出雲智之

音楽業界の端くれに生息しているドラマー。 今までの活動経験やミュージシャン仲間から聞い…

出雲智之

音楽業界の端くれに生息しているドラマー。 今までの活動経験やミュージシャン仲間から聞いた話を基に、音楽業界の現状について、そしてこれから音楽業界を盛り上げていく為のアイデアなど、思いついた事をあれこれ書いていきたいと思っています。

最近の記事

今回の舞台で改めて役者から気付かされたこと

なぜ「今回の舞台は自由にやりたい事をやってください」という問いかけが、いつもの稽古以上に皆を苦しめてしまっているのか いつも舞台を作っている段階で役者の皆さんは悩み苦しんでいる。 それは役作りだったり、コミュニケーションだったり、自分の内面的な問題だったり様々あるが、今回は自己内面との葛藤がかなり色濃い舞台作りになっている。 "自由に"という問いかけがそうさせたのか。 自由にという言葉は、いきなり何もない大海原に放り出し、頼るものは自分しかない状態にするのかも知れない。

    • 初めて福島で音楽を奏でた日

      とても久しぶりの更新です。 更新が途絶えてしまった事を反省しつつ、いつも気にかけてくださった方々には心より感謝しております。 さて、一部の方はご存知かもしれませんが、私はかねてより福島での演奏活動を目指していました。 その小さな目標を2020/1/11に達成しました。 浪江町役場には「まち・なみ・まるしぇ」という4店舗が連なる仮設商店街があり、その一角にイベントスペースがあります。そのスペースで第二土曜、日曜の二日間、"まるしぇの日"というイベントが開催されます。その"ま

      • 前回のnoteから1000円に値上げした理由

        私のnoteは基本全文無料にしており、記事内容に共感し応援してくれる方に購入やサポートをお願いする形式を採っています。 この方法を採用している一つ目の理由は、購入のハードルによって知ってほしい内容が伝わらないという事態を防ぎたいという思いが一つにはあります。 ただこの考え方も賛否あり、大半のフリーライダーによって投稿記事にかけた時間や労力に見合った対価を享受できないという懸念があります。 その懸念に関して私は明確な答えを持っていませんが、これほどに高度にインターネットが

        • 日本と欧米のライブハウスの違い

          ※こちらの記事は全文無料です。応援してくださる方は是非ご購入やサポートの程宜しくお願い致します。ただ、設定金額が前回より金額が値上がり千円に変更となっておりますのでご注意ください。その理由についてこちらをご覧ください。 欧米には無い制度カナダ出身で現在日本で音楽活動をしているミュージシャンに、カナダのライブハウス事情について聞いてみたことがあります。 その方曰く、そこまで詳しくはないがと前置きをしたうえで、 カナダでいうところのライブハウスは居酒屋とかバーみたいな場所で、

          有料
          1,000

        今回の舞台で改めて役者から気付かされたこと

          再生

          万華鏡

          最近ご無沙汰しております。 色々ネタを考えては消しの繰り返しでもたついていたら一週間、一か月と経ってしまっていました。全然はかどらず憂鬱ながら地道に取り組み続けています。 先日、伊豆にある黄金崎クリスタルパークというところに展示されていた万華鏡を見ました。 とても綺麗でした。 きらびやかな模様に呼吸も忘れ心奪われ、次に出てくる模様のわくわく感の中、童心に返り夢中になる。 色々忘れてた感じを思い出したようなひと時でした。 BGMは自作曲のIn My Fantasyです。

          再生

          チケットノルマ制度の問題点②

          ※こちらの記事は全文無料です。応援してくださる方にご購入のお願いをしております。 前回の記事の続き ・チケット代が高い(設定できない) ・ノルマ以上に販売してもほとんどバックされない。 ・集客責任がバンドに全てふりかかっている の3点と+αについて書きたいと思います。 チケット代が高い ライブのチケット代は日時、場所によってさまざまですが、私が経験した相場はドリンク代込みで2000円~3000円でした。 サービスやモノに支払う金額が高いかどうかは人それぞれの基準では

          有料
          100

          チケットノルマ制度の問題点②

          チケットノルマ制度の問題点

          ※こちらの記事は全文無料です。応援してくださる方は是非ご購入の程宜しくお願い致します。 前回の最後にチケットノルマ制度の問題点として、 ・売る相手がほぼ自分の知り合いに限られる ・新規ファンの獲得が非常に難しい ・チケット代が設定できない ・ノルマ以上に販売してもほとんどバックされない ・集客責任がバンドに全てふりかかっている という点をざっと上げましたが、 本日は ・売る相手がほぼ自分の知り合いに限られる ・新規ファンの獲得が非常に難しい の二点+αを書いてい

          有料
          100

          チケットノルマ制度の問題点

          チケットノルマ制度でチケット売る

          ※こちらの記事は全文無料です。応援してくださる方は是非ご購入の程宜しくお願い致します。 記事内容に入る前に、前回公開したこちらの記事をご購入下さいました皆様、サポートしてくださった皆様、誠に有難う御座います。 頂戴したお金は、より良い音楽活動模索の為の活動資金や、新たな音楽活動の在り方のロールモデルとなるべく必要な経費として大切に使用させていただき、収支報告を合わせてさせて頂きます。 この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。 さて、前回はアルバイトミュージシャンの収

          有料
          100

          チケットノルマ制度でチケット売る

          バイトミュージシャンのお金の話

          ※こちらの記事は全文無料です。応援してくださる方は是非ご購入の程宜しくお願い致します。 前回のnoteの最後に「地獄の音楽生活」が始まったと締めくくりましたが、これは嘘ではなく今思えば本当に地獄で、私のバンド生活を締めくくった最後の場所はメンタルクリニックでした。笑 では、メンタルクリニックで私のバンド生活が終わる要因の一つであった、お金周りのお話を今日は少ししたいと思います。 と、その前にちょっと話はそれますが、大学卒業間際に私が悩んだ事として就職しながら音楽を続ける

          有料
          100

          バイトミュージシャンのお金の話

          チケットノルマ制度とは

          前回告知した無名ミュージシャンの苦悩のお話に入る前に、まず私の音楽活動体験談からお話ししつつ、徐々に厳しい音楽活動の現状に入っていきたいと思います。 私が本格的な音楽活動というものをし始めたのは大学生2年生の頃です。 当時の私は、 「ドラムを叩いて飯が食えるようになりたい!」 という夢を抱いていたので、 「その為にはまずは経験!バンド活動だ!」 という安直な考えで高校の同級生を誘い、当時盛り上がっていたSNS、mixiでボーカルを募集しめでたくバンド結成をしました

          チケットノルマ制度とは

          音楽業界の市場規模について【超基礎編】

          音楽は常に私達の身近にあり、毎日テレビやラジオや音楽プレーヤーで流れ、どこかしらで演奏されています。 音楽を耳にしない方が難しい程に音楽がいたるところで溢れており、 その上、IT、IoT、デジタル技術の進歩と浸透により、様々な恩恵をあずかり高い自由度を現代社会は手に入れつつあり、音楽業界もその例外ではありません。 社会がそれほどに音楽を消費し、更には渡りに船と言わんばかりの技術革新のおかげで、それはそれは音楽業界は潤沢なのだろう! と言いたいところですが、そんなニュース

          音楽業界の市場規模について【超基礎編】