジェクトで出会い、出会って間もなく2人はライブボディペインティングを行った。そこで築かれた時間をさらに深めるべく、1年後のこの春、2人はそれぞれの記

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「哲学はテーブルをつくる」──                  一般社団法人哲学のテーブル お披露目会

「哲学はテーブルをつくる」── 一般社団法人哲学のテーブル お披露目会

2023年3月26日、公開イベント「哲学はテーブルをつくる」が開催された。このイベントは、一般社団法人哲学のテーブルの創業を大々的に伝える初めての機会という位置付けで行われ、テーブルを作るワークショップ、理事2人によるトーク、参加者とのディスカッション、懇親会という3つのパートで構成されている。このレポートでは、理事2人のトークと会場とのディスカッションにおける核心的な部分について振り返りたい。

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