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数字に色を感じながら世界史の年号を暗記した。

何か自分に特異なことの話をしようとお風呂で考えていた際に、高校時代の友人とした会話が蘇った。


「どうやってそんなに年号暗記してるのー?いっつもすごいよね」

「んー、なんだろう、何か数字に色があるから、それで何となく覚えて、詳しい数字は詰めて覚える、っていう感じかな。思い出す時に『なんかオレンジっぽかった気がする』って取り出し方をして」

「……いや、色なんか感じないけど…」


その時初めて自分の認知の仕方は他人とは異なるのだ、ということを学んだ。

例えば、平安京が置かれたとされる794年。これはだいぶ安直に鶯色と臙脂色。由来がはっきりしていて他人にも説明しやすいし、すっきり。


こんな感じでしょうか【794年】

次は、バスティーユ牢獄襲撃が勃発しフランス革命が始まったとされる1789年。これはオレンジっぽい。ちょっとピンクも入っている。


こんな感じでしょうか【1789年】

これは、全く由来が分からない。しかも、平安京遷都の794という数字より、全体的にボワボワしている脳内イメージです。

こういう調子で、由来が自分でも理解できるものから、どうしてそういう色になっているのか分からないものまで、年号を見ると色が思い浮かぶのだ。ちなみに、色が思い浮かばないものもある(例えば、1301年とか。基本的に暗記するべき歴史上の出来事がなくて、かつ'01~'09年とかは色がつきにくい気がする)。また、色が想起する度に変わる、ブレブレの年もある(例えば、関ヶ原の戦いの1600年は、オレンジだったり、紫だったり、赤だったり、毎回変わる。キリが良い年号はこの傾向にある)。そういう時は単純に暗記。

一見すると想起する際の手助け要素が1つ加わることで、暗記教科に対しては有利に感じるかもしれない。しかし、これが欠点がある。それは、

「同じ色に属する年号が頭で混交する」

ことである。

これで何度解答を間違えたことか。具体的に当時何と何を混同していたかまでは思い出せないが、今パッと考えたところでいうと1933年(日本、国際連盟脱退)と1938年(ミュンヘン協定、国家総動員法制定)とか。○世紀まで一緒だともうどっちだったか確信を持って解答できない。でも、これはなんとなく形が丸いから、っていう理由で説明できそうだな。


同じ黄色〜緑グループに所属する数字達【1933年と1938年】

なので、ここに関しては第二次世界大戦開戦直前で、他にも色々出来事が起こっているので時系列を意識しないと、この年号達はどっちが先か分からなくなる。そういう場合は、何度も間違えて学び、どうしようもなく覚えられない時にはメモして机の上に貼っておいた。

ということで、今回は私のちょっと変な話と、世界史年号暗記のコツの伝授でした。

n=1の効果しか実証されていないので、試して効果が無かった場合はあしからず。



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