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愛憎芸

45
東京生活の記録です。定期的なマガジンだと思ってください。
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記事一覧

愛憎芸 #45 『人生は演劇かつ群像劇、日記をともに書き、読むこと』【文学フリマ38に…

マリオカートの世界記録動画に救われた  世界記録ペースでマリオカートが駆ける動画を見て救…

瀧本緑
1日前
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愛憎芸 #44『POPEYE:ポイント10倍デー特集』

 スーパーマーケット・オオゼキのポイント10倍セールのことがPOPEYEに載ったことはあるのだろ…

瀧本緑
1か月前
7

愛憎芸 #43 『回らなかった打席/冬の具体的な愛おしさ』

 草ソフトボールの試合で自分に回ってこなかった打席のことを考えていた。このまま自分に打席…

瀧本緑
1か月前
6

愛憎芸 #42 『ペンネームのこと』

 日記のワークショップ(期間は終わっているがほとんど全員が今も日記を書いている)で何人か…

瀧本緑
1か月前
13

愛憎芸 #41 『Uber配達員をやる/知らない景色の一翼を担う』

 1ヶ月半という限られた無職期間の最後の1週間で、Uber配達員を30配達だけやってみた。例の特…

瀧本緑
2か月前
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愛憎芸 #40 『無職透明』

 ここは断崖絶壁ではないけれどわたしはまた東京にしがみついたんだな…と家まであと20歩くら…

瀧本緑
2か月前
7

愛憎芸 #39 『航空障害灯がある街/ない街』

 キックボードというほどキックしていない。どちらかというと突っ立ったままサーフィンでもしているかのよう。そう、この街はきっと荒波。そう思えばこうやって平然と移動しているわたしの体幹は強い。さいきん、寒空の下LUUPに乗ることが増えた。愛憎芸を始めたばかりの頃にLUUPでツーリングをしたことがあったが、その頃は15km/hが最高速度だったのに対して今は20km/hまで出せるようになっている。たしかに若干速いが、大通りで立派な乗用車たちと並走すると相対的に遅く感じてしまう。一方下

愛憎芸 #38 『遡上』

コーヒーは注ぐもの  せめてコーヒーに注ぐお湯だけでもおだやかにあれとふと思って、丁寧に…

瀧本緑
4か月前
7

愛憎芸 #37 『人生n章目前夜、短歌を始める時』

 世の中のカフェのBGMが全部Nujabesになったらいいのに。スターバックスにおりながら2000年代…

瀧本緑
5か月前
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愛憎芸 #36 『愛の不確かな真実:山本由伸が炎上した夜に』

愛の不確かな真実:山本由伸が炎上した夜に わたしの一番好きな投手である山本由伸を、阪神打…

瀧本緑
6か月前
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愛憎芸 #35 『中央線じゃない/慣れ親しんだ地獄』

 布団の中に潜りながら想像したことをそのままなぞれる人生、それはフィクションを好むひとが…

瀧本緑
6か月前
12

愛憎芸 #34 『パーティーと打ち上げ』

 幼少期、父親が「打ち上げで今日は帰れない」と言う度に、わたしの頭の中ではロケットがゴゴ…

瀧本緑
7か月前
3

愛憎芸 #33 『SSAW、それぞれの熱』

 自分探しをインドでやって、スパイスの香りとえらく違うオーラを纏った別人が帰ってくるとい…

瀧本緑
8か月前
6

愛憎芸 #32 『皇居ランの約束』

 約束という言葉には、とりあえず束ねておけばどうにかなるだろうという傲慢さが見え隠れしている。約束。語源を掘り出してみると古代中国にルーツがあって、取り決めを忘れないように紐などを結んで目印にした習慣から、だそうだ。そう、この場合の約束はどちらかというとリマインダーのニュアンスが強い。リマインダーとしての約束。リマインド=思い出す、思い出すよう求められること。つまるところ忘れてはいけないもの。そして、果たされるべきもの。転じて、果たせなかった場合心に残り続けるもの。なかったこ