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考えたこと

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ある男の育休の話

育休というのは、”休み” ではない。

記憶が薄まらない内に記録することで、誰かにそれを知って貰って、
会社員ではない人の立場に共感するための、わずかなピースになれればと思いこれから連ねていく。

僕は会社員33歳の男で、妻と3歳の長女がいる。

2022年の3月に第二子が生まれ、4人家族になった。

出産の約半年前くらいから育休をとろうと計画し、業務を依頼したり準備を進めていた。

そもそも育休

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死について2

死について2

生きている限り幸せでありたいと、誰もが思う。

じゃあどういう状態だったら幸せと言えて、どうすれば幸せになれるか、多くの人が悩んで、模索しているんじゃないかと思う。

僕の最近の体験を交えて、死と幸せについて考えてみる。

僕は最近とびきりハッピーなことがあった。

ただその内容はよく覚えていない。

娘を保育園へ迎えに行った時だったかもしれない。

髪を切ってそのヘアスタイルが気に入った時だった

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死について

死について

10代、20代の時には考えなかった死のことを最近はよく考える。

考えるようになったキッカケは、自分が一生治らない怪我をしたり疾病にかかったからだと思う。(ただ、これらのものは到底死に繋がるものではない。もし仮にこれを読む人がいたら安心してください。)

そして、COVID-19がメディアで報道されるようになってから、それらの怪我・病気と死とを繋げて考えるようになった。

2020年の春頃から、新

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道具

建築の本を読んで、"すべてのものって道具なんじゃないか” と、ふと思った。

つまり、どんなモノでもそれ自体に価値があるのではなく、何かの目的を果たすために存在するとき初めて価値を発揮するのではないか。

考えを巡らせ、発散させてみる。

スマートフォン、テレビ、ペン、包丁、楽器、家、道路。

うん、道具だ。

言葉、文字、歌、絵画、保険、免許。

物理的には存在しないが、何かの目的にそってそれら

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"美" について (読書感想文 『面白いほどよくわかる建築』)

以前から時折考えていた ”美” に関して、個人的に納得のいく言葉があったので、それを記しておく。

この本は2歳の娘と近くの小さな図書館に行った際に借りたもの。

蔵書数もそこまで多くない場所だったし、娘同伴なのでそこまで厳選できない環境で手に取ったものである。

装丁的にどうかな・・・と思ったが勉強にはなるだろう、と。

基本的に、建築の構造や材料の話がほとんどだが、”美” に関する解釈はとても

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「下界へ降りてきて」

ある日、配偶者から言われた言葉である。

僕は彼女が何を言いたいのか、すぐに分かった。

考えてみると、最近僕は、禅、心理学、哲学、モンテッソーリ教育に傾倒していて、ざっくり言うと、スピリチュアルな世界に逝きがちだったのだ。

曰く、話の次元が違いすぎて、コミュニケーションのときにすれ違っていることが多い、と。

だから、「下界にいる人の気持ちが分からなくなっている。」と。

米 誤解をしないよう

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劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 を見て

米 ネタバレの意図はありませんが、気になる方は映画鑑賞後にご覧いただくと良いと思います。

久しぶり、3年ぶりくらいに映画館で夫婦で映画を見て、体が震えるくらい感動してしまった映画。

染みがついてしまったマスクが恥ずかしかった。 

あまりに心が震えたため、しばらく映画のことを考えていた。

その中で、敵として登場する鬼である”エン夢”(漢字変換しても出てこなかった。以下エンム)を通して作者が伝

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