竹内孝治|マイホームの文化史

元・住宅営業マン。住宅産業や住宅計画について教育したり、来歴について調べたり、書きもの…

竹内孝治|マイホームの文化史

元・住宅営業マン。住宅産業や住宅計画について教育したり、来歴について調べたり、書きものをしたり。現在『マイホームの文化史(仮)』執筆中。noteにはあれこれ思いついたり考えたりしたことを記録してます。

マガジン

  • 戦後日本の居住文化

    間取り集、家相本、日曜大工・・・。戦後日本の居住文化を紐解くことで、わたしたちにとっての住まいを再考します。

  • 戦後教育のなかの「住宅」

    戦後、日本の再スタートにあたり、未来をになう人材の育成をめざして展開した生活単元学習。児童・生徒の生活に直結した「住宅」が社会や図工、さらには理科や数学でも登場しました。子どもたちが「住宅」を学んだ時代をさぐります。

  • 住宅産業論ノート

    住宅産業やハウスメーカー、プレハブ住宅に関する過去・現在・未来を通して、これからの住まいを考える試みです。

  • 現代建築史ノート

    現代建築についてあれこれ思ったこと、考えたこと、調べたことをとりとめもなく雑多なままに書き出したノートたちです。

  • 子育て観察ノート

    子育ての観察、子育てがキッカケの観察、子育てする自分の観察などなど、娘あって気づいたことを記録します。

記事一覧

大黒柱をささえるママへ|1966年『パパと健康』を読む

今日のジャケ買い。近藤宏二『パパと健康:フジサワホームドクター』(藤沢薬品工業、1966年)…

植田展大『「大衆魚」の誕生』から「マイホーム」の誕生を妄想する

待ちに待った新刊、植田展大『「大衆魚」の誕生:戦間期における水産物産業の形成と展開』(東…

高度経済成長期の「受胎告知」|1961年「ナショナルテレビ・カタログ」を読む

たまたまヤフヲクで手に入れた松下電器産業「ナショナルテレビ・カタログ」。1961年版のそれは…

あたらしい「しきたり」|塩川弥栄子『冠婚葬祭入門』を読む

戦後日本の住宅を再考するためには「新婚住宅」について調べなければ、という問題関心の一環(…

ぼくは王子様になったようだ|1960年代、プレハブ勉強部屋という「お城」

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「鳥羽の日」に思いをはせる円形ホテル「鳥羽観光センター」と戦後の「観光」

10月8日は「木の日」であるとともに「鳥羽の日」です。 三重県の鳥羽といえば「鳥羽SF未来…

伊勢湾台風から64年|竹内芳太郎「海の中の干拓地」と小菅百寿『農村のブロック建築』…

9月26日で伊勢湾台風から丸64年を迎えました。真珠筏を心配した祖父がこの台風で亡くなったこ…

救援物資にもなった組立家屋|キートンの短編映画「文化生活一週間」をみる

里見弴の小説「極楽とんぼ」(1961)にこんな文章が登場します。 さらにこう続きます。 この…

『夢の新婚住宅をあなたも|戦後家族のつくられ方』【妄想企画メモ】

たまたま名古屋松坂屋がたぶん1960年代後半に出してたと思われるカタログ『FOR YOUR Bridal』…

「家庭」写真の写し方/近代「家族」のつくり方|1950年代写真マニュアル本を読む

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「箸の日」に読みたい民俗学者・高取正男「生活の知恵」|ボクのお茶わん・ワタシのお…

8月4日は #箸の日 です。 1968年から69年にかけて朝日新聞に連載された「生活の知恵」には、…

文化国家の子どもたちへ|田辺平学の児童書『世界の家:21のナゾ』を読む

1922年、東京帝大建築学科を卒業した若き建築学者・田辺平学は、同年9月、建築構造学の研究を…

あの家もやっとうだつが上がった|民法学者・中川善之助の「うだつ」を読む

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未来の働きものに贈る住居学|建築史家・藤島亥治郎の児童書を読む

戦後の再出発にあたって「働きものの『みつばち』のように、勉強に励み立派な人間になる」、そ…

『マイホームの練習|戦後経験主義教育と単元「住宅」』【妄想企画メモ】

1950年代はじめ、悲惨な戦争を乗り越え、あたらしい日本社会を築く民主主義マインドを持った人…

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