検査と診断と考えたこと

更新が久しぶりになってしまってすみません。
元気です。ただサボってただけです。
いやね、わざわざ記事にするようなことがなくてね・・・。


今日、いつもとは違う精神科へ行ってきました。
とある検査をするためであって、この病院に転院は考えていません(高額治療専門のところだからさ・・・)。

私が受けた検査は、「光トポグラフィー検査」というものです。聞いたことある人もいると思います。
課題中の脳の血流を見て、うつ病か双極性障害か統合失調症か健常かを見る、みたいな検査(だった気がする)。
検査結果と問診を総合して診断するから、検査そのものは確定診断を出すものではないみたいだけど、正確率は60~80%くらい(だった気がする)。

今日の記録と振り返り。忘れないうちに。


予約していた時間に病院へ行き、書類記入。

  • 個人情報系、困っていること、通院の有無など(いわゆる問診票だけど、過去のことを書く欄はなかった)

  • うつ病(?)のセルフチェック10問、はいorいいえの2択。

  • 同意書

10分弱待ってたら呼ばれた。まず通されたのは光トポグラフィー検査の部屋。おばさんの技師と機械。
検査を練習して、「頭を動かさないこと」「目線を十字マークから動かさないこと」を指摘された。
検査本番。めっちゃ目線動かした。無意識。
入室から15~20分ほどで退室。

また10分弱待ったら呼ばれた。今度は診察室。

医者が相当クセのあるタイプだった。面白かったけど。

問診票の確認。今の精神科はどれくらい通っているのかを聞かれた。過去の生育歴や原因は聞かれなかった。

なんか色々説明されたけど、テンポが速すぎてついていくのに必死。新しく考えるとか無理だった。
でも言われていることは納得している(つもり)。

思い出せる範囲で書いていく。順番めちゃくちゃの箇条書き。

  • 思考抑制があるでしょ。これね、症状のひとつ。

  • うつ病の人はずっと落ち込んでいるイメージがよくあるけど、そうじゃなくて、いろんなことを考えている。むしろ焦っているみたいな感じ。

  • 不眠ね。わかるわかる。早朝覚醒もあるでしょ?

  • 今、入ってきてからずっと足動いてるの気づいてる?じっとしていられないのね。これも症状。

  • 集中力も落ちてるでしょ。

  • 症状のひとつに、日内変動がある。朝の方がつらくて、夜の方が比較的活動できると思う。

  • ここまで説明したの、全部当てはまってるでしょ?あなたね、Perfect。パーフェクトうつ病。

  • 光トポグラフィー検査も、うつ病の形。

  • 日常生活にすごく支障があると思う。

みたいなことをかなりのスピードで話されました。
話上手いし面白いし私の行動をよく見てるけど、悪く言えば患者をマインドコントロールしてるみたいな。支配されてる?私が考える時間、話す時間はほぼなかった。かかりつけでやってるからいらないと思われたんだろうか。

で。ここからの話が私は一番印象的。多分人によってはグサッとくるので注意。

抗うつ薬での改善率が3割とか、説明してもらった?自分で医者に聞いた?そういう情報を知らないのは、あなたが患者の意識が足りないから。自分が病気だって認めたくないの。
もしこれが癌だったら、「この薬はどんな効果がありますか」「どれくらい続けますか」「どれくらいの確率で治りますか」「何をすればよいですか」って自分で聞くと思うんだよね。
今までの薬の歴見て、きっと、薬を飲み始めたり増やしたりするのに抵抗あったでしょ?身体疾患なら医者も患者もそんなことしない。「じゃあとりあえず様子見ましょうか~」なんてしないと思う。
精神科の患者さんは、「自分の過去や原因予想」はすごくよく話せる。けど、そんなこと話していたって病気は治らない。身体疾患だってそうでしょ?病気になった理由話しても進まない。治療をしないと。
質問が出てこない状態なら、患者の意識が足りないと思った方が良いよ。

すごい端折ったから、厳しく見えるかもしれないけど、こんなようなことを、精神科医のモノマネとか含めつつ面白おかしく話してくれました。先生、すごく笑ってた。ずっと笑顔だった。モノマネするときなんか、「見てて?えへ、へへへ」みたいな。かわいらしい。

でも、厳しい言葉を言うときは本気だった。すごく伝わってきた。私が治療や病気を甘く見ていると言われているようで。

私は、私なりに勉強してきたつもりだった。
大学に通いながらも本を借りたりネットで調べたり、Twitterの仲間の状況を見て適切な言葉を教えてもらったり。思考抑制のなか、頑張って勉強していたつもりだった。

「患者の意識が足りない」「病気の自覚がない」と言われて、最初はすごくショックだった。自分の努力を否定された気がした。誰にも伝わらないんだと思った。

けど、診察後の待合室やお昼のマクドナルド(いつもダブチセット、飲み物はQoo)、お散歩で神社を歩いている間、帰りの電車、帰った後の布団、たくさんたくさん考えて、あの人は私を批判したいんじゃないと結論付けた。
むしろ背中を押そうとしてくれたんだ、と。

私がずっと薬に対して後ろ向きだったのは親の影響かも、と思った。母親は精神科の薬に偏見があるから、増えるたびに「依存が~離脱が~」と言ってくる。そのくせ知識はない。調べようともしていない。
でも、しっかり治療として受け止めて、自分がやりたいようにやればいいのかも、と気づいた。親の顔色うかがわなくていいよ、って。

それから、自分事として捉える必要性にも気づけた。病気を認めているつもりだったけど、足りなかったみたい。

勇気と覚悟を持って、「治療」をしていきたいと思ったかな。
すーーーごいねじ曲がった解釈してるよねきっと。(笑)

今もまだ若干モヤモヤしていて、整理なんてできてないけど、きっと私が病気と向き合うために必要なこと。じっくりゆっくり考えていけば良い。

そして、今の主治医とすっごく話がしたくなった。
この検査、主治医の許可取ってない。勝手に行って、勝手に受けた。興味本位。秘密にするつもりだった。
でも、ちょっと話そうかなと思っている。

今までの謝罪もしたい。
「治療」を拒んできたこと。
きちんと話をしてこなかったこと。
勝手に検査受けたこと。

これからは自分なりに主治医とも向き合いたい。
外の人にきつく言われるまでこんなことにも気づけない大バカ者だし今更手遅れかもしれないけど、主治医と話がしたい。精神科医として、そして人として。思っていることを忖度なく伝えてほしいとお願いしようと思う。


こんなところで終わりにします。

ちなみに、母親は検査結果に興味津々でした。数字で出されると見るのね・・・と呆れてしまった娘でございましたとさ。