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北千住にて、AAPA『からだの対話の場をひらく』の成果発表を行います
6/14(金)~23(日)に、AAPA主催のプロジェクト『からだの対話の場をひらく』の成果発表を行います。
昨年10月から取り組んできたワークショップやトークミーティングを経て、舞台公演・展示・対話を「北千住BUoY」と「仲町の家」で行います。少しでも興味を持たれた方は、ぜひお越しください。
◉各プログラム(舞台公演/展示/対話)詳細
https://note.com/aapa/n/n2bde
触れることの尺度──AAPA『からだの対話の場をひらく』 ステートメント
この文章は、2023年10月より行われているAAPA主催のプロジェクト『からだの対話の場をひらく』の活動として、2024年6月に北千住BUoY、仲町の家にて開催される成果発表(舞台公演、美術展示、対話型イベント)に寄せて書いたステートメントの全文です。
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AAPAのプロジェクト『からだの対話の場をひらく』は、「触れる/触れられる」というテーマを掲げ、2023年の10月から20
プロジェクトの哲学──第2回「フライヤー」
現代社会ではプロジェクトと無縁で生きていくことはできない。前回の記事では、グロイスの言葉を引きながら、現代社会においてプロジェクトが芸術の自律的な形式として浸透していることを確認した。プロジェクトが芸術の形式になった社会環境では、作品制作とイベントを企画することが、活動としてほとんど区別がつかなくなる。制作と労働の区別が薄まりつつある社会において、芸術や哲学はいかにしてみずからのステータスを保てる
もっとみる哲学者のアトリエがあるとすれば──『哲学するアトリエ』について
それはどんな空間だろうか。
そこにはいかなる役割があるだろうか。
哲学者のアトリエがあったら、一体そこにいる哲学者は何をしていて、どんな人が必要とするだろうか。
画家はアトリエで制作する。俳優には稽古場がある。いずれも、作品を仕上げるための空間であり、そこに至る前段階のプロセスを心置きなく解き放てる空間、といった印象がある。では哲学者のアトリエ、あるいは哲学における「アトリエ的なもの」があるとす
「プロジェクト」の時代における学園空間とコレクティフ:「平砂アートムーヴメント(HAM)」に寄せて
初出:『archive : HAM2022』(HAM2022実行委員会、2023年6月)
はじめに 2022年の七夕、生まれてはじめてつくば市に行った。筑波大学の学生が主催するプロジェクト「平砂アートムーヴメント」のイベントに参加するためだ。「スタンプラリー:都市の背骨をたどる」と題されたそのイベントでは、筑波大学のキャンパスと学生寮を貫通するおよそ10キロのペデストリアンデッキをひたすら自転車
哲学対話──パフォーマンスイベント「行きかう記憶」(2023.0422.経堂アトリエ)
画家として活動するRoy Taroさん(以下たろうさん)、俳優として活動するオガワジョージさん(以下じょうじさん)による展示/パフォーマンスイベント「行きかう記憶」にて、哲学対話を行った。2人は1年ほど前に経堂アトリエを拠点として行われていたアートプロジェクトで出会い、出会って間もなく2人はライブボディペインティングを行った。そこで築かれた時間をさらに深めるべく、1年後のこの春、2人はそれぞれの記
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