カザリ (12-名前)
記憶は気まぐれで
過去のことを急に思い出したり忘れたり
ただ今が楽しいならそれでいいかと思ってしまう
少なくとも私は彼のカザリでは無くなったらしい
いてもいなくてもいいような存在では無くなった
何かきっかけになるようなことしたっけ?
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そんな私と彼との関係は
友達がいることで中和されるらしい
理由はわからないが
その友達がいることでこの現象は薄れ
忘れていたことを忘れさせた
友達は私たちにとって
そういう役目なのかもしれない
お互いが影響を受け合って成長して行く存在
この三人はこれから先
切っても切り離せない関係であり続けるんだろう
珈琲にシロップとミルクを三つずつ入れた
「それもう珈琲の原型なくなってるじゃん!」
見ていた友達がそうつっこんだ
「だって苦いんだもん」
「カザリはお子ちゃまだからね」
そう言って笑う友達と彼
いつの間にか二人とも
私のことを呼び捨てにする仲になっている
この前「カザリ」と彼が私を呼んだ時
「どっちのカザリ?」といたずらっぽく答えてやった
私か、もしくは周りにいるマネキンのような人たち
そんな意味を含まして
私の名前は「カザリ」
生まれた時からずっと、そしてこれからも
親がつけてくれたお気に入りの名前
カフェで書いたりもするのでコーヒー代とかネタ探しのお散歩費用にさせていただきますね。