TKMA @ note

複雑に見えても、根っこはひとつ。 深めて見つける思考法、ルーツシンキング/根源思考提唱…

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複雑に見えても、根っこはひとつ。 深めて見つける思考法、ルーツシンキング/根源思考提唱者。 日々、ものごとの本質を思索中。 思索家・言語化家・本業はコピー&戦略コンセプトライター。 著書「しあわせ持続可能社会のつくり方〜世界を救う、対話術〜」(デザインエッグ社)4/11発売

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人生の質を変える二つのファクター

物事に取り組む姿勢には、「一生懸命に取り組め」という意見と、 「自分らしくやればいいのだ」という意見があるように思います。 教育現場でもよく問題になるでしょうし、 人を評価する場面でも聞かれるものだと思います。 一般的には前者は古い意見として認識され、 後者の方が比較的最近出てきた考えではないでしょうか。 そして、両者は対立軸上にある考えだとされているように見えます。 私は、というと、これはどちらも正しいと思っています。 私の解釈では、これらは階層上になったひとつの

    • 自民党もいつかは終わるという真実

      この世の中に、 永遠につづくものはないという現実を、ご存じでしょうか? これは、エントロピー増大の法則という 宇宙を支配している法則から導き出されることで、 どんなものも抗うことができません。 もちろん人類もいつかは必ず絶滅しますし、 この地球にも、太陽にも、宇宙全体にも、 いつかは終わりがきます。 まずその大前提を受け入れたとしましょう。 そうすると、私たちの日常の景色は、 かなり変わって見えるようになります。 ※ 私たちは、自分が生まれた時から存在しているものは

      • 自主、創造。日大アメフト部の学生たちへのメッセージ。

        今、騒動の渦中にいる日大アメフト部の学生たちに、 僭越ながら私から伝えたいことをいくつかお伝えしようと思います。 このメッセージのほんの一部でも、伝わってくれることを心から願います。 ※ 私は長いこと広告の仕事をしているのですが、 2011年の東日本大震災のとき、 福島県いわき市にある、 とある温泉レジャー施設のクライアントを担当していました。 震災は単なる地震ではなく、 津波の被害も甚大で、しかも福島県沿岸部は 原発事故の大きな影響を受けることになります。 クライ

        • 日本語文化と教育と大麻事件について

          私は仕事柄、ワークショップをやったり、 ファシリテーションをすることがあるのですが、 提供している思考の教育プログラムを実施するにあたり、 「コーチングの勉強もされたのですか?」と 質問されたことがあります。 私はいわゆる「コーチング」の勉強は専門的にはしていません。 スポーツチームのコーチはいつも身近に存在していたし、 学生時代からコーチングに近いことを (自然に)やっていましたが、 技法としてのコーチングは取り入れていません。 それはコーチングがアメリカで生まれたもの

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        人生の質を変える二つのファクター

          出過ぎた意見を、勇気を出して敢えて言おうと思う。

          日大アメフト部の件です。 もうしばらくフォローをつづけます。 昨晩、日本大学側から学生や父兄に対して 説明会があったようです。 報道を文字だけで追うと実際の雰囲気や意味がわからないので、 あくまでも感じる範囲でのことを整理してみます。 ※ 昨日の投稿でも書いたように、 「廃部」が何を意味するのかということが重要です。 廃部することによって、普通であれば連盟からはいちど抹消されますから、 再加盟すると、最低でも1年の準加盟期間があり、 そのあと本加盟となるはずです。 そ

          出過ぎた意見を、勇気を出して敢えて言おうと思う。

          日大フェニックスが考えるべきこ

          日大フェニックスの廃部の件。 報道を見る限り、その後、 特段、新しい情報が入ってきていない状況です。 前回の情報では年内に新体制を決めて、 来年度までに活動できる状態に構築する というようなロードマップだったように思いますが、 今年もあと10日しかありません。 しかも、私たちのようなオジサンとちがって、 大学生や若者の「今」という時間の価値はとても重要です。 悪戯に時間を経過させることをせず、積極的に動いていかなければ、 事態を少しでも好転させられるチャンスを失ってしまう

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          刑務所はなんのためにあるのか

          ノルウェーの刑務所は、 ものすごく快適だという話を聞いたことがあります。 受刑者の多くは、それまでの人生の中で、 それほど行き届いた環境で暮らしたことはないほどです。 なぜでしょうか? これを理解するには、 「そもそも刑務所はなんのために存在するのか」という パーパスの有無について考える必要があります。 パーパスとは、社会的存在意義のことです。 存在する本当の理由は何か、ということです。 ※ 刑務所は「罰を与える」ためにあるのか。 それとも、「社会を良くする」ために

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          甲子園ボウルを終わって

          昨日、甲子園ボウルが終わり、 2023年の学生フットボールのシーズンが終わりました。 試合は61-21で関西学院が法政大学をくだし、 史上初の6連覇を達成しました。 法政大学は「自由と進歩」というチームの理念を 学生アメフト界のスタンダードにする、 という言葉を掲げて挑んだ甲子園でした。 その2日前、 日本大学はアメリカンフットボール部の廃部を決定。 学生フットボールの歴史を築き上げてきた 赤と青の2チームが、まったくちがう運命を辿りました。 ※ 様々なことが頭に渦

          甲子園ボウルを終わって

          人間はなぜAIをつくるのか

          11月だというのに、信じられないくらい暑いですね。 私は今、家の中でタンクトップでこのブログを書いています。 それにしても、AIやロボットの技術進展が著しいですね。 でも、ちょっと不思議に思うことがあります。 人類は必死で人間のようなものを作る一方で、 その造作物によって自分の仕事や未来が奪われることを恐れています。 そんなに怖いなら、そんなものは作らなければいいのに、 なぜか取り憑かれたように、 人間のようなものを自らの手で作りたがる。 工場で活躍する産業用ロボットは

          人間はなぜAIをつくるのか

          日大アメフト、薬物事件の会見から

          昨日、日大アメフト部の薬物使用事件に関して、 第三者委員会の記者会見がありました。 世の中の人は相変わらず日大を糾弾しつづけることでしょう。 この事件はまだ捜査なども途中でしょうから、 推測でものを語ることは良くないでしょう。 しかし、記者会見での記者たちの薄っぺらな質問から、 私が感じた日本社会の闇について、 このタイミングで一言記しておこうと思います。 ※ まず、感じたことです。 記者も含めて多くの人が、学校をはじめとした 「教育」と名のつく場にいる人々が いった

          日大アメフト、薬物事件の会見から

          関東アメフト 立教ー早稲田のエンディングについて

          10月15日、アミノバイタルフィールドで行われた 関東学生アメフトの秋のリーグ戦、 立教大学ー早稲田大学戦でこんなことが起きました。 第4Qで、20ー14で早稲田がリード。 試合残り時間3:19秒、立教が自陣19ヤード地点から 最後のオフェンスシリーズを開始しました。 この時点で立教はタイムアウトを3つ残しています。 第1プレーはランで6ヤード前進。 自陣25ヤードから2ダウン4。 インバウンズでパス成功して、自陣41ヤード。 ファーストダウン獲得。 1ダウン10、

          関東アメフト 立教ー早稲田のエンディングについて

          左脳優位が行き過ぎた社会から、人類は脱却できるか

          ジル・ボルト・テイラーさんという脳科学者が書いた 「奇跡の脳」という書籍を読んで思ったこと。 この方は自身が脳科学者なのですが、 脳梗塞で左脳が機能不全になったにも関わらず なんとそこから8年をかけて復活したという体験の持ち主です。 その(普通はなかなかできない)体験によって、 右脳と左脳がどのように関係しているか、 脳はどのように復活するのかということが語られています。 そこから私なりに考えたことがあります。 それはアングロサクソンは左脳優位、 東アジア人は右脳優位だ

          左脳優位が行き過ぎた社会から、人類は脱却できるか

          ネガティブ思考な人が、地球温暖化を止められるとは、今のところ思えないという長い話

          もし仮に数百年後、地球温暖化の進行を止められたとします。 人類は「俺たち、本当に良くやったよな!」と ハイタッチして、ガッツポーズをして抱き合います。 頑張った人々は、肌の色に関係なく、本当にお互いを讃えあい、 満面の笑顔でいます。 その影に、ひっそりと、恨めしそうに、 その輪に入れずにいる人がいます。 それが、日本人です。 残念ながら、私にはそんなイメージしかできないんですよね。 今のところ。 現代の日本人が、世界をリードして この困難を解決するメンバーの一員になっ

          ネガティブ思考な人が、地球温暖化を止められるとは、今のところ思えないという長い話

          中央大学ラクーンズはなぜ勝てないのか

          ちょっと挑戦的なタイトルをつけましたが、 別に中央大学に特化した話を しようというわけではありません。 ただ、モチーフとしてはちょうどいいと思いましたので、 ちょっとお名前を拝借した次第です。 中央大学ラクーンズとは、 中央大学のアメリカンフットボール部のことです。 今、学生アメリカンフットボールは秋のシーズンの前半を終了したところ。 関東の一部リーグであるTop8では、 全6戦(今年は残念ながら日大が参加していないため) あるうちの4節が終了し、中央大学は1勝2敗。

          中央大学ラクーンズはなぜ勝てないのか

          スポーツマンシップとはなんだろう?

          脳についての考えを深めていくと、 人間というもののすべての現象は、 「脳」という器官によって思い込まされている 幻想に過ぎないという、究極の結論に至るように思います。 しかも、これは真実なのでしょう。 常識と言われているものは、 同じ「ような感じに」考えている人が多い幻想です。 そういうことを、人はもっと認識しておく必要があるでしょう。 なぜなら、今までの時代とちがって、 ネットによって他者の考えを勝手に決めつけるということが、 人間同士の関係を破壊しやすい環境ができて

          スポーツマンシップとはなんだろう?

          主体性の逆とは何か?

          近頃、いろいろな本を読んでいますが、 それらの中で言われていることが、 面白いくらい「同じ」なんですよね。 人間の心はどのような仕組みになっているのか。 そのことに気づき、受け入れ、対応するかどうかで、 人生の質はほぼ決まるということです。 ここでいう「質」とは、金持ちになるとか、 成功するということではなくて、 「幸せに生きる」ということなのですが。 では、「幸せ」とはいったいなんなのか。 いろいろな言い方があるけれど、 私はそれを「主体性がある生き方」だと思っていま

          主体性の逆とは何か?