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宇宙戦争の発端 (1 minute novel)

『宇宙戦争の発端』 小さな丘で少女が一人、夜空を仰いでいました。 「わぁ…きれい」 突然降ってきた、銀に輝く流れ星。 「あ、お願い事しなくちゃ」 お星さまは一筋…

みず
4年前

潔癖な幽霊 (1 minute novel)

『潔癖な幽霊』 古びた二階建てアパートの203号室。 ふと目に入ったのは、艶のある長い黒髪。 もちろん僕の髪じゃない。 ベッドに落ちていたぐらい、最初は気にしてい…

みず
4年前
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嘘 (1 minute novel)

『嘘』 「私は嘘つきだ」 このシンプルで単純な一言が、素敵だった世界をフリーズさせてしまったらしい。 嘘つきがいなくならないのなら、嘘をなくせばいい。そんなメチ…

みず
4年前
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左利きの彼女 (1 minute novel)

『左利きの彼女』 控え目な胸を介して伝わってくる鼓動。耳にかかる吐息。 「私は鏡の世界から来たのだ」 何気なく言った僕の「左利きなんだね」に、不思議の国からやっ…

みず
4年前

宇宙戦争の発端 (1 minute novel)

『宇宙戦争の発端』

小さな丘で少女が一人、夜空を仰いでいました。

「わぁ…きれい」

突然降ってきた、銀に輝く流れ星。

「あ、お願い事しなくちゃ」

お星さまは一筋の光を残し、すでにどこかへと消えていましたが、少女は手を組み、願います。

『みんな仲良くなりますように』

潔癖な幽霊 (1 minute novel)

『潔癖な幽霊』

古びた二階建てアパートの203号室。

ふと目に入ったのは、艶のある長い黒髪。

もちろん僕の髪じゃない。

ベッドに落ちていたぐらい、最初は気にしていなかったさ。

だけど、日を追うごとに増えていく髪が気持ち悪くって。

勝手に掃除をしたら、彼女驚いてたよ。

嘘 (1 minute novel)

『嘘』

「私は嘘つきだ」

このシンプルで単純な一言が、素敵だった世界をフリーズさせてしまったらしい。

嘘つきがいなくならないのなら、嘘をなくせばいい。そんなメチャクチャな理屈で、神様はみんなの言葉に魔法をかけたんだ。

「今のは、嘘だよ」

困ってる世界にそう言ってあげた。

左利きの彼女 (1 minute novel)

『左利きの彼女』

控え目な胸を介して伝わってくる鼓動。耳にかかる吐息。

「私は鏡の世界から来たのだ」

何気なく言った僕の「左利きなんだね」に、不思議の国からやって来たお嬢様は確かにそう言っていた。

拭い切れない違和感。

僕と彼女の心臓は何故だかぴったりと重なっていて。