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「離島で保健師をやってみた」第15回 〜はじめての沖縄本島〜 その2

 はじめての沖縄本島の出張で、島にはない本屋さんでウロウロとしたあと、おなかが空いたので、食堂を探し始めました。麺類がなかなか島にはないので、それ系がいいなと思い、「沖縄そば」という看板のお店に入りました。そして「沖縄そば」を注文しました。ちなみに私は沖縄に行くまで、沖縄の知識はほとんどゼロでした。沖縄に行ったこともなかったですし、沖縄にも特に興味はありませんでした。そんなおまえがなぜ沖縄に行った!と思われるかと思いますが、なかなか人生とはわからないものですね(笑)。

 ですので「沖縄そば」の正体を知らずに「沖縄そば」を食べました。第一印象は「なんじゃこりゃ」でした。そばでもない、うどんでもない、ラーメンでもない・・・なんだろうこれは・・と受容することで精一杯で正直「おいしい」とは思いませんでした。その後、回数を重ねて、半年後くらいに「沖縄そば」をようやく受容することができました。島にも名物の「もずくそば」というものもあり、割とよく食べました。沖縄本島でも、「沖縄そば」食べ歩きをしたり、いろいろと探索もしたくらい、最終的には、すっかり好物となっていました。

 肝心の出張の中身である、県庁や保健所のご挨拶周りは、同行してくださった住民課の課長さんのおかげで、スムーズに終えることができました。出張だけでなく、ある程度ゆっくりと沖縄本島(といっても那覇市周辺程度ですが)で過ごすこともでき、気分転換にもなりました。そして翌日の朝の船便で、無事に島に戻ることができました。

 沖縄本島は島に比べれば本島に便利ですが、なんとなく島の生活になれてきたせいか、不便でも島の環境のほうがいいかなと思い始めるようになっていました。島に戻り、島の生活にも慣れ、夜、船が出なくても不安になることもなくなりました。保健師としての仕事も順調にこなし、いろいろな島のみなさんともふれあうこともでき、すごく充実した日々を過ごしていた時期がしばらく続きました。

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