ティーチングボクサー

小学校の教員です。元プロボクサーです。1児の父です。

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最近の記事

育休日記⑦〜現場復帰への不安〜

育休を終えて、職場に戻ることになりましたが、正直な気持ちとして不安を感じています。 育休中は代わりの先生に支えていただき、そのおかげでゆっくりと過ごすことができました。 特に学校での人手不足や多忙感についての不安は大きいです。現場の同僚の話を聞くとやはり自転車操業感は否めないです。誰か1人が倒れたら終わるシステムです。 また、育休中には家事や家族との時間を大切にできましたが、職場復帰後はそれが難しくなるのではないかという不安もあります。家庭と仕事のバランスを取ることは課

    • 育休日記⑥〜総括〜

      日記と題したにも関わらず結果的にあまり書けませんでしたが7月31日を持ちまして育休が終了しました。 人手不足の現場の実態を考えると育休を取ること自体に悩みもありましたが、家族との絆を深め、我が子との貴重な時間を過ごすことができました。 育休中は、京都での家族旅行を楽しむことができました。京都の美しい景色や歴史的な場所を訪れたり先輩家族と楽しい時間を過ごす事ができました。思い出深い経験となったのは勿論、子供を連れて遊びに行く自信がつきました。 また、この経験は、私の教員て

      • 育休日記⑤〜立ち止まれて良かった〜

        育休に入る前、具体的にはここ2年くらい 「早く教員を辞めたい」 本気でそう思っていました。現場でずっと必死に戦っている、クラスもそれなりに上手くいっている。幸い職場でも認めてもらえている。 「でも辞めたい」 そんな気持ちが勝っていました。中途半端に勉強をしているせいで頭でっかちになっていたんだと思います。県とか国とかにずっと腹が立っていました。 「育休中に次の仕事を決めたい」 と思い4月は焦っていたのですが、この10年間教員とボクサーの世界しか知らない、それしかや

        • 育休日記④〜社会から切り離されている感〜

          6月に入りました。 皆様の所は台風の被害等、大丈夫でしたか? 私の住んでいる所は1時間に83ミリというみた事がない豪雨でした。 この日記ですが週1本ペースで、のんびり続けられています。 子育てや家事が中心ながらも、部屋の模様替えや各種手続き、体の調子悪い所の治療、オンライン習い事割と色々な事ができるようになってきました。来週は初めての家族旅行にも行きます。 職場である小学校の様子は時々同僚が連絡をくれるので何となく様子はわかります。 しかし、自分がそこに戻るイメージが全

        育休日記⑦〜現場復帰への不安〜

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        • 育休日記
          8本

        記事

          育休日記③〜やはり母は偉大〜

          長い育休も気づけば間もなく半分が終わります。 最近は妻が友達とランチに行っている間、我が子と色々なキッズスペースに遊びに出るといったことにトライしています。 我が子は新しいキッズスペースに連れていくと進化をするといったことを繰り返しており気づけば笑顔で台車を押しながら歩いたり坂道を登ったりとできることがどんどん増えています。平日のキッズスペースはどこも空いていて快適だし、子も親もストレスが溜まりづらくとても良い、我が子が楽しく成長する姿を見ると育休を取って本当に良かったな

          育休日記③〜やはり母は偉大〜

          育休日記②〜話し合いの大切さ〜

          今回は「夫婦の話し合い」の重要性について書きます。私は家事は苦手です。取り掛かりだけは早いもののとにかく質が低い(笑) 教員とプロボクサーの兼業で毎日力尽きて寝てしまっていたのもあり、結婚後は妻に頼りっきりでした。妻には大変感謝をしています。 そんな妻ですが、真面目すぎて「やるべきことをやらなければ遊んではいけない」という考えが強く、それに加えて初動が遅いという弱点を持っています。 私の「やればいい」というスタンスで家事に向かう事に妻は戸惑いを感じていたようです。それに

          育休日記②〜話し合いの大切さ〜

          育休日記①〜とにかく1日が早い〜

          育休に入って1ヶ月半、家事育児の1日はあっという間に終わる事に驚いています。 自分が仕事をしていた時は妻の 「今日も何もしていないうちに1日終わっちゃった。」 という言葉に対して 「いや、忙しいし大変なのは勿論わかる。でもそんなに?」 と思っていました。 しかし、いざ毎日朝から我が子と向き合っていると 「あ、1日終わった。もう夜じゃん。」 と言っている日々を繰り返しています。 妻には謝りたい気持ちでいっぱいです。 「せめて朝位は勉強したい!」 「今日はトレーニ

          育休日記①〜とにかく1日が早い〜

          育休を取得してみました。

          約2年ぶり、大変久しぶりの記事になります。 この2年間の間に ・子供の誕生 ・プロボクサーの引退 という大きな出来事がありました。 小学校の教員は変わらず続けています。 この4月からは男性教員の育児休業を取得しています。 期間は4ヶ月、夏まで取る予定です。 10年ぶりに学校から離れて仕事をしない日々、家族と向き合う日々に戸惑いもありましたが1ヶ月経ち、段々リズムもできてきました。 これからはこの貴重な機会を通して考えたことを少しずつ、文章に表していきたいと思います。

          育休を取得してみました。

          「何かを見つけられる教室」

           この4月で教壇に立ち始めて10年目となる。まだまだ若手のつもりでいたが案外時間が経ってしまった。そして異動により一昨日より新たな学校での勤務が始まっている。  3月末で2年間担任していた子供達との別れだったのだが,2人の子とのエピソードがとても印象に残っている。今回はそれを紹介させていただくこととする。 ①プログラマーA君 1人目はPC大好き,プログラミングが得意なA君です。この子は元々人と合わせることやコミュニケーションを取ることが苦手で宿題をしたり給食を時間内に食べ

          「何かを見つけられる教室」

          「だからどうする?」

           国民性なのか価値観古めの「学校」という場所で働いているからかはわかりませんが,日本人は問題を炙り出すのは得意(好き?)だけどそれを解決するのがすごく苦手だなと感じます。  私の働く「小学校」という現場は「○○は毎日忘れ物をしている」とか「クラスの子が言う事を聞かない。」のような小さな問題が山積みです。そんな問題に対しての多くの対応が「厳しく叱るor親に投げる」になっているように見えます。しかしそれだと根本的な解決になどなりません。(忘れ物が多い子供はお家の人も多忙だったり

          「だからどうする?」

          「徒然なるままに」

          ①はじめに 今回は一貫性があるテーマが思いつかないので,最近ボンヤリと考えていることを徒然なるままに書いていこうと思います。 ②勉強が見られるボクシングジム 教師じゃなければ何ができるだろうという妄想を定期的にしています。勉強×ボクシングを掛け合わせれば何かできそうだなあと浮かびました。 1レッスン90分とかで 宿題→ボクシング→おやつ みたいにしたら良い感じの居場所にならないかなと・・。 選手を育てるというよりは,居場所として機能しそうな気がします。 小学校の先

          「徒然なるままに」

          「きっかけ作り」

           教師として私ができること、したいことは「きっかけ作り」だと気付きました。 時代の流れを考えると、教師が「引っ張る」「導く」時代は終わりを迎えつつあると思っています。 近年私がやってきた事をざっくりと振り返ると ・ボクサーとしての生き様を見せる ・GIGAスクールに向けてどんどん機器を使わせる ・子供達だけで生きているような仕組み作り ・子どもの「やりたい」に「いいね」と背中を押す といった感じです。もちろん課題や足りない事はいっぱいあるのですが、幸いにも様々な事に踏み

          「きっかけ作り」

          「自分のためが結局子どものため」

          ①「はじめに」 最近,お世話になっている大先輩とお話する機会がありました。現場を退いて10年を超える方のため一緒にお仕事をしたことはないのですが,私のICTを活用した授業の助言をしてくれます。これは新しいと思ってチャレンジした事を実は10年以上前にやっていたというちょっと次元の違う方です。  その方が「私は子どものためだと思って働いた事などない。全部自分のため。子供から吸収したほうが楽しいじゃない。」と仰っていたことについて書いてみました。 ②「ジレンマ」自分で言うのも何

          「自分のためが結局子どものため」

          「無駄ではないのかもしれない」

          ①「はじめに」 年も明け,早くも2月になりました。学校現場は段々次の1年を考え始める時期となりました。  先日職場の次年度に向けた会議がありました。4月からも新型コロナウイルスの影響が色濃く残ることが予測されるため,校外に出るもの,他学年と交わるものは基本縮小傾向,安全優先で話が進みました。その中で1年生の先生が一言 「今年の1年生は本当に育ってないんです。全校集会1つも1年生にとっては大きな学習なんです。もう少し,外に出る機会を作れませんか?」 と言っていました。結果

          「無駄ではないのかもしれない」

          「続ける才能?」

          ①「はじめに」  突然ですが,私は何かを続けることがわりと得意です。ざっと思いつくだけでも 教員,ボクシング,6時台出勤,読書,note,Instagramなどなど・・ 細かな物をいれればまだまだ出てきます。周りからも褒めていただけることは多いです。続けることが得意な特に理由も考えたことはなかったのですが,先日とあるラジオを聞いていて,これかもしれないと思ったので今回はそれを考えていければと思います。 ②「やめ時がわからないだけ」 どのラジオで聞いたかを覚えておらず,ご

          「続ける才能?」

          「打席に立ってみた」

          ①「はじめに」 いよいよ後数ヶ月で,小中学生も当たり前のように1人1台のPCを持つ時代が始まります。私はたまたま10年前からiPadを片手に授業をしていたので結構楽しみです。しかしコロナで当初の予定の数倍の速度で進んだ時代,他の教員が流れについて来れていません。 仕方ないのはわかっていても,必要なことは間違いない。そうなのに変わろうとしない学校現場にずっとイライラしていました。イライラしながら, 「もういい1人でやる」 と決めて,勝手に学び続けていました。 今思えば,

          「打席に立ってみた」