たかくらかずき

ア〜ティスト takakurakazuki.com

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最近の記事

NFTとは何か?

①NFTとの出会い 僕がNFTらしきものと出会ったのは2019年、ブロックチェーンを使ったアートの企業であるStartbahnから「アルスエレクトロニカに出展するためにNFTについての作品を作って欲しい」というオファーを受けたことからだった。その頃彼らはNFTではなくABN(ArtBlockchainNetwork)と呼んでいた。僕はいまだにABNも悪くないのではないかと思っている。2020年からstartbahnの技術を使わせてもらっていくつかデジタル作品とブロックチェー

    • 「君たちはどう生きるか」改め「宮崎駿のゴチャゴチャうるせえよ!」を2回目観た感想【ネタバレあり」

      「君たちはどう生きるか」を2回鑑賞した。 この作品は、「作ること」に魂をささげた人たちに向けて送られたエール、僕にとってはどうしてもそういう風に観ることになった。何度でも見返したい。 僕が注目したのは「鳥たち」のことで、彼らはとても愛らしく、かつ恐ろしい存在として描かれている。このあり方こそ「モノを作る人々」から観たアンビバレンツな「観客」の見え方に他ならない。作り手たちのものをいつも観に来てくれるありがたい優しい人々でありながら、作品を食い物にし、話のネタにし、貶し、価値

      • スターウォーズ観る順番&連続鑑賞感想

        全部連続で観た!今まではかなり時間を空けて劇場公開を観たり、バラバラに見返したりしていたのだけど、初鑑賞の妻とともに全てを一気に見直したので感想を書きます。そしてスターウォーズを観たことことない人がスッと沼にハマれる鑑賞順番も発見しましたのでここに記載します。 沼ハマり用鑑賞順は マンダロリアンシーズン1→マンダロリアンシーズン2→エピソード4→エピソード5→エピソード6→ローグワン→エピソード1→エピソード2→エピソード3→ハンソロ→エピソード7→エピソード8→エピソー

        • ゲーム日記1・スクエニ編(FF7R,FF9,マリオRPG) -RPGをやりきれるようになったゾ-

          最近やっと、RPGを最後までできるようになった。というかゲームを、最後までできるようになった。最後までできるゲームとどうしてもできなそうなゲームを見分けられるようになった。難しすぎるゲームや怖すぎるゲーム、コツコツしすぎているゲームは無理してもできない。できないゲームは買わなければ良いので、自分にとって楽しいゲームを集めたい今日この頃。以下感想。 FF7R(2020)-バーチャルリアリティの中のバーチャルリアリティ-途中までやったところで引っ越しがあり、しばらく放置していた

        NFTとは何か?

          正義と怒りの名の下に

          Twitterを見ていることができなくなったのは、震災の後だ。東日本大震災直後、Twitterは生存確認、ニュースよりも早い情報、地震速報などを確認するのになくてはならない、ライフラインそのものになった。素晴らしいツールだと皆が称賛した。 その後、様子が変化する。人々は団結した。団結して、その時々のトピック、例えば政治家の不正や、海外での出来事、環境汚染、芸術祭の問題、プライバシーの問題、マイノリティの問題、事件、事故。さまざまな『敵』に、『正義』の名の下に立ち向かっていっ

          正義と怒りの名の下に

          いつか取りに行くものへ

          近いうちに必ず取りに行く。こういう風に置いておかなければ忘れてしまうかもしれないので置いておくが、必ず取りに行く。 生活をするということは削れてゆくことでもあるけど、蓄えることでもある。 そして興味のあるものはいつだって、その蓄積と整理の形でもある。 瞬間は場所に置くことができる。一生をかけて、その置き方を学んでいるのだと思う。

          いつか取りに行くものへ

          システム

          この世界はシステム。僕は近頃そう思うたびに喜びを感じる。 絵を描いていたり、物をつくっていると、ときにシステムを逸脱するような、イレギュラーなものを生み出したくなる時があった。 そのほうがきっと見つけたい真理に近いから、と思うことがあった。 しかしいつもそいつは混沌としてあるだけで、形作ることができない。 システムを逸脱した代物は死のにおいをまとっていて(生まれる前のにおいと言ってもいい)この世に産むことは永遠にできない。 本当に『産まれた』ときは生命観に溢れた、とても有機

          創世記

          1 楕円形の固形物が空から降り注ぎ大きな音を立てる、まるで隕石のように無数の白い楕円形が鉄とぶつかり合う音。静まった楕円形の海に嵐のような雨が降り注ぎ、白い楕円形の個体によって雨水はすぐに白く濁る。僕はそれをひとつひとつ押し込み、大きな渦を作る。渦の水は一度斜めに傾けられまた大きな鉄をはじく音とともに干からびる。雨、渦、干ばつは3回ほど繰り返された。そして最後に滝のような雨の嵐があり、白い楕円形は水の底に沈んだ。 2 次に、水と、そこに沈んだ白い楕円形で満たされた台地は電気

          時間の所有鍛錬

          大事なことは、時間にあやつられるのではなく、時間をあやつることなのではないだろうか。いま、とくに、忙しいときほどゆとりをもつ、ということを感じる。 時間は光と重力の性質を持ち、進み、ゆがませ、まわりを引き寄せる。強くて大きい時間は小さな弱い時間をゆがませ、取り込んでしまう。だから忙しい時ほど、自分の時間を大きく育てて中心に置き、物事や周囲を漂わせるようにする。 周りに飲み込まれないよう、周りを飲み込まないよう時間と時間との距離に気を配る。もし周囲の時間引力に負けてしまうと

          時間の所有鍛錬

          三点で面になる

          SFです。 はじめ機械に社会的権利がなかった頃は、女性と男性の社会でのバランスが常に問題になっていた。とくに女性は社会的に男性に抑圧されていた時代があったそうで、あるときにカウンターのようなものが起こった。そこにはたくさんの憎しみもあふれ出てしまったようだ。 性について言及する文章やトピックは、すぐにどちらの味方か判断され、過剰に演出されてしまう。そんな日々が続いたそうだ。そのころは政治についてもそうだった。何についても2点のどちらにつくかを迫られ、区別され、争いのレール

          三点で面になる

          突然の納豆レビュー

          突然の納豆レビューです。こういうランキングっていつも順位下の方からはじまって、はやく1位が見たい気持ちから読み飛ばしちゃうんですよね、だから3位とか全く覚えてない。これテレビでは意味のあるカウントダウンだと思うんですけど、読み物だとどうなんだろ、1位からやったほうがほかの2位、3位もゆっくり見れるんじゃないの?というわけで一位からやる、まあ三位くらいまで書いたらあきちゃうんじゃないか。 第一位 太子納豆 天才です。納豆になるために生まれてきた納豆。粒が大きいしパックも大き

          突然の納豆レビュー

          なにひとつ見えない

          SFです。たとえばワームホールがあったら。 (それまでのワームホールは各空間をつなぐ不思議な洞穴だったし一瞬でワープできる未知とのつながりで、その場に足を踏み入れることがひとつの非日常だった。洞窟に潜るようなスリルと恐怖を持っていた。子供たちは洞窟探検に行くように、日々ワームホールに潜り、新たな発見と恐怖を手にした。 ある日ワームホールに圧倒的な恐怖がやってきた。目に見えないその恐怖は同じく目に見えないこのワームホールを急速に進化させた。その恐怖に対抗すべく、情報たちはワ

          なにひとつ見えない

          しらす

          僕がすごく好きな食べ物は、納豆としらす干しと、温泉卵を混ぜてご飯にかけるというやつで、本日も起き掛けに食べていた。しらすはつい先日スーパーで購入したもので、なかなか大ぶりなうえに大盛だ。だいたいスーパーでしらすを買うと食べきれない。最近はすこぶる寒いので、寝起きに食べるものは家にあるもので何とかしたい。やっと2週間ほど前に冷蔵庫を買って、家の中にいつも食べるものがあるってなんて幸せなんだろうと思っている。というように、さっきご飯食べたよ、みたいな設定で書いているうちに、本当に

          太字

          おはようございます。なんだこの太字にするのは、いつからこういうふうに太字にするのが流行りだしたんだ。太字。大事なことみたいにみえる。これすごいよね、自分しか大事だと思ってないのに、この太字にするやつのおかげで、だれか他者が大事だと承認したみたいに見える。編集さんが入ったみたいな気持ち。細字。 僕は最近起きる時間が14時くらいになってしまっているのだけど、たまには起きたその頭で文章でもかいてみるかという気分になり、この文を書いてみている。あいまこれ細字にもどしたいのに、太字の

          18歳から30歳までのあらすじ

          30歳になりました。東京に来てからの12年間を思い出すために、やった仕事とか出会った人の長い年表を作ったけど長いので、それぞれの年のタイトル『こんな年だったなという見出し』と、ざっくりしたあらすじにまとめた。12年を思い出すっていうのは結構難しいことでしたが楽しい。 ・2006 18歳『おもしろいこと』 東京造形大学の映画専攻に入学した。作ることと遊びがつながっている友人にはじめてたくさん出会えたので、毎日『作る』と『遊ぶ』がボーダーレスな世界で遊べてとても楽しかった。友達

          18歳から30歳までのあらすじ

          左右

          世の中が右傾化しているといわれていますね。ネトウヨとかいう言葉もかなりメジャーになりました。でも、その人達に『no war』とか言って、伝わると思ってるんでしょうか、それはネトサヨと言うのではないですか(これらの用語にイラっとした人達こんにちわ。こういったネトウヨとかネトサヨという1ワードをピックアップして持ち上げたり、叩いたりするのが現代のメディアであり、そこにはもう動物の威嚇音以上のコミュニケーション機能は無くなってしまっているのではないですか。) 日本に戦争や国防とい