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飲み会の割り勘ハラスメント

私は体質的にあまりお酒が飲めない。ビールは好きだけど、ジョッキ半分をやっと飲むころには、もうぬるくなっている。


大学生になって初めて「飲み会」に参加するようになった頃の私は、"カシオレ"を頼む女子よりも、日本酒で乾杯する女の先輩になんだか憧れていた。

しかし、それを見てちょっと口にしてから後悔した。頭がガンガンと痛くなって、気分が悪くなる。眠気がすごい。「ねむ~い」って可愛くできるレベルじゃなくて、本当に起きていられない。

特に危なかったのが、脳貧血。帰りの電車で立っている間にサーッと血の気が引いて、気が付いたら床にへばっていたことも2度や3度じゃない(そのときは、周りの人が助け起こし席を譲ってくれて、しばらく座って休んだら楽になった)。
でも、レモンサワー"薄め"を半分飲んで気絶し倒れ、救急車で運ばれたときにはさすがに、「私は本当に飲めない人間なのだ」と気づいた。

自分がお酒に弱いという人の中には「すぐ記憶なくしちゃうんだよね~!」とか「吐けば楽になるよ~!」とかいう人がいるけど、こういう人は100%お酒に強い。これはお酒に弱い人達の中で、ひそかに定説となっている。本当にお酒に弱い人は、そこに行き着く前に倒れてしまうことがほとんどだ。

……それでも、学校の帰りになんとなく居酒屋にいって、たわいもない話をして、身内ネタで盛り上がる、なんでもない時間が楽しかった。体調によっては、ちょっと多めに飲める日もあったし。みんなお金がなかったから、いつも「学生街にあるとにかく安い店」に集まっていたなぁ。



社会人になって数年。私は「飲み会」が嫌いになっていた。


まず、話がつまらない。会社の愚痴とか、噂話とか。いつも同じ話題ばっかりだ。自分のことが噂になるのが嫌だから、自分のことは話したくない。
個人的には職場の人間同士なら特に、ビジネスの話でもした方が有意義な時間になるのではと思うのだが、そうすると「もう!こんなときに仕事の話は忘れよう〜!」となる。なぜ??

それでいて、なんだか知らないけど会計がめちゃくちゃ高い。ランチなら1,000円弱のパスタ1皿でお腹いっぱいになるのに、なんで飲み会になるとあれもこれも頼みだすのだろうか。お酒を飲むペースもやけに速いけど、普段そんなに水分とらないだろ。時間が経つにつれ周りはちょっと良いワインとか日本酒とかに手を付けていく中、私はビール1杯しか飲んでないままお会計。「1人5,000円ね~!!」まじかよ……。


金額そのものが不満なわけではない。特別な日に高いコース料理を食べることもあるし、後輩とごはんにいけば奢ることぐらいある。でも、食べる量も飲む量も明らかに差があるのに、飲み会ってなんで割り勘が当たり前なの? 

私は小食だし、お酒も飲めない。それなのにこの金額って、みんなの飲み食い分を払わされている感覚だ。でも、「私これしか食べてないから安くして?」なんて言えない(きっと、他の飲み会で「社会人にもなって……ケチだよねw」ってネタにされる。うわああああ)。


しかも翌日になると、「昨日の記憶ないw」とか言ってくる。ひどい。早く帰りたいと思いながら作り笑いで耐え忍んでいた時間を、こっちはハッキリと覚えているのに。


だからもう、飲み会は行かない。。。

っていつも思うけど、誘ってくれるものを毎回断るのも結構辛い。ちょっと、寂しいし。せめて金銭的理不尽さが無くなってほしい。



スシローみたいに、自分が食べた皿がいくつかわかるようにして、個別会計するのが普通になったらいいのにな。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。