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読書100 『ひと』

   小野寺史宣著

東京で調理師として働いていた父が、母の故郷の鳥取で、店を開くも失敗。聖輔が高校二年生のときに、運転中に飛び出してきた猫を避けようとした交通事故死。

女手ひとつ、学食で働きながら、聖輔を東京の大学に進ませてくれた母。
その母が急死した。聖輔二十歳の秋。

大学を中退して、仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続いていた。
ある日、商店街の惣菜屋で五十円のコロッケを買おうとしたが、最後の一個だったために、見知らぬおばあさんにゆずったのだった。
そのことが、その後の聖輔の運命を変えることになる。(公開されている概要から)

心がすぅーっときれいになって、ほっと温かくなるようなお話でした。
「人材に代わりはいても、人に代わりはいない」人と人とのつながりを通して、大切なことがたくさん描かれています。

印象に残った場面は、偶然出会った高校の同級生と、何度か会ったときに言ってもらった言葉です。
「何もかもあきらめなくても、いいんじゃない?」

一番始めに読んだのが『ひと』の続編と言われている『まち』で、総武線平井駅から徒歩15分の荒川沿いに建つ【筧ハイツ】の住人が主人公の話でした。
その後、【筧ハイツ】の住人や周辺の人が主人公の『ライフ』『縁(ゆかり)』『いえ』と、続けて読みました。「ひと」の中に【筧ハイツ】は出てきませんでしたが、共通の場所があり、縁はあると思っています。

ずっと読みたくて、ようやく読めました。
やっぱり、やさしくてよかったです😊

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