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響いた!サーロー節子さん

広島サミットが終わりました。しかし、僕の中でいちばん響いたのは、サミット終了後に取材に応じたサーロー節子さん(91)です。

サーローさんは、広島出身でカナダ在住の被爆者です。これまでも原爆の恐ろしさや核廃絶の重要性を世界各地で幾度と訴えてこられた方です。

G7各国首脳が広島まで来て、原爆資料館見学等も行ってきたはずです。しかし、岸田首相やバイデン米大統領らの言動からは、核兵器をなくそうという意思があまり感じられませんでした。彼らも核の恐ろしさは理解しているでしょうし、核戦争などさせないという意思はあると思います。一方で、緊急来日したゼレンスキー・ウクライナ大統領に軍事協力をすると岸田首相は伝えています。

そうすると、(戦争の元凶はロシアだとしても)、核の問題だけでなく、本当に戦争を止める気があるのか、という疑問はどうやっても拭えないわけです。サーローさんがサミットを「失敗」と述べた本質は、そこにあるのではないでしょうか。
日本は第2次世界大戦では、被爆国であると同時に侵略国でもあったわけです。その事実にしっかりと向き合って、核廃絶、核実験禁止を、(すぐにはできないにせよ)最低でも声明として出してもらいたかったです。

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