七尾旅人
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失明した妹犬を連れて、視覚の専門医のもとへ。 青い光を探す旅。🐕
失明した妹犬を連れて、眼科へ。
犬の視覚の専門医のもとで診察を受けて来た。
生まれつき白内障でほとんど目が見えなかった兄犬が、16年ほど前に手術をしてもらった病院だ。
動物の治療費は高くつくものが多いけれど眼科は特に高額で、本来なら100万円ほど必要な手術費用を、当時の院長が半分に抑えてくれたのだと妻から聞いていた。
安定した仕事でなく、その日暮らしに近かった当時の妻がよく他人からとつぜん押
妹犬が、失明してしまった。🐕 光を失ってしまったこの子が、これからの我が家のいちばん大きな光になると思った。
1月26日、妹犬を連れて、F市の獣医大へ。
これまでずっとお世話になって来た町医者の金子先生の紹介で、脳神経学の最前線にいる専門医に診てもらえることになり、3週間ほど予約待ちして、ようやく迎えた日だった。
ベテランの金子先生はいつでも犬目線に立ってくれる優しいおじいちゃん医師で、普通の病院ならそっけなく5分程度の診察で済まされてしまうような軽微な症状でも、細やかに30分くらいかけて説明してくれ
瀬尾夏美 「声の地層: 災禍と痛みを語ること」
ツアーが終わり、11月に瀬尾夏美さんから届いていた新刊「声の地層: 災禍と痛みを語ること」をようやく読むことができた。
能登半島地震の渦中にある今、ぜひ手に取って頂きたいことと、内容が素晴らしくて140文字では足りないので、微力ながらこちらに書評めいたものを残しておきます。
瀬尾夏美さんとは2011年、東日本大震災の年に、東北で出会った。
彼女は、創作上のパートナーで学校の同級生でもある映像作家
七尾旅人「帰り道」2011.3.11東北__2024.1.1北陸
七尾旅人「帰り道」2011.3.11東北__2024.1.1北陸
この歌は2011年3月11日に発生した東日本大震災の翌日に、混乱した路上で作曲したものです。その後、東北に通って様々な方とお会いする過程で、主に作詞面での拙さを感じて演奏する機会がなくなっていましたが、今年2024年の年明けに、石川県を中心とする北陸地方を襲った能登半島地震に際して、現地の友人と連絡を取り合っているうちに、もういち
呼吸器シンガー相羽崇巨くんが遺したオミブレスのライブに参加して。 これまで誰も書きえなかった彼の新曲歌詞「筋ジストロフィー」
1月14日、名古屋の金山で1971年から愛される老舗喫茶店、ブラジルコーヒーで開催された音楽イベント「オミブレスの逆襲」へ。
12月20日に惜しくも急逝した相羽崇巨くんが遺したバンド、オミブレス(The Omi Breath)のライブ演奏をどうしても見逃したくなくて、高知県須崎市の現場から直行することを決めていたが、バンドの皆さんのご厚意で、僕も最後に1曲参加させて頂けることになっていた。
舞
呼吸器シンガー、相羽崇巨くんとの、これから。
筋ジストロフィーの詩人、呼吸器シンガー、相羽崇巨くんが12月20日に、29歳で逝去されました。
元々は朗読詩人だった彼との出会いは、2019年、愛知県の岡崎で開催されたフェス会場。
演奏中、客席に、とても目を引く青年を見つけました。電動車椅子に身体を預け、呼吸器によって命を繋ぎながらも、誰より瞳を輝かせ音楽を楽しむその姿に惹かれて声をかけて以来、彼は僕にとってかけがえのない友達になりました。
君がいなくなった世界で
青葉市子とのライブを終えた。市子には特別思い入れがあって、実の妹のような存在です。
本音でやりとりできる。
なので、昨夜、作ったばかりの曲なんかも演奏した。
大事な友人が急逝して、4日たった。
ホテルでなかなか寝付けず、ギターを抱えていると、クリスマスソングのようなものが出来た。
亡くなった友人に、そしてパレスチナの人々に捧げた曲です。
作曲時にスマホで録った簡易なボイスメモですが、今夜のライ
関東大震災時のジェノサイドから100年を経て、私たちの国は変わることが出来たのか? 東京都人権部によるアート作品《In-Mates》検閲事件及び、小池百合子都知事、追悼文不送付への抗議。
昨年の秋、東京都人権部による目を疑うような検閲事件について知り、どうしても気になって、知人の伝手で飯山由貴さんの《In-Mates》を観させてもらった。
深い感動と余韻が残った。私はそれを、これまで日本には存在し得なかった新しい音楽映像作品として受け止めた。
自己保身にしか興味がない都の企画には勿体ない。例えばストリーミングサービスのような、誰でもすぐ観られる場所にこの作品があって欲しいなどと内
七尾旅人 - 入管の歌(Live 2023.3)
入管法政府案の強行採決が迫っています。どうしても容認できません。
「入管の歌」のバンド編成ライブ映像を公開します。
「兵士A」を映像作品化した河合宏樹が撮影してくれました。
明日の国会前抗議を始め、全国で日夜続けられているアクションへの連帯として。
あえて演奏日時と場所は入れませんでしたが、この日の奏者は、瀬尾高志(コントラバス)TAIHEI(キーボード)小川翔(エレキギター)です。
繰り
「想像力の限界を超えて」入管の壁の向こうへ、アクリル板の向こうへ
私たちが当たり前のように暮らすこの国で、またひとり誰かが、尊厳を奪われ、殺された。
私たちひとりひとりがその誰かについて、もう少し正確に想像することが出来たら、この死は免れただろうか。
人々のそんな葛藤も意に介さず、またも強行的な採決によって、取り返しのつかない改悪へと雪崩れ込んでいく入管法。
日本の入管行政は独特だ。難民認定率は異常なまでに低く、国際的な人権感覚のスタンダードから大きく逸脱し
目が見えなくなって3日
角膜びらんの再発で、目がほとんど見えなくなって三日目。
角膜に最初に傷を負ったのは年明け。その時は怪我したことを明確に自覚できた。
しかし今回は、ただベッドで寝て、起きただけ。それだけで再発した。どうすればよかったのだ?
ようやくの休みなのに眼球の激痛に苛まれ、運転の練習もできず、本も映画もみられないことに参ったが、唯一、作曲だけは調子が良い。(光が眩しくて耐えられないので)暗くした部屋に閉じ
新曲:「惑星ヴィーナスの歌」 #杉田水脈氏の総務政務官起用に抗議します
誕生日が1日違いの親友がいる。普段まったく意識することもないが、彼女はトランスジェンダーだ。こないだ久しぶりにライブを観にきてくれて「結婚したの」とパートナーを紹介してくれた。
お互い二十代序盤からの付き合いで、苦悩する姿も見てきたので、胸いっぱいになった。
昨日僕の誕生日に、彼女がアカペラでバースデイソングを歌って送ってくれたので、今日、お礼に短い歌を作曲して贈った。
僕と彼女と旦那さんの3人
DIY STARS サービス終了のお知らせ
元記事はこちらです。運営側の一員としてのご挨拶文を用意するつもりでしたが、どうしても事務的には書けなくて、こんな文章になってしまいました。自分の人生において、それがどれほど大きな季節だったか、今回初めて言葉にしてみて、より明瞭に解りました。力を貸してくださった皆さん、またリスナーとして楽しんでくださった皆さんに、心から感謝致します。
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