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冬の終わりの日だまりの
ぬくぬくから生まれたと
本人は申しておりまする
沈むお日さま追いかけて
山に砂漠に海越えて
たどり着いたはこの家と
お日さまの匂いがするだろと
背中のふかふか撫でさせて
これが証拠といいまする
ぼくはばく I am a tapir (baku baku)
8月に『ぼくはばく』という詩を作ったのですが、その詩が歌になりました!
キタハラエイジさんの新曲『ぼくはばく I am a tapir (baku baku)』に詩を使っていただいたのです。
自分でも気に入っている詩で、勝手に「ばくばく~」とでたらめな節つけて歌ったりしてたので、ほんとに曲にしてもらえて感激です。にたにた笑いながら聴いてます。軽やかな曲で、最初の一節から可愛いんですよ。ばくばく
MASHED POTATO
お芋がたくさん採れたので
洗ってゆでて皮むいて
ミルクをちょろりと足してから
混ぜてするするなめらかに
へらで形をととのえて
テーブルと椅子ができました
椅子はほかほかあったかで
テーブルほくほくいい匂い
ぬくぬくうとうとしていると
ひょっこり熊があらわれて
お腹がすいたと言うのです
「それじゃここにおかけなさい」
お芋の椅子にすわらせて
お鍋のスープをあげました
ところが熊は欲張りで
「ス
もう出発のベルが鳴る
残るものたちにさよならを言おう
几帳面な車掌が別れをせかす
立ち去る僕らを見送る声は
ひと吹きの風にかたちを変えて
哀しむ僕らの背中を押した
あとのことはまかせたよ、と
僕らは時間の列車に揺られ
いつかどこかの終着駅を目指す
時代をまたひとつあとにして