見出し画像

むかしむかし

宇宙の真ん中で
きみと僕がぶつかって
そして世界が生まれるのなら、
きみが冷蔵庫のプリンを勝手に食べたとか
そんなささいなことはどうでもよくって
ただただきみを見つめていたいと思うのです。

それでもきみのことが分からなくなって
何億光年の星のかがやきが届かなくって
まばたきするほんの一瞬
まぶたの裏にきみの残像がうつるのを見て
僕はきみこそが宇宙だと感じました。

はるか昔から今日まで
そしてあしたからも
望遠鏡のずっと先にひかりを感じて、
プリンはふたつずつ買うのです。

サポートはコーヒー代に当てる予定です。カフェでもっと良い記事が書けるようにお力添えください。