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『ホリック xxxHOLiC』見た直後の雑記

ユナイテッドシネマ浦和で蜷川実花監督作品『ホリック xxxHOLiC』を見てきました。


これまた原作やTVアニメ、アニメ映画版未見で見た。

作品の約9割が異世界を描いていたので、蜷川実花監督が作る映画作品の世界観とマッチし、思いの外良かった。


現実世界に居場所がない主人公・四月一日君尋(わたぬききみひろ)が壱原侑子(いちはら ゆうこ)が営む店に迷い込み、異世界に。



壱原侑子には不思議な能力があり、どんな願いでも一つかなえ、その代わり対価を払う。


色鮮やかな異世界ファンタジーが展開される。柴咲コウや玉城ティナ、モトーラ世理奈、吉岡里帆など綺麗どころを揃えた世界観はどことなく『さくらん』っぽくもある。女郎蜘蛛が出てきたり、後半の主人公が異世界に囚われた感覚は『さくらん』っぽくもある。


「運命」、「出会い」、「居場所」などテーマもあり、四月一日君尋の対価にあるSF要素があり、よりファンタジック。夢のような世界観の一部は武智鉄二監督の『白日夢』っぽくもある。


『さくらん』、『ヘルタースケルター』、『Diner ダイナー』、そして今回の『ホリック xxxHOLiC』は共通して、漫画原作でいずれも現実と異世界を描いている。それで、『さくらん』はわりとマッチしていたけど、『ヘルタースケルター』と『Diner ダイナー』は異世界や幻覚の世界が色彩にどぎつさがあり、個人的にはあわなかった。


『ホリック xxxHOLiC』も一部のCGの粗さとスタジオ製作っぽさがハナにつく部分もあるが、不思議と異世界ファンタジーと割り切ることができた。それは蜷川実花監督の世界観に慣れたからと『さくらん』に似た雰囲気の作品だったから、と分析している。


見る側としてもようやく蜷川実花監督の映画の世界観を受け入れられた作品かも。

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