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カイゴロク

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介護は戦だ! GB包囲網戦  掲載開始から長い年月経ってしまいましたがとりあえず全記事掲載しました。 笑ってお読みいただけましたら幸いです。
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目次  はじめに  序 1 事変勃発・Bちゃんの入院 2 孫子の兵法・介護の兵法 3 倉庫街…

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最後の攻城戦・Gちゃんグループホームに入る

8月。 Gちゃんは精神病院へ保護入院の身となり、とりあえず酷暑漬けの日々は終わった。 せん…

イルカの午睡
3週間前
12

夏の陣・Gの入院

かかりつけ内科医の紹介状を持って、精神病院へ行ったのは午後のことで、外来の患者 さんはひ…

イルカの午睡
3週間前
10

最終戦 幻覚の夏

Gちゃんは要介護2。 しかし日常のことはほとんどできない。 介護士さんの訪問日数をさらに…

イルカの午睡
3週間前
8

Bちゃん施設に入る

Bちゃんのリハビリが始まった。 立ったり歩いたりはできないが、ベッドに横たわったまま足を…

イルカの午睡
3週間前
6

要介護1から要支援1?

松の内を過ぎるころ、さすがのGちゃんも寒さに悲鳴をあげ、ほったらかしてあったストーブを小…

イルカの午睡
3週間前
12

人質奪還

GBの世代は(例外はもちろんあるであろうが)高齢者介護施設に対して、いい印象を持っていない。 GBが現役世代だったころ、施設の中の高齢者は蔑視と憐れみの対象であり、 「老人ホーム=姥捨て」 と考えられていた。施設に入るということは、家族に見捨てられ、あとはお迎えを待つだけという印象が強かったらしい(最近でもこの感覚の人はいる。SNSを見ているとたまに見かける)。 さきの夏、Bちゃんをショートステイさせようと、私が判断して施設に預けた直後の、Bちゃんのすさまじい反発の理由は

冬の陣・布陣

Gちゃんが不思議世界にどんどん入って行くのと入れ違いに、Bちゃんはゆっくりと浮世へ戻って…

イルカの午睡
3週間前
8

換気扇・危機一髪

Gちゃんの見守りも兼ねて、私は実家の家の中の片付けを再開した。 ゴミ溜め一歩前の小屋をな…

イルカの午睡
3週間前
9

Gと介護の不思議なセカイ

その年の秋。 結腸が破れたBちゃんは市立病院に緊急搬送され、6時間に及ぶ手術の後、入院し…

イルカの午睡
3週間前
8

ぬっこといっぬとそして今

介護戦を終えたとき 親の見送りについて心残りはなかった。 やれることは全部やったと思う。…

イルカの午睡
8か月前
24

介護坂は下り坂 6

GB籠城戦 老老戦線最後の抵抗 胡麻粒坂の戦い  ○△胃腸病院では診察のとき付き添って、…

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介護坂は下り坂5

 ドスコイ茶会事件  Gちゃんは自分たちの荒んでいく生活や、隠しようのない衰えが、私に丸…

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介護坂は下り坂4

 危ない火の話  Gちゃんの視力があやしいことになってると感じたその日、実家を出たあとで、GBの平時のかかりつけ眼科医院へ電話をかけてみた。  移植手術を勧めてくれた眼科医院で、術後経過も診てもらっているし、医師の診断もされている。  通院患者の目の視力の程度、見え方についてお聞きしたいと言うと、 『お教えできません』  事務の人の素っ気ない返事ではあった。  これは当然で、どこの馬の骨ともわからぬ相手に、患者のことを電話で聞かれて答えるようなことは普通しない。  だが、