映写機をみつめて

一日中雨。
今日はゆっくり寝てもよかったのに8時頃には意識があった。
雨はずっと降り続けているが、頭痛はない。

トランプ大統領がウイグル人権法案にサインした。
これでやっと一つアメリカが動けたように見える。
アメリカは常に大義名分の形でしか戦わない。
ウイグルもトランプ政権が温めておいた準備の一つだろうが、これでは弱いだろう。
日本はアメリカの隙を見てイージス・アショアを放棄した。
国防上、ギリギリ一歩前進かな。
どうせあの設備ではただのダーツの的だし、最新鋭の極超音速ミサイルには対応できない。
そんなのはやめれるときにさっさとやめてリアルな防衛能力獲得に進まないと、一寸先は焦土である。
ロシアのアバンガルドは最高マッハ27にも達したとか言うし、そんなものが低空飛行してくるのだから、それを撃ち落として防ぐなんて生半可な用意では不可能だ。

アメリカも日本もどうするのだろう。
現状を見る限り、覇権のトップは明らかに中国が近い。
なんというか、執念が違う。
平和ボケした米日は非常な困難を強いられそうだ。
アメリカは世界の権力者から見れば、とうに用済みに見える。
JPモルガンも中国本土へ、アメリカも、ましてや香港など誰も振り返らない。
資本家たちにとっては金のならなくなった木の下にいつまでも憩っている暇はない。
ただ舞台裏が、公式に中国になるだけではないだろうか。
米中対立の構図は確かにあろうが、トランプ政権が敵対するのは、あくまでグローバリズムだ。
単純に"アメリカ"が"中国"を潰すなんてあり得ない。
上も上で持ちつ持たれつ、騙し騙されである。

現代世界の言う民主主義が、単なる美辞麗句であり、やがて来るべき超格差監視統制社会のための壮大な布石だという以外に今を説明する上手い要約が思い付かない。
けれど、まだ人は耳障りのよい言葉ばかりに夢を見て、現実の眼を開こうとしない。
奴隷の数は歴史上ずっと増えているばかりなのに、一人一人の命の価値なんていつでも一瞬でゼロにできる社会なのに。
悲観的なのではなくて、たしかな理想を見据えられれば、誰だってすべてが嘘だって見抜けるはずだ。
みんながそうしないのは、結局小さな自己、自分というのが、ひたすらかわいくて他より大事だからというただそれだけだ。
疑わないのは、諦めているからだ。
平等とか公正とかを必死になって主張するのは、とりもなおさず自分自身が、何かを褒めるために何かを貶(けな)す方法しか知らないからだ。

私は世界はもっと別の在り方があると考えているから、つい口先ばかり走ってしまう。
しかし、実際誰かに何か主張する気はないのだ。
ただ自分が持つことのできる理想を自分が志向し続けなければ、それは世界の誰もその理想を志向していないことと同じだと思っている。
どんなに微力でも、ある意志がこの宇宙に存在することは、全存在にとって非常に重大で決定的な要素なはずだ。
それはすべての人に言える。

この世界の最大の邪悪は、すべてが特別なはずなのに、あなたは特別ではない、と説き伏せる卑小な連中の猜疑心だ。

また大口を叩いてしまった!!!