日本語喋れる台湾人

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日本語喋れる台湾人

台湾芸術史と台湾文学研究 / 博物館と美術館巡り / 台日文化 / 言語学習 https://portaly.cc/thest.oic

マガジン

  • 台湾文化誌

    このマガジンでは、台湾の豊かで多様な文化について、文学、歴史、生活、美術史、言語など、さまざまな側面から深く掘り下げていきます。この窓を通して、読者がこの島のユニークな特徴やその長い歴史、多様な融合をより深く理解できるようにします。

最近の記事

1624年400周年、台湾とオランダの関係

台湾はもう一つの名前、「フォルモサ」と言われてるのを知っていますか? 1543年、台湾海峡を航行中のポルトガル船が、乗組員の一人が偶然にも見つけた青々とした美しい島を見て、「Ilha Formosa(ポルトガル語で美しい島の意味)」と叫んだことから、この「フォルモサ」という名前が、西洋世界による台湾の呼称となりました。しかし、ポルトガル人は東アジアに最初に到達したヨーロッパの探検家であるものの、台湾との関係は台湾原住民との物々交換に鴉片や銀貨を使う程度であり、さらに植民地化

    • 引揚げの日本人のおばあちゃんが台湾に家を探しに戻ってきました!香取移民村へ

      前回は、このグループのお客様との仕事で接触する機会があり、この記事は以前のものを共有いたします。 最初に会社からいただいたスケジュールを見たとき、「なんでこんな珍しい場所に行かなきゃいけないんだろう」と思いました。 スケジュールにはいくつかのキーワードが書かれていました。「香取移民村」「北斗郡守官舎」。 手配に電話をかけたところ、お客様が以前住んでいた場所を訪れたいとのことでした。 *手配とは、旅行会社が行程やホテルの手配などを担当するスタッフのことです。 最初はお客

      • 台湾「二二八事件」と画家の芸術的な表現

        二二八事件は何?1947年に発生した一連の二二八事件 は、単なる知られた引き金「天馬茶房前でのタバコ捜査」だけでなく、当時の人々の民生物資の不足や政府の汚職などへの不満が極限に達していたことを示しています。愛国の知識人たちは政府との政治的交渉を通じて意思疎通しようとする複数の協会を設立しましたが、これが権威に挑戦する反逆者と見なされ、共産党員として見なされ、政府が武力で鎮圧を正当化するための手段にされました。この一連の犠牲者と死傷事件は、台湾社会に消せない傷を残しました。

        • 台湾華語?中国語?台湾語?一緒なの?

          台湾華語の先生になってから、よく学生に聞かれた質問一番目は台湾華語と中国語と台湾語は同じなの?深く説明するのは歴史のところから話さなといけないのとなるのが長すぎますので、今日(二月二十二日)は世界母国語日なんで、これからこの三つについて簡単にご説明します! 中国語と台湾華語の違い台湾華語と中国の標準中国語の違いは、簡単に言えば、台湾の中国語は台湾華語と言って(これは民族と政治と関係もあるが、こちらは省略します。)、中国の中国語は中国語か普通語と言われています。異なる地域や社

        1624年400周年、台湾とオランダの関係

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        • 台湾文化誌
          12本

        記事

          台中の歴史建築を舞台としての小説《四維街一號》の読後感

          台中の新住民として、様々な方法でこの土地を知ろうと努力していますが、その中の一つは、台中の人々が共有する記憶を読もうということです。 小説《四維街一號》は2023年8月に発行され、私が台中に引っ越してきた日々とほとんど同じです。 この物語は台中の四維街にある日本式の建物を舞台に、四人の女子大学院生と一名の大家さんの共同生活を描き、この歴史的な建物でのルームメイトの友情を綴っています。 舞台のような構造この小説を読んだと、まるで舞台劇の台本を見ているような感覚がありますよ

          台中の歴史建築を舞台としての小説《四維街一號》の読後感

          1920年代における台湾人が民主を追求する最初の出来事:治警事件

          先週の土曜日、1月13日、投票日の当日、市民の権力を実現した後、私は「新文化運動記念館」に行って、台湾人が民主を追求する最初の出来事を見ました。 前にインスタのストーリーで、友達がこの「AI技術を組み合わせた治警事件展」を見に行ったのをいっぱい載せてて、それで、本当に見に行きたいな〜との心に残っていました。投票日に新文化運動館が閉まっているのかなと心配していましたが、運が良かった私が、ついに今回の展覧会:「獅子狩と獅子吼:治警事件百年記念展」を見ることができました! 治警

          1920年代における台湾人が民主を追求する最初の出来事:治警事件

          市民力の発揮:台湾選挙を通じた民主の強化

          台湾の総統選挙は台湾の重要な政治イベントであり、4年ごとに行われています。1996年以来、台湾は8回の総統選挙を実施しています。これらの選挙では、台湾の有権者は国を指導するのに最も適していると考える候補者を選ぶことができます。選挙では、候補者は通常、彼らの政治的信念や政策を提案し、有権者を説得して自分を支持するように求めます。 台湾の総統選挙は通常、国内外の注目を集めます。なぜなら、それは台湾の政治、経済、特別な国際地位などに関連するからです。選挙では、候補者は通常、台湾の

          市民力の発揮:台湾選挙を通じた民主の強化

          長崎で出会ったこと:留学生のフォトアルバム・写真展

          今回の写真は2015年から2016まで長崎で撮影されました。留学生活の記録として、また作品の一部で、8年後、台湾のRetro Mojo Coffeeで展示されていました。 写真展は台湾のカフェで開かれた 8年後、今回の写真を展示できたのは思わなかったんです。展示場所を提供されてる台中のRetro Mojo Coffeeに本当にありがたいんで、また今回鑑賞して来てくれた親友にもとても有難うございます! これもフィルム写真を撮ってる十年間には、初めて写真を印刷してきて、本気

          長崎で出会ったこと:留学生のフォトアルバム・写真展

          絵画の鑑賞から中元節を知ろう!

          台湾の中元節は、古くから伝わる宗教と文化が結びついた特別なお祭りです。農暦の7月1日、「鬼門開く日」として知られ、冥界の門が開かれ、亡くなった先祖や亡霊がこの世に帰ってくるという日です。家族が再会し、感謝と尊敬の念を示す一方で、、亡霊にの大パーティでもあります。 中元節には、さまざまな宗教行事と民間の風習が交わります。舞獅や舞龍、天灯の灯りが空を彩り、亡くなった人々への祈りと思い出が溢れます。また、街角には果物や料理、飲み物が供えられ、故人の好物を楽しんでもらうためのもので

          絵画の鑑賞から中元節を知ろう!

          これらの単語を中国語で言わない!台湾語で言おう!

          台湾では、たくさんの単語は中国語で言わられなく、いつも台湾語で発音しています。 今日は、台湾語で発音される単語の例をいくつか挙げてみましょう! 蚵仔煎(ô-á-tsian)「蚵仔煎(オアチェン)」とは、台湾の代表的な夜市の屋台料理で、牡蠣(カキ)が入ったオムレツのことです。これは、熱した平鍋に油を敷いて、新鮮な牡蠣を載せて、また、その上に片栗粉とサツマイモの粉を水で溶いて流します。そして、溶き卵と野菜を載せて、強火で焼けば完成です。一番のポイントは、必ずにあの各店が違う特

          これらの単語を中国語で言わない!台湾語で言おう!

          外国語をうまく喋る方法!最も重要なポイント!

          台湾華語の先生として、いつも学生さんたちに聞かれたのは、どうやって地元の人のようにうまく喋れるのって。 中国語を教えてる数年間に、また、自分が英語か日本語を勉強してる間に、気付いたのは、最も重要なポイントは真似することですよ! あの人どうやって話してるのを、さらにアクセント、行為、表情、語尾の終助詞など、すべての話し方を真似します。 思い出したのは、学生時代日本語を勉強してる時に、一人の大阪の友達が言語交換パートナーとして、週に一回ぐらいお互いに自分の母国語を教えてました

          外国語をうまく喋る方法!最も重要なポイント!

          嫁入り道具からクリエイティブグッズまで、台湾象徴の大同電鍋

          台日交流が台湾料理の未来を塗り替える 1960年、大同会社は最初の炊飯器を発売しました。この炊飯器は、間接的な水加熱構造を採用し、電力を利用して火災のリスクを低減し、主婦たちの多くの調理時間も節約できました。実際は、大同電鍋の発明は、大同会社と日本の東芝が共同開発したものです。彼らは、1950年代に東芝が製造した最初のToshiba RC-6K電気鍋を参考にして、伝統的な焚き火台に代わるものとして台湾に導入しました。つまり、大同電鍋は実際には台日の協力の結晶でもありますよ

          嫁入り道具からクリエイティブグッズまで、台湾象徴の大同電鍋

          木下静涯の足跡と淡水の美を巡るアートの旅

          この前、私は淡水を訪れました。目的は、木下静涯さんが台湾で過ごす場所を訪ねることでした。淡水は本当に素晴らしい場所で、芸術的な風景がたくさんあります。まるでフランスのモネの庭(以下のビデオを参考)のようです。三層建ての建物の高低差や、オランダとスペインの建築が交錯する異国情緒溢れる景観、そして河岸から観音山を見上げる眺め。そのため、多くの芸術家が淡水に来てスケッチをするのも納得です。ここでは光と影の変化を観察でき、時折霧に包まれた雨も淡水ならではの幻想的な雰囲気を醸し出してい

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          【台湾の美術館巡り】2023年梅樹月の展示会「山行譜曲」を見よう!

          展示会が始まった時、友人と一緒に三峡(サンシャー)に半日観光をしに行きました。今回のテーマは「山」であり、台湾の山岳地帯は全体の2/3以上を占めており、台湾を表現するには山が最適ですね! 日本のお客様を案内するたびに、私たちの山脈を誇りに思って紹介しています。標高3952メートルの玉山は、日本統治時代に「新高山」という別名がありました。それは日本の富士山よりも高いため、日本人も絶対に「新高山」という名前を聞いたことがあると思います。太平洋戦争中、日本が真珠湾を奇襲攻撃した際の

          【台湾の美術館巡り】2023年梅樹月の展示会「山行譜曲」を見よう!